この3月15日に北陸電力が、石川県志賀原子力発電所で、臨界事故が発生していた事を明らかにしたばかりだが、その志賀原子力発電所の17km沖合いにマグニチュード6.9の地震が襲いました。
この地震の衝撃力は、*志賀町で945ガル(地表面 三成分合成値.)を記録し、原子力発電所の耐震想定限界(過去5万年で最大の地震)の490ガルを大きく上まわりました。(* 防災科学技術研究所の観測点 での数値. ) ・読売新聞の記事 『 能登沖地震、揺れの加速度が阪神大震災上回る 』
一昨年の2005年8月16日の宮城県沖のM7.1の地震で、女川原子力発電所が、限界の375ガルをはるかに上回る、888ガルの衝撃を受け、古い耐震性の基準の見直しが行われていますが、今回も想定していた衝撃力を大きく上回る945ガルが、原子力発電所近くで記録されたことは、地震がなくとも制御棒が抜け落ちる原子力発電の評価を、さらに大きく揺さぶることと思います。
北陸電力では志賀原発内に設置した加速度計の記録は、原子炉緊急自動停止基準の190ガルを上回る、226ガルだったと発表しています。位置は若干ずれるにせよ、防災科学技術研究所の観測結果の945ガルとは、大きく異なる数値であり、またしても問題となるのではなかろうか・・・・。地震がなくとも壊れている原子力発電所が、想定外の衝撃力を食らった場合、上手く制御できるのか大変不安に思います。
なお筆者は、アメリカ、スリーマイル島の原子力発電所の炉心崩壊事故(1979年3月28日)について記事を準備中でした。スリーマイル島周辺では、炉心が崩壊する前から、周辺の農場の家畜の異常出産や死産、子牛の異常死が目立ったといいます。また、アメリカの原発周辺では、小児がんの発生率が明らかに、他の地域よりも80%以上も高い事が知られ、汚染核物質の発電所周辺への飛散状況は、資源探査衛星からも把握されているそうです。日本でも、原子力発電所周辺では、少なくともモニター用家畜の飼育の実施や、子ども達の健康状態を逐次報告して欲しいとも思います。
スリーマイル島は、首都ワシントンの北 140km、フィラデルフィアの西140km、ニューヨーク市の西南 240kmの距離にありました...。 Three Mile Island. pa. 位置
- 拙ブログ関連記事 -
・ 女川原発想定外の揺れ
・ イギリス湖水地方の核汚染
・ 仙台つり天井
この地震の衝撃力は、*志賀町で945ガル(地表面 三成分合成値.)を記録し、原子力発電所の耐震想定限界(過去5万年で最大の地震)の490ガルを大きく上まわりました。(* 防災科学技術研究所の観測点 での数値. ) ・読売新聞の記事 『 能登沖地震、揺れの加速度が阪神大震災上回る 』
一昨年の2005年8月16日の宮城県沖のM7.1の地震で、女川原子力発電所が、限界の375ガルをはるかに上回る、888ガルの衝撃を受け、古い耐震性の基準の見直しが行われていますが、今回も想定していた衝撃力を大きく上回る945ガルが、原子力発電所近くで記録されたことは、地震がなくとも制御棒が抜け落ちる原子力発電の評価を、さらに大きく揺さぶることと思います。
北陸電力では志賀原発内に設置した加速度計の記録は、原子炉緊急自動停止基準の190ガルを上回る、226ガルだったと発表しています。位置は若干ずれるにせよ、防災科学技術研究所の観測結果の945ガルとは、大きく異なる数値であり、またしても問題となるのではなかろうか・・・・。地震がなくとも壊れている原子力発電所が、想定外の衝撃力を食らった場合、上手く制御できるのか大変不安に思います。
なお筆者は、アメリカ、スリーマイル島の原子力発電所の炉心崩壊事故(1979年3月28日)について記事を準備中でした。スリーマイル島周辺では、炉心が崩壊する前から、周辺の農場の家畜の異常出産や死産、子牛の異常死が目立ったといいます。また、アメリカの原発周辺では、小児がんの発生率が明らかに、他の地域よりも80%以上も高い事が知られ、汚染核物質の発電所周辺への飛散状況は、資源探査衛星からも把握されているそうです。日本でも、原子力発電所周辺では、少なくともモニター用家畜の飼育の実施や、子ども達の健康状態を逐次報告して欲しいとも思います。
スリーマイル島は、首都ワシントンの北 140km、フィラデルフィアの西140km、ニューヨーク市の西南 240kmの距離にありました...。 Three Mile Island. pa. 位置
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・ 女川原発想定外の揺れ
・ イギリス湖水地方の核汚染
・ 仙台つり天井
この地震のニュースを聞いて、真っ先に頭に浮かんだのが、U-3さんも書いておられる北陸の原発のことでした。
原発に限りませんが、大きな事故が起きるたびに、
「そのような事態はありえないものと考えていたので対策はとられていなかった…云々」
というコメントを耳にします。
原発だけはそういう「想定外」というコメントを聞きたくないものですね。
今回の地震は、原子力発電所から17kmと至近距離で発生したことに、たいへん衝撃をうけました。
本来、そういう所には、原発を創らないことになっていたはずですが・・・・。唖然~です^^;;
>原発に限りませんが、大きな事故が起きるたびに、
「そのような事態はありえないものと考えていたので対策はとられていなかった…云々」
というコメントを耳にします。
原発だけはそういう「想定外」というコメントを聞きたくないものですね。<
本当にそうですね。最近、そういう言い訳と謝罪が多いですから・・・・。問題点が事前に指摘されていたのに、それらを隠蔽してきた結果、そうなるみたいですね。ヨーロッパでは、それ現実になってしまい深刻な状態みたいですね。下の図を見ると、南欧は汚染を免れた様子です。西ヨーロッパでは、アルプス東部のオーストリア、北欧ではスウェーデンなどがかなりの汚染。
http://www.answers.com/topic/radioactive-fallout-caesium137-after-chernobyl-jpg
今回の地震の際ビルの6階にいたのですが、地震の揺れがゆっくりで振幅が大きく、かつ時間が長かったので、遠くで大きな地震があったことだけは確信できました。
しかし北陸沿岸といえば、関西地方の電力を供給する原発が立ち並んでいるところであり、地震の原発への影響が懸念されます。某電力会社が「原子炉はしっかりした岩盤の上に建設するので大丈夫」と説明するのを聞いたことがありますが、本当に大丈夫かなと思ってしまいます。
原子炉本体は、岩盤上に据え付けられていると思いますが、いかんせん、冷却装置などは格納ビル側にあるのではないでせうか。ビル側は、地震の地表波の影響が大きいのではないかと心配です。地表波は、地中波の数倍の大きさと聞きます....。
ワシントンやフィラデルフィアに近いスリーマイル島の事故では、はじめ冷却ポンプが不調になり、操作ミスから、原子炉内の冷却水が無くなり、炉心が崩壊。幸い格納容器が頑丈であったために、チェルノブイリのように吹き飛ばなかったらしいですが、その一歩手前だったとかで、アメリカ中を震撼させました。http://www.ceet.niu.edu/faculty/vanmeer/TMI-core.jpg
日本の原発も原子炉だけ耐震があっても、冷却が出来なくなると、ひどい事故になるのではないでしょうか・・・
志賀原発では、ミステリーじみたことも起こっているようです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070327it15.htm