炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

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東北地方北部の「 ダム地帯 」で M7.2の地震

2008-06-14 | 日本列島の災害

画像 JWA 日本気象協会から

 本日、午前8時43分頃、東北地方北部で M7.2の地震が有りました.
震源は岩手県内陸南部 ( 北緯39.0°、東経140.9°)~宮城県北部で震源の深さは約10km。( 気象庁地震火山部 発表。)
 
・震源域
 岩手県側の 石淵ダム および、建設中の胆沢ダム付近。  矢櫃ダム (一関市)
 宮城県側の 栗駒ダム 、  荒砥沢ダム 、 花山ダム、 小田ダム付近。
特に宮城県栗原市の荒砥沢ダム上流と、旧花山村地区で激しい崩壊を招いている.
岩手県側では、一関市の矢櫃ダム付近で、崖崩れが多い。また、石淵ダムは損傷し、緊急放水を行っている.

 震源の北50kmには、1896年 明治29年、8月31日陸羽地震 M7.2を起こした「 川舟断層 」(岩手県側)がある。(この時の地震では秋田県側に「 千屋断層 」を生じ、両県内陸部に大被害をもたらした。また、同年6月15日には、三陸沿岸に巨大津波をもたらした「明治三陸地震」M 8.5が発生した。揺れが小さかったため、津波被害が拡大した.(三陸大津波は、1933年 昭和8年にもあり、いずれも振動は弱く、避難が遅れ、津波被害を拡大した.)

 今回の地震の震源付近には, 石淵ダム 、建設中の胆沢ダムがあり、奥羽山脈を挟み秋田県側には、建設中の 成瀬ダム がある。いずれも地盤の悪い場所で、秋田県側は、日本最大級の地滑り地帯の中に有り、陸羽地震の延長線上の地震空白域に隣接している。また、宮城県北部には、栗駒ダム、荒砥沢ダム、鬼首地熱発電所があり、1996年には群発地震を発生させている.
 地震は、地下の岩盤の温度が300℃以上では、ゆっくり褶曲して破断を生じないが、地下水脈の変化などで温度が下がると、断層を生じて地震となる。

 今日は、筆者の村も少し揺れましたが、震度はせいぜい2か、3程度と思う。
テレビでは、震度5と報じられたが、当地の観測点は、軟弱地盤上に設置されているのだろう.

 尚、 アメリカ地質調査所 USGS が発表した震源は、 39.106°N, 140.608°E であり、実際の被害地域から、西に大きく外れている。

*宮城県側 震源付近の地形図   栗駒ダム  及び、 荒砥沢ダム 付近. 国土地理院.

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