・下記表記の「R」は当該曲目のレコード(CD)発売日、「HC」は当該曲目のオリコンチャートでの最高位を表しています。
・また、曲目の部分の記載につき、オリコンチャート1位獲得曲については■、同じく2~10位にランクインされた曲については■の背景色にしてあります。
・各曲目につき、放送回順に記載していますが、必ずしもその放送回がその曲目が初めてヒットスタジオで歌われた(演奏された)回であるわけではないので、この点にご留意頂いた上でご覧下さい。
・また、1970年代前半までについては映像資料等が乏しいため、レコード発売日と各歌手の出演日との兼ね合い、何らかのタイアップ曲として発売されたものについては、スポンサーや他局番組との競合の有無、その他種々の点を考慮の上、その放送回に披露されたことがほぼ間違いないであろうと「推定」されるものについてのみ記載をしております。発売日等で間違いがございましたらご一報下さい。
<1974年1月7日(第270回)>
・あいつと私 ちあきなおみ
詞:千家和也 曲:中村泰士 R:1973/11/25
・夕やけの空 坂本 九
詞:石山 透 曲:藤井凡大 R:1973/12/01
※NHK連続人形劇「新・八犬伝」主題歌。坂本はこの人形劇で案内人・ナレーションを担当していた。
・この命奪って 和田アキ子
詞:山上路夫 曲:馬飼野俊一 R:1973/10/25 HC:80位
・突然の愛 あべ静江
詞:阿久 悠 曲:三木たかし R:1974/01/25 HC:11位
<1974年1月14日(第271回)>
・針のくちづけ 安西マリア
詞:千家和也 曲:鈴木邦彦 R:1974/01/20
・恋の雪割草 藤 圭子
詞:山口洋子 曲:猪俣公章 R:1973/11/05 HC:41位
・愛ふたたび 千葉紘子
詞:安井かずみ 曲:浜 圭介 R:1973/12/-
・泣いて京都へ 奥村チヨ
詞:千家和也 曲:浜 圭介 R:1973/12/-
<1974年1月21日(第272回)>
・朝霧の晴れるまえに 石橋正次
詞:丹古晴己 曲:叶 弦大 R:1973/11/25
・愛の十字架 西城秀樹
詞:たかたかし 曲:鈴木邦彦 R:1973/12/05
HC:1位(1973/12/24)
◆年間チャート(74年)22位(35.1万枚)
・襟裳岬 森 進一
詞:岡本おさみ 曲:吉田拓郎 R:1974/01/25 HC:6位
◆年間チャート(74年)31位(30.8万枚)
◆第16回(1974年)日本レコード大賞受賞曲
◆第5回(1974年)日本歌謡大賞受賞曲
◆第1回(1974年上期)FNS歌謡祭・音楽大賞 優秀歌唱賞受賞曲
◆第7回(1974年)日本有線大賞歌唱賞受賞曲
◆第25回・第48回(1974年・1997年)NHK紅白歌合戦出場曲(7回<白組トリ>・30回)
※フォーク界の巨匠・吉田拓郎と、男性演歌の一番人気であった森進一という強力タッグから発売当初より「演歌とフォークの融合」「演歌歌手がフォークを歌う」と話題となりヒット。この曲で念願のレコード大賞、歌謡大賞の2冠を達成すると共に紅白でも出場7回目、4回目のトリにして初の大トリの大役を務めるなど、「おふくろさん」と並ぶ森の代表作として親しまれている。
<1974年1月28日(第273回)>
・気になる噂 ザ・ピーナッツ
詞:山上路夫 曲:加瀬邦彦 R:1974/01/- HC:92位
・ひとり酒 ぴんから兄弟
詞:菅野さほ子 曲:紺野 章 R:1973/12/10 HC:17位
※この曲より並木ひろし脱退により「ぴんから兄弟」名義に。
・愛情物語 井上 順
詞:なかにし礼 曲:都倉俊一 R:1974/02/-
・港・神戸の女 青江三奈
詞:山口洋子 曲:彩木雅夫 R:1973/12/-
・幸せのかたみ 菅原洋一
詞:岩谷時子 曲:東海林修 R:1974/01/-
<1974年2月4日(第274回)>
・粉雪の街 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
詞:山口洋子 曲:鶴岡雅義 R:1974/01/10
・幸せだったわありがとう いしだあゆみ
詞:なかにし礼 曲:加瀬邦彦 R:1974/01/25 HC:42位
・五番街の店 小川知子
詞:山口あかり 曲:長沢ロー R:1974/02/-
<1974年2月11日(第275回)>
・若草の季節 森 昌子
詞:阿久 悠 曲:森田公一 R:1974/02/10 HC:17位
・おもいで 石川さゆり
詞:有馬三恵子 曲:遠藤 実 R:1974/01/10
※1972年、フジテレビ系「ちびっこのど自慢」出場を機に同局系ドラマ「光る海」に出演、翌73年3月に「かくれんぼ」で15歳でデビュー。デビュー当初は、1期先輩の森昌子、同期の山口百恵とともに「ホリプロ三人娘」として「演歌歌手」路線ではなく「アイドル」路線で売り出された。
※「かくれんぼ」から数えて3枚目のシングル作品であるこの曲でヒットスタジオに初登場。
・私は生きる 朝丘雪路
詞:岩谷時子 曲:高田 弘 R:1973/05/21
※「終わりなき冬の旅」B面。
<1974年2月18日(第276回)>
・女の真情(まごころ) 平山洋子
詞:水木かおる 曲:都筑 弘 R:1974/02/-
・春風のいたずら 山口百恵
詞:千家和也 曲:都倉俊一 R:1974/03/01 HC:11位
◆第1回(1974年上期)FNS歌謡祭・音楽大賞 歌謡音楽賞受賞曲
・しのび恋 八代亜紀
詞:悠木圭子 曲:鈴木 淳 R:1974/03/01 HC:13位
◆年間チャート(74年)46位(25.9万枚)
※地元・熊本でバスガイドとして勤務した後、1965年、15歳で単身上京、クラブ歌手として歌の道に入る。1971年に「愛は死んでも」でプロ歌手としてデビューしたもののヒットに恵まれず、再起を賭けて翌72年によみうりテレビ=日本テレビ系「全日本歌謡選手権」に出場したところ、10週連続勝ち抜きでグランドチャンピオンの栄誉を手にし一躍注目され、73年2月、同番組の審査員であった悠木圭子・鈴木淳の作詞・作曲による「なみだ恋」を発表。同作はオリコン週間チャートで最高12位、年間チャートでは総合19位(37.1万枚)の好セールスを記録、念願だった紅白歌合戦にもこの年初出場し、各音楽賞レースにも大賞候補として名を連ねるなど、一躍スター歌手の仲間入りを果たした。しかし、ヒットスタジオへの出演については事務所・レコード会社の売り出し戦略上の問題により遅れ、出世作「なみだ恋」から数えて4作目(デビューシングル「愛は死んでも」からは通算7作目)のこの作品でようやく初出演となった。
<1974年2月25日(第277回)>
・こころの叫び 野口五郎
詞:阿久 悠 曲:筒美京平 R:1974/02/05 HC:7位
・花のようにひそやかに 小柳ルミ子
詞:阿久 悠 曲:平尾昌晃 R:1974/03/10 HC:14位
・薔薇の鎖 西城秀樹
詞:たかたかし 曲:鈴木邦彦 R:1974/02/25 HC:3位
◆年間チャート(74年)28位(33.4万枚)
※雑誌「平凡」での企画で歌詞の原案を募集し、それらをベースにたかたかしが作詞を担当。
<1974年2月頃(具体的な放送日は不明)>
・母に捧げるバラード 海援隊
詞:武田鉄矢 曲:海援隊 R:1973/12/10 HC:10位
◆年間チャート(74年)42位(27.7万枚)
◆第16回(1974年)日本レコード大賞企画賞受賞
◆第7回(1974年)日本有線大賞優秀賞受賞曲
◆第25回・第49回(1974年・1998年)NHK紅白歌合戦出場曲(初・4回)
※元々はセカンド・アルバム「望郷篇」からのシングルカット。武田の実母、武田イクさんに宛てたメッセージソングという体裁が採られ(「家の稼業がたばこ屋からってこの子は・・・・」という詞にある「たばこ屋」とは母が実際に福岡・博多で晩年まで切り盛りしていた「武田たばこ店」のことである)、曲の大半が武田の生まれ故郷・福岡の方言である博多弁による語りで展開するという異色さが受け入れられ、オリコン週間チャート最高10位を記録するヒットとなった。
【司会】 なし(ゲスト歌手輪番制)
(参考)この頃の主な出来事
・01/07 田中角栄首相、東南アジア5ヶ国歴訪に出発。バンコク・ジャカルタでは反日デモが起こる。
・01/07 民放テレビ各社、電力節減の一環として深夜放送を自粛。
・01/15 三菱石炭鉱業、長崎市の高島鉱業所端島鉱(軍艦島)を閉鎖、4月末までに島民全員が他の地域へと移住し無人島化。
・01/16 電力使用制限令発動。ネオン・広告塔等の消灯のほか、国鉄でも昼間の暖房稼動を停止。NHKもこれを機に昼の1時間と夜11時以降の放送休止に踏み切る。
・01/25 国民生活安定措置法により、ちり紙の標準価格が決定。また石油・電力の15%節減も閣議決定される。
・01/26 ベ平連、東京・神田共立講堂で解散集会。
・01/30 日韓大陸棚協定調印。
・01/31 日本赤軍とパレスチナ解放人民戦線(PFLP)のメンバーがシンガポールのシェル石油タンクを襲撃・爆破する事件起きる。
・01/- インスタントラーメンメーカー各社が、原料である小麦粉の価格高騰を理由として値上げに踏み切る。袋入りは40円から60円、カップ入りも100円から130円に値上げ。
・02/02 超能力者のユリ・ゲラー来日。民放のテレビ番組で特集番組が組まれ、「超能力ブーム」が過熱化。
・02/04 アメリカの女優、パトリシア・ハーストが、左翼過激派の共生解放軍により誘拐される事件起きる(その後、ハーストは同組織にの一員として、8月に銀行強盗を実行、この被疑から翌75年9月に逮捕され、懲役35年(のち、ジョン・ウェインら大物著名人の嘆願により刑期は7年に減軽)。
・02/06 ゼネラル石油(現・東燃ゼネラル石油)の内部文書で、「(石油ショックは千載一遇のチャンス」との系列会社への指示がなされていたたことが衆議院予算委員会で問題化、翌7日、日高洲九郎社長が引責辞任。
・02/11 日本、アメリカ、フランスなど13カ国参加による石油消費国会議が米・ワシントンで開催。
・02/22 パキスタン、バングラデシュを承認。
・02/25 衆議院予算委員会で石油危機に便乗して不当な石油値上げを続ける各商社の悪徳商法につき集中審議が行われる。
・02/- 公正取引委員会、石油業界のヤミ協定破棄を勧告。
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