2022年12月号 詩「立ち上がれ、カクマ！」

by ファンタイェ・アガロ
1992年カクマで出版された『ティルティング・ケージ』72 ページより

カクマ、荒涼とした荒野
燃えさかる炎、地上のかまど
昼も暗闇が迫る場所
目を閉じてはいけない！
真実を大声で叫ぼう！

自分をさらけ出せ！
渦巻く風をため込んでいる自分
忌まわしい塵と砂の山
栄養失調の人たちの家
不満をかかえた人たちの墓地
目を覚まし カクマに耳を傾けてほしい！
立ち止まり 心の傷に思いを馳せてくれ！
今すぐ！
思い違いを正して護ってほしい！
口を開いて人々に知らせてほしい！
必死で待っている人たち
不法行為の被害者
ホームレスの窮状
茶色と黒の世界
迫害を受けた亡命者
声なき声を響かせてほしい！
地の果てまで
北と南の世界へ
そしてこれからも
傷ついた心を慰め
孤立の極限にいる人たちを癒してほしい！
若い男性も女性も
子どもたちと乳飲み子たち
困難にめげぬよう
手を差しのべ目をかけ
救出をじっと待てるよう
だが暗闇かもしれない
朝はまだやってこない

• #海外ニュース、難民キャンプ、カクマ、詩

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