炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

日本のバイオ発電 あれこれ

2005-03-22 | エコロジー
今日は、愛知地球博開催を記念して、日本のバイオ発電の代表格、京都府八木町 バイオエコロジーセンターを紹介します。排泄物処理能力が、牛約600頭、豚約1,200頭分で、メタン施設分だけで、建設費10億円と、高額です。(他に堆肥施設の建設費5億7千万円、総工費16億円。英語ヴァージョン建設費が、書かれていない。)

家畜の排泄物を発酵させてメタンを取り出し発電し、堆肥も製造する施設なのですが、先に書いたアメリカワシントン州のワシントン州の牛発電所の乳牛1500頭分の処理施設と比べて、建設コストが、10倍ほど大きい所が、特徴です。

次に、バイオガス発電先進国のドイツ・Bahtmannの同規模の施設と比較してみましょう。
八木町の発酵槽 2700m3. 発電機 220kw. 建設費 10億5百万円 ドイツの発酵槽 2800m3. 発電機 720kw. 建設費  1億3百万円
山崎享史氏 北海道林業試験場 2005年のペイジから作成しましたが、建設コストが、十倍ほど違うようです。
ドイツBahtmannの方は、子牛2000頭分の処理プラントで、他に、食用廃油、食品廃棄物なども投入し、売電量が年間540万KW/Y、その他合わせて、7千万円ほどの年収入を得ているとの事です。
なお、ドイツのグリーン売電料は、1KW/H11円ほどで、日本とあまりかわりません。

日本の建設コストの十分一で、発電効率は三倍あります。単純な比較は出来ませんが、この違い、何に由来するのでしょうか。  

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4 コメント

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TBありがとうございます (annna)
2005-04-05 15:32:06
U-1さんはじめまして!

海外はどんな感じだろうって思っていたらいいタイミングでTBが。。すごく参考になりました。

エネルギーとしては補足的といわれるメタン発電所ですが、メタン発電所ができる意義は非常に大きいと思います。ほんとう、海外のと日本の建設コストの差はいったい何なんでしょう?!

私はバイオマスという言葉も最近知ったばかりです。エネルギーっていろいろあるんですね。



また遊びに来ます :)

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annnaさん ようこそ(^^)。 (U-1 (ここの主.yuiti))
2005-04-06 11:30:12
annnaさん はじめまして。

アメリカとドイツの牛発電所を少し調べてみました。向こうは、きちんと採算にあう、ユニークな取り組みをしています。



日本のコストって、ほかと比較しないと、大変なことになります。

最近は、いろんな業種が海外企業に、開放されましたので、比べられるようになりましたよ。



坂田光永さんのHPと掲示板にも、ドイツのエコ発電いろいろと出てます。面白いです。

http://sakatakouei.ld.infoseek.co.jp/index.htm

また、遊びに来てくださいね^^)。(
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Unknown (anna)
2005-04-20 17:04:49
U-1 さん、こんにちは。

ドイツのバイオガス、バイオマスのページ、とてもわかりやすく面白かったです。

農家で自家発電ですか!すばらしい循環ですね。

これから電気の供給方法もいろいろと変わってくるのかな。



ちょうど昨日の午前中、1チャンネルでドイツの環境特集の番組がありました。家事をしながらだったので、あまり良くは観ていませんが、ゴミや燃料電池の話題がありました。ミュンヘンでの話題が多かったような。。



また遊びに来ます!
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「ドイツの戦後は、終わった。」 (U-1)
2005-04-22 01:43:39
annaさん ありがとうございます。



太陽電池パネルなども、中国など人口の多い国が採用をはじめると、コストが下がって、かなり安くなると言われています。



ドイツの取り組みは、戦争放棄への取り組みでもあるみたいです。

日本の体質は、古いゾ。
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