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70の壁

2016-01-24 13:09:31 | 音楽話
ここ数年、リアルタイムで活躍を目にし、名前も音楽そのものも耳なじみのミュージシャンの訃報を多く聞いた。

年末のレミー・キルミスターもびっくりだったが、年が明けて、新譜を携えて誕生日を迎えたばかりのデヴィッド・ボウイの訃報は、わが目を疑った。
友人には、予約していた新譜と同時に訃報が届いた人もおり、こんなことがあるなんて・・・と、やるせない思いでいっぱいだった。

特に彼の大ファンではなくとも、常に最先端にいて変化し続け、多大な影響力があるのは、ロックファンじゃなくともその名前な浸透していた。
亡くなる数日前の写真も公開されたり、新曲のPVもyoutubeで公開されたが、自分の最期ですら芸術的に綺麗に終わらせたその生き様は、彼ならではのもので、彼にしかできないものだろう。

あちこちで、デヴィッドの訃報の余波があるさなか、今度は元EAGLESのグレン・フライの訃報。
こちらにも驚いた。

というか、なぜ、こんなにも続く??


数年前からさかのぼってみれば・・・。

ロニー・ジェイムス・ディオ67歳。
クリス・スクワイア67歳。
ジョン・ロード71歳。
ジャック・ブルース71歳。
レミー・キルミスター70歳。
デヴィッド・ボウイ69歳。
ジョー・コッカー70歳。

そして、グレン・フライ67歳。

だいたい、70歳前後か・・・。

まだまだ、元気なミュージシャンも多いのだが、70代の壁というものがあるのかもしれない。


以前、ミュージシャンは、自殺や事故、オーバードース、はたまた殺される・・・と言った、よく耳にするような最期を迎える・・・というより、衝撃的な最期を遂げる人が多かった。

その才能や生き様も相まって、より伝説へと昇華していった感もある。

時が流れ、60~70年代から現役で華々しく活躍していたミュージシャンも、今度は病に倒れるということが増えた。
死因も、かつてのような衝撃的なものではなく、日常的に聞く病名も増えた。

私たちが年を取るように、ミュージシャン、彼らだって人間だ。

そして、自分の生き様を振り返る時期に来ているミュージシャンも多い。

今度、スティングとピーター・ガブリエルがツアーをする。
昨年は、YESとTOTOも一緒にツアーをした。
ともに昨年は、クリス・スクワイア、マイク・ポーカロといった、バンドの主要メンバーをなくしている。
リッチー・ブラックモアのハードロック回帰へのニュースもそうだが、いろんな意味で、自分たちができることをやっておこうというような、そんな印象も受ける。

アルバムは出しても、ツアーには出ない。
そんなミュージシャンも出てくるだろう。

私たち「聞き手」も、年を取る。

これから先、私たちができることは、そんな彼らの活躍を応援すること以外にも、これだけの素晴らしい音楽があることを、伝えていくことにあるのだと思う。

フレディー・マーキュリーが亡くなって、もう四半世紀が過ぎた。
私は、フレディが生きていた時間より、亡くなってからの時間が長くなった。

QUEENを知った時、すでにフレディがいないのが当たり前になっている若いファン。

私が、ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリン、ジョン・ボーナムやトミー・ボーリンを知ったとき、もうすでに彼らはこの世にいなかった。

さらに時が経つと、またいろんなものが登場しては消え、淘汰されていくだろう。

それでも、聞き手の心に引っかかるもの、琴線に共鳴するものは残る。

その残る音楽に、ロックがあればうれしい。


R.I.P.



クロスオーバーイレブン2016

2016-01-08 23:36:07 | 音楽話


今年も、年に2回のお楽しみ「クロスオーバーイレブン2016新春」が、1月3日から7日までの5日間、放送された。

今回は、遊民爺さんが登場し、主人公の40年ぐらい前の過去の出来事をほじくり返すような、そんな話だった。
らじる☆らじるを立ち上げて、ラジオに耳を傾けながら、実況にtwitterを開く。
なんとも忙しい(笑)

こんなのって、高校生の時にエアチェックしてた以来、この番組や「○○三昧」、過去の「AVANTI」で体験しているが、なんというか、そんな時間がいとおしいし感慨深い。

そして、当時エアチェックしていたテープが、クローゼットを探したら出てきた。



日付を見たら、’87年なので、ちょうど高校2年生当時だな。
我ながらきちんとデータまでとってるので、意外にびっくり。









こちらは、ライブを放送していたものを、そのまま録音しているテープ。
他にも数本あるが、とりあえず、この2本。

あまり趣味嗜好が変わってないね。


話がそれてしまったが・・・。

テープやラジオの話は、昨年の「クロスオーバーイレブン2015夏」がメインだったように思う。

今回、主人公のユキオは、高校生当時にすきだった悦子に告白できないまま40年の歳月が過ぎ、本人でさえもそのことを心の奥底にしまい込んでいたと思うが、遊民爺さんとの会話の中で、1%の勇気をもって、悦子に会いに行った。

会ったところで、それだけの年月が埋まるはずもない。
ただ、1%の勇気がなければ、これから先も決して交わるはずがなかった二人の軌跡が、一瞬交錯した。

本人さえも触れなかった心の奥のものに、遊民爺さんは手を突っ込んで目の前に突き出したのだ。

会ったからって、これからなにが変わるわけでもない。
でも、自分の心の中にしまい込んでしまった記憶に続きができるのだ。

私自身、すでに人生の折り返しを過ぎている。
このブログを始めた当初は、今よりも10歳若かった。

顧みたい記憶はあるし、続きとして現在進行形にしていけそうなものがあるのかといえば、それは今の私にはわからない。

ただ、1%の勇気で、大きく変化するわけでもない。

でも・・・その1%の勇気を、これからは持っていたい・・・そう思う。


記1月17日


紫の糸

2015-12-04 22:10:43 | 音楽話
今日12月4日は、トミー・ボーリンとフランク・ザッパの命日である。

今思えば、とくにトミーは、本当に若くて逝ってしまった。

昨年の私のfacebookページより転記。
月日は流れ、私自身も年齢を重ねて、トミーの没年齢はとうに越え、あと10年もせずにフランク・ザッパの没年齢になる。

今年もたくさんのミュージシャンが鬼籍に入ってしまった。

タイトルの「紫の糸」は、この二人がなんらかの形で、Deep Purpleと繋がってるから。


以下、facebookより。


【トミー・ボーリン命日】
享年25歳。
第三期Deep Purpleからリッチー・ブラックモア脱退後のギタリスト。
パープル在籍時のライブ音源もあるが、すでに麻薬でボロボロな状態だったらしい。
私は彼を知ったとき、彼自身はすでに故人だったのだが、若くして亡くなったこと含め「悲運のギタリスト」という感情を抱いてしまうのは否めない。

R.I.P.

#ロックっていいね


【フランク・ザッパ命日】
享年52歳。
亡くなったのが1993年の12月4日で、今から22年前になる。
前日の12月3日、私は大阪城ホールでリッチー・ブラックモア抜きのDeep Purpleを見ていた。
その三週間後に結婚し、新婚旅行の行き先のひとつに「東京タワー・蝋人形館」を予定していた。
たくさんのアーティストの蝋人形に、フランク・ザッパの人形があり、そこには彼の訃報を記した貼り紙があった。

1971年の12月4日、モントルーのカジノで開かれたフランク・ザッパのライブで火事が起き、そこから生まれた楽曲が、このDeep Purpleの「Smoke On The Water」だ。
(ロックっていいね!倶楽部より)

奇しくも今日、Deep Purpleのギタリストであったトミー・ボーリンの命日でもある。

毎年この時期、いろいろ思うことは多いが、リッチーが去る前の動画を貼る。

R.I.P.

#ロックっていいね



彼の年齢に

2015-11-24 21:57:32 | 音楽話
今日は、QUEENのフレディ・マーキュリーの命日だ。
45歳で亡くなったが、今年私がフレディの没年に並んでしまった。
1991年当時は21歳だったので、45歳という年齢も、当時は母親の年齢より上だったということもあり、まだピンとくる感じではなかった。
だが、24年が経ち、その年齢に自分が到達し追い越そうとしている。
そう思ったとき、この年齢がどれだけに若くて、これから・・・という時期だったのか、胸がえぐられる思いだ。

おそらくフレディが、ミュージシャンの死で一番心を揺さぶられた最初のアーティストだったと思う。
それまでも、HANOI ROCKSのラズルの事故死や、フィル・ライノット、ロイ・オービソンの訃報を聞いては「亡くなったんだ・・・」と思うほどだったのだが・・・。
フレディは、エイズであることを公表し、その翌日に亡くなったことは、ショックが非常に大きかった。

アルバムも好んで聴いていた。
リアルタイムで新譜が出ているのも見てきて、ヒットチャートにその名を連ね、ライブでのパフォーマンスの素晴らしさのニュースを、それこそずっと耳にしていたからだろう。

当時、ひどく落ち込んだ。

その翌日新聞で、KISSのドラマーであったエリック・カーの訃報を知った。
こんなことが立て続けにあるなんて、にわかに信じられない思いでいっぱいだったと同時に、当時も愛読していた雑誌「BURRN!」の、ある編集員さんを思い出した。
面識など全くないが、よくQUEENやKISSの記事を書いていたので、気になってしまったのだ。

以降、数々のアーティストの訃報を耳にすることが増えた。
亡くなったアーティストの楽曲を聴きながら思いを馳せることで、自分なりに追悼してきた。

近年でショックだったのは、ジョン・ロードだ。
コージー、ロニー、ゲイリーもそりゃがっくりしたが、生で3回見ているという経験は、何事にも代え難かった。

QUEENもKISSも、ほかのメンバーはもうすぐ70代になろうとしている。
還暦も古希も二人とも迎えられなかったが、楽曲はずっと生きている。

今年夏、リッチー・ブラックモアが、ハードロックに回帰するという大きなニュースが飛び込んできた。
もちろん喜んだのは言うまでもないが、そこにあるリッチーの感情、思いというものは、ハードロックに回帰するのはもう最後だろうということなのだろうか。
若いころ、共演し競演してきたアーティストも、残念ながら数人が鬼籍に入っている。
そんなリッチーが選んだシンガーは、ロニー・ロメロ。
年齢は不詳だが若くて歌唱力もしっかりしている。
ふと、QUEENのシンガーとして近年来日もした、アダム・ランバートに雰囲気が似ている(私だけ?)。
アダムも、フレディを敬愛して楽曲を丁寧に歌っている様子がとても印象的で、ライブ動画を見ていてジーンとした。
きっと、ロニーも同じように、いや、また違う形で、リッチーの楽曲を歌うに違いない。


人間、誰しも「死」は避けられない。
コンスタンスに活動しているから、よく来日しているから、いつもニュースを聞いてるから。
でも、その「いつも」だった時間が、二度と味わえなくなる。

だが、肉体としての「生」はなくなっても、彼らが生み出した楽曲は、いつまでも語り継がれていく。

これから先、あまり考えたくないが、ミュージシャンの訃報を耳にする機会は確実に増える。
それでも、私は音楽を聴く。
彼らが生きた証を噛み締めるため。
そして、自分が生きていることを実感するため。

・・・さようならみんな、ボクはいくよ・・・。



クロスオーバーイレブン2015

2015-01-07 23:25:26 | 音楽話
お正月、もう一つのお楽しみがこの「クロスオーバーイレブン2015」だった。

5夜連続ということで、従来の放送枠を彷彿とさせるが、月~金ではなかったので、そこがちょっと残念。
こればっかりは仕方ないんですけどね。
金曜日に最終夜を聴いて、床に就くパターンが一番理想的なんだがな・・。
次の日も仕事だったし。

個人的に、一番好きだった選曲が、やっぱり5夜だった。
だいたい、どの日にも「ああ、この曲!!」というのがあるのだが、4夜はそこまで思い入れがないのもあった。
これは個人的な嗜好なんでね。

もやし君のショートストーりーや、この時間ならではのずっしりくる重厚な話は、年をとった自分が高校生だった頃の自分にタイムスリップしながらも今の時間を生きているという、なんとも不思議な時間であった。

「Avanti」もだが、この「クロスオーバーイレブン」は、大人な自分を夢見ていた若い自分がいて、その大人になった自分から見て振り返る若い自分を行き来するということができる番組だと思う。

そしてまた、もう開くことはないだろう「Avanti」の扉を開きたくなる・・・。

2015年1月12日  追記