Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2022年12月号 狂暴な強盗、難民を殺害

2023年08月23日 | カロベイエイ難民居住区
by モハムド、サントス、カバタ / KANEREスタッフライター 
 
カロベイエイ居住区に狂暴な強盗が現れ、1人のエチオピア人難民が現場で死亡した。

記録によると、事件は2022年8月7日夜にカロベイエイのビレッジ2で起きた一連の衝撃的な武装強盗により、1名が凶弾に倒れた。

KNSEREの取材によると、ビレッジ2の地元警備員と医療関係者の双方がこの事件を裏付けている。

その夜、強盗団はビレッジ周囲に設けられている柵を壊し、1人の男性を本人の家の前で至近距離から殺害した。

現場に立ち会った地元警備員によると、その夜遅くにケニア警察が現場対応をしたが、武装強盗団容疑者は誰も逮捕されなかった。

カロベイエイのビレッジ1の若い補助職員がKANEREの取材に対し、警察はこうした殺人事件をほとんど捜査しないのではないかと地域住民が疑っていると語った。

「このような事件を警察が追及したことはほとんどありません。そういうことをUNHCRや他の機関も知っているはずですが」と匿名の若い職員は語った。

8月中旬、地区長官事務所で、地元住民と難民双方のリーダーたちの話し合いがもたれた。しかし、その後起きたいくつかの事件もキャンプ当局に認識もされずに放置され、緊張状態は何か月も続いている。「カロベイエイ居住区は、難民と地元住民が平穏に共存するという趣旨で設立されました。しかしもう何年も、そうした状況にはなっていません」と、地元警備員のシンバさん(ニックネーム)は語った。

2022年7月24日の夜にも、カロベイエイのビレッジ2で難民の若者が正体不明の凶悪犯に射撃され怪我をした。ケニア警察が対応したが、この襲撃の理由はわからずじまいとなっている。このように凶悪事件が続き、キャンプ内は依然として安全と保護が最大の懸念事項となっている。

2022年7月28日の夜、現地時間午後9時20分ころ、十代の難民がカクマ3ゾーン1に侵入した何者かに銃撃され、命はとりとめたものの負傷した。価値は不明ながら持ち物(衣類、バッグ、電話、テレビなどあらゆるもの)が盗まれ、同地区の難民所有の店舗も破壊されていた。襲撃者たちの動機が盗みと殺害であったと思われる。

UNHCRが目指したカロベイエイの「自立」は悪化しているようにみえる。銃撃などで治安が悪化し、難民と地域社会双方に成果が見られないからだ。

KANEREはキャンプ内で起きた未報告の襲撃や殺害の調査に取り組んでいる。キャンプの住民や関連機関からの情報提供を期待している。


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