炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

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番組評 -NHK クローズアップ現代 「 年8%の成長を続けるインド 」

2006-10-02 | 椿事
 NHKの10月2日(月)放送のクローズアップ現代 「シリーズ 沸騰アジアを行く【1】インド“人材大国”の挑戦中」に、かなり不適切な場面があった。
 インドの経済政策の責任者、ナート商工大臣にインタビュー中で、露骨な「ヤラセ」場面がありました。

 インドの経済成長の持続性について、ナート商工大臣は、インドの国内の需要が健全な経済発展を支えていて、これが持続的な経済成長の特性であると強調されていました。
 続けて、ナート商工大臣いわく、「もし仮に、輸出中心の経済成長であるとすれば、外国の景気によって、経済成長率が左右され、場合によっては立ち行かなくなる...と、日本にとっては、相当痛い発言をされていました。なるほど、日本の弱点をよく分析しています。

 続いてインタビューアが、インドの国内の問題点、電力などのインフラ整備の遅れについて話し出したところ、時を合わせたような停電で、室内は真っ暗。でも、放送機器は動いていました。大臣は、怒り出して、ドアの外に向かって、何をやっているんだと怒鳴りだしました。

 普通はこうしたお粗末場面は、カットするはずですが、日本の痛いところを衝かれた、お返しでしょうか。わざわざ、ハプニングの場面を報道していました。
あまりにタイミングが良すぎて、明らかな「ヤラセ」に見えます。

 途上国の大臣が、先進国日本の弱点を暴いたりすると、こうなるよという、かなり見せしめ的で、かなりヤクザな番組に観えました。
日本が取り繕っている体裁(「日本の美しさ」?)を暴く者は、容赦しないという国営放送による、外交スタンスの表明でしょうか?

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4 コメント

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Unknown (ANSPA)
2006-10-03 19:48:05
TBありがとうございました。

興味深く読ませていただきました。私は見なかったんですが、そんな場面があったんですね・・
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インドとの関係重視 (o_sole_mio)
2006-10-04 00:17:08
こんばんは



安倍さんは、中国への対抗としてインドとのパートナーシップを主張されていました。安倍さん個人の意見かなと思ったら、保守系の団体である日本会議も同じ主張をしていました。脱中国は保守派の願望のようです。



安倍さんはインドは「民主国家」と持ち上げていますが、個人的にはインド人はしたたかで決して侮れないと思います。中国へのあてつけにインドを利用したらきっと痛い目に合うと思うのですが。
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ANSPAさん ようこそ^^ (U-2)
2006-10-04 22:50:13
お出まし頂き、ありがとうございます。

実に、タイミングの「良い」停電でした。

大臣は、すごい剣幕で、ドアの外に向かって、怒鳴っていました。

素人目にも、誰かが電源を切ったのが、みえみえの気がしました。



インドの人を怒らせると後々、恐いですね。向こうはソフトのエンジニアリング大国ですから・・・
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操り人形 (U-2)
2006-10-04 23:52:20
O-さん、いつも的確な国際情報をありがとうございます。日本会議ってどんな団体か知りませんでした。



安倍さんは、「宗教」好きで知られていますから、インドは近づき易いとでも、思っているのでしょう。

 印・中両国民ともに、抜群の商才と、数学とコンピュータ言語、英語に強い国民性で、かつ、世界中に華僑、印僑ネットワークを張り巡らせ、莫大な人口ですから、近い将来、経済の中心は、必然的にシフトするの明白です。



アメリカの経済は、裾野の長大なGMなどの経営危機から、相当、屋台骨が危なくなってきましたから、また、戦争で国民の批判をかわすのでしょうか。
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