炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

「 神戸に,地震はない。」 に続いて...

2005-03-20 | 人災社会学!
☆1983年5月の日本海中部地震の前、秋田では、「 日本海に津波は無い。」というデマが、」まことしやかに、流れていました。

秋田県が、地震の前年に発行した、『秋田県地震対策基礎調査報告書』にも、「秋田県沿岸に津波の心配はほとんどない。』と書かれています。編者には、東大地震研究所の宇佐美先生の名があります。当時、秋田県がすすめていた、海上埋め立て工業用地造成工事のために、史実を捻じ曲げたものか..。学校でも、それ以前から,「地震の時は、海に逃げろ。」と教育していた形跡が濃厚です。
秋田県では、この地震以後、人口流出、自殺率の上昇に苦しんでいます。

☆1995年1月の阪神淡路大震災の前には。「神戸に、地震は無い。」というデマが、これまた、まことしやかに流れ、被災した方々の心的ショックを大きいものにした事は、記憶に新しいことです。
「関西には地震はない。」などとするデマが、震災前に流れていた事実は明らかで、観光のためなどとする論があります。災害の心理的ショックを増幅したことは、間違いありません。

☆今日の福岡沖の地震では、かようなデマは、流れていなかったでしょうか。
何か、お心当たりの方は、当ブログまで、お知らせください。

☆地震のデマの古典は、1923年の関東大震災です。
現在では、官製のデマであったことが証明され、国際的関心を呼んでいます。
-参考-
芥川龍之介『 大震雑記 』「芥川龍之介全集」所載.
菊池寛  『 震災余譚 』「菊池寛全集」所載.
武者金吉 『地震なまず』 時の地震学者、今村明恒の自警団虎口譚を所載.

拙ブログ・阪神淡路大震災から 12年

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2 コメント

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地震と断層 (o_sole_mio)
2005-03-22 23:46:41
こんばんは



地震のあるなしは、阪神大震災後は「断層があるかないか」で判断されるようになったかと思います。ちなみに福岡市付近に「警固断層」と呼ばれる断層があるそうですが、今回の地震の震源地は未知の断層が原因だと地震調査会が発表しています。



未知の断層が地震を起すということは日本全国どこでも直下型地震の可能性があるということですね。実は私も中越地震で断層がない=断層がまだ見つかっていないと考えた方がよさそうだと思うようになりました。
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錯覚 (U-1)
2005-03-23 06:50:49
oーさん ありがとうございます。

最近は、断層の調査が進んで、地震の確率が、何%という報道を見かけますが、あくまでも、調査した断層に限定したものである事に、注意しないといけないんですね。



新聞などに、「◎◎断層の今後、30年以内の地震の確率は...。」

などと、「権威者」の名前をもって、書かれると、その地域の地震の確率と、錯覚しがちでした。

ご助言、感謝いたします。

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