炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

コロラド州での放射性廃液、地層注入による人工地震の発生 -意味深長な三重の地震と、和歌山の泥水噴出

2007-04-18 | 日本列島の災害
 地震を人工的に起こすことが出来ることは、あまり知られていません。
1962年2月、コロラド州デンヴァー郊外で、深井戸(3671m)に1万5千トンの廃液*を流し込む作業を米陸軍が行ったところ、翌月にから、それまでの80年間まったく地震のなかったその地域に、小規模な地震が発生しはじめました。  *(廃液は、放射性廃棄物だった.)
 
 1963年10月から、翌年の9月までの間、井戸への注水を止めると、地震も発生しなくなり、注水を再開すると、地震も再発し出しました。
 1965年4月から9月までの間、月平均 2万2千トンもの注水を行ったところ、月に44個の地震が発生し、1967年にはM5クラスの地震も、複数発生しました。
 
 コロラド州選出の国会議員 Roy McVicker は、米地質調査所とコロラド州の4つの大学の地質学者を動員して、詳細な調査を働きかけ、地震と水の関係を明らかにし、地震は人工的に起こせることを確かめさせました。

 地下の岩盤は、300℃以上では、圧力を受けても崩壊せずにゆっくりと褶曲しますが、何らかの原因で、温度が下がると崩壊し地震になります。

 三重の4月15日、0時19分のマグニチュード 5・4の地震ですが、同日のNHKのテレビニューズでは、和歌山市で民家の床下から泥水が、12日から噴出していたと報じていました。近くの紀ノ川で行われていた高圧空気による橋梁工事のため、地下水に変化が起きたということでした。和歌山の工事が、三重の地震に影響したかは不明ですが、地震と水には深い関係があることを覚えておきましょう!
2004年 10月23日 のM6.8の中越地震の時も、地下に二酸化炭素を高圧で注入する実験が行われていたそうです。(高圧注入試験2003年~2004年 二酸化炭素の総圧入量は約1万トン )


-ご参考HP- 
・ 水と地震 「自然」1977年6月号 尾池和夫 京都大学.
・  Time 誌の記事.  Apr. 01, 1966.
・  CO2地中貯留プロジェクト (財)地球環境産業技術研究機構 HP.

・追記
 ギックリ腰の方は幸い、大破断を免れました。何年か前、お正月の餅つきの臼を持ち上げようとして傷めた時の後遺症です。ご心配頂き、ありがとうございました。腰も断層も、冷やすといけないようです。皆様も、どうかお気を付けくださいませ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
腰痛が悪化の一途ではなくて、ヨカッタです。 (てふ)
2007-04-18 20:21:13
地下水をくみ上げすぎて、地盤沈下ということは、
聞き覚えがありますが・・。
やるせない想いに囚われます。
無理のないリサイクル・・自然の摂理を乱すほどの
人の欲望(きっと、自分も)が虚しく思えます。
それとは、対照的な合鴨農法は、わが町でも実践している方がおられます。なにやら、ちょっと誇らしく、救われる気持ちがします。(@^^@)

強欲な風潮と地震の因果 、ヨッシャ (U-3)
2007-04-19 23:25:49
てふさん、おかげ様で、日に日によくなってきました。優しいお言葉本当にありがとうございます(^^)。椅子を低いのにもどした所、楽になりました。ご心配、お掛け致しました。

 地下水のくみ揚げ過ぎでの沈下は困りますが、それが地震を抑制しているのかと思いきや、1964年(昭和39年)の新潟地震では、午後1時ちょうどに地震が発生し、地盤沈下地帯を津波が襲い、たくさんの家々が浸水し、昭和石油のタンクから油が漏れ、浸水した住宅地に流れ込みました。

 ちょうど国体の為に作ったばかりの新しい橋や道路などなどが壊れ、古い施設が壊れなかったと言う、奇妙な事も起きました。ちょうど、田中角栄が蔵相をしていました。手抜き工事だったんです!

>無理のないリサイクル・・自然の摂理を乱すほどの人の欲望(きっと、自分も)が虚しく思えます。

 いえいえ、庶民のそれは、実にささやかなものだと思います。組織的な方は、桁がちがいます。

 アイガモ農法の発祥地、本当に素晴らしいことだと思います。遠くない将来、今のようなツケを孫子に回す、強欲な風潮が衰退し、ささやかな幸せを求める時代が来ると、きっと真価を発揮する偉大な農法だと思いますよ。大いに胸を張ってください。

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