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身近に起こった出来事の記録。

シャープとサムスン、日本企業への教訓。

2019-02-24 08:31:21 | Weblog
日本企業への教訓、シャープとサムスン。

サムスンは電器産業に進出したが、半導体の開発で行き詰まった。
それで、李健熙さんが訪ねてこられた。1970年ごろのことです。

日本電気の小林(宏治・元会長)は、「韓国は技術を盗んでいく」と警戒感をあらわにしていた。
困った李さんが、「何とか小林さんを納得させてほしい」と。
そこで駐日韓国大使と小林さん、李さん、私とで食事する機会を作ったんです。
その後、私以外の3人でゴルフに行ったら、小林さん機嫌直しちゃったらしいんだ。

それ以降、李さんが頼りにしてこられるんです。
じゃあ、僕がシャープを説得するから、頭を下げて技術を教えてくださいと言ってくれ、と。
数年間、4ビットマイコンの製造技術の提携をしました。
そうなると欲が出る。「今度は液晶を教えてくれ」と言ってきた。僕は断った。
「依頼心はサムスンを殺す」と。李さんは納得してくれたが、その部下になると、そうはいかない。
盗んででもやるんだ。
うちのキーマンを韓国に連れていく。
シャープは最後には技術幹部のパスポートを全部預かっちゃった。

私個人は、「与えられるものどんどん与えて、感謝してくれればいい」と思っていた。
少なくともシャープの味方にはなるだろうとね。
ところが、李さんがトップを離れた時期に、サムスンがシャープを相手に特許訴訟を起こしたんです。
あれはサムスンが情けなかった。

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