炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

平成のニューデール政策終わる

2006-03-11 | 椿事
 日銀による通貨供給量を大量に増やす政策が終わりました。
大量に印刷されたお金で、公共事業で構造物を乱造したり、「カルチャー講演会」の類の興行も、減少していくことでしょう。

 景気の下支えとして、大量に刷られたお金は、各地で道路工事や、街並み再開発として、道路の拡幅による住民の移転や店舗の休業補償費用、必要性の疑わしいダム、干拓工事などに使われ、工事が地域の主産業の所も出てきました。

 また、このお金の分配に群がる人々が、大挙、政治の世界に押しかけたため、いつの間にか、政治家=土建屋さんという図式の所が増えたのではないでしょうか。国会議員、知事から県会議員、市町村議員に至るまで、大小さまざまの土木工事屋さんが、議員さんになっている地域は少なくありません。

 下請けの工事会社の社長さんが、代議士や知事に成る例はほとんどありませんので、議員さんの序列は、工事の時の元請け、下請け、孫請けの序列になっています(^^)。地方に行くと、商店の街活性化対策と称して、道路を広げて車が街に入り易くする工事で、店舗の立替、休業補償、移転立退き費用を交付して、喝采を博して選挙で票を集める政治家もいるそうです。

 日銀の金融緩和政策の末期には、文部省などが、文化講演会と称して、タレントを講師にして、子育て講座を催したり、売れない芸能人を教師役にして学校で「模範授業」をさせたりしてきました。よほどお金が余っていたのでしょうか。短時間にかなりのギャラをはずんでいます。

 金融緩和政策が終了したあと、こうして出現した構造はどのように変化して逝くのでしょう。昔のようにブルドーザーが戦車に、トラックが装甲車に化ける日の来ないことを祈りましょう。


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