2022年12月号 カロベイエイ難民による抗議行動

byカバタ・ボル、ハッサン・マフムド / KANEREスタッフ記者

支援実施機関が水問題の具体的な解決策を見つけられず四苦八苦する中、カロベイエイ居住区の難民は長期にわたる水不足に抗議している。


【写真】カロベイエイの住民は水不足に抗議し、道路を石で封鎖した。

2022年11月1日、カロベイエイのビレッジ1とビレッジ2の住民は、水問題が長期化していることに抗議して、居住区と中央ビジネス地区、カクマ、近隣の人道支援施設を結ぶ幹線道路を封鎖した。

「私の地区では5日間も蛇口から水が出ないのです。なぜですか?」 38歳のハリマさんは抗議活動の現場でKANERE記者に聞いてきた。

さらに、「一年もきれいな飲み水がないのは、なぜですか？　これも資金の問題なのですか？　こんな困った問題が起きているので、皆ここに集まっているのです」とハリマさんは記者に語った。

この抗議活動中、道路は何時間にもわたって石のバリケードで封鎖された。抗議に参加している人たちの大部分は女性と少女で、それぞれ水を汲むために空のジェリカンを手にしていた。

最近は干ばつのたびに水不足が発生しているにもかかわらず、カロベイエイの住民は水不足という未解決の大問題をずっと訴え続けている。

カロベイエイのビレッジ１のコミュニティリーダーによると、この村は長い間水不足に直面しているという。

「私は７年前にカロベイエイに移ってきました。当時、カクマよりも有望で、将来性があるとの触れ込みでオープンした村です。でもそれは嘘だとわかりました。UNHCRと地方政府はここのインフラ問題を解決できないのでのですから」とカロベイエイ難民のリーダーがKANEREに心のうちを語った。

2022年3月21日の朝、カクマの3つのゾーンに住む難民がカクマ１のUNHCR本部まで行進し、この深刻な水不足は、キャンプ全体の住民に関わる問題だと訴えた。

報道するに当たり、関係機関に連絡を取ろうとしたが、この記事の掲載時点で電話への応答はない。

KANERE はいつまでも解決しない水問題を記事にし続けているが、さらに検討すべき重要な問題が見えてくる。水は単に必要なものとして扱えばいいのか、それとも権利として扱われるべきものなのか。