彼の手

今日久々に彼と帰ってきた。
いつも週に4回は一緒に帰ってきて、うちでお茶を飲んで色々お喋りをする。
最近は、寒くなったので、彼もタクシーで出勤。バイクだと何処かで待っていて、
後に乗せてもらって一緒に帰ってたんだけど、そういうわけにもいかない。

「今週はいつ一緒に帰る？」って訊かれた時、私は先週のモヤモヤを引きずって
「うーん。・・・」と止まってしまった。
「もう会うべきではない！」っていう気持ちと裏腹に、メチャメチャ彼に会いたい
っていう気持ちがあった。
勿論仕事ではずっと一緒なので、「会う」ということがそれ程重要ではないような
気がしていた。

今日は彼の方から一緒に帰ろう！って行ってきたので、嬉しかった。
でも、「もしかして、明日は会えないの？」っていう疑問があって、彼に
訊くと、「明日は明日！会えるよ！」って言ってくれた。


今日一緒に帰って感じたこと。
それは、ずっと仕事中一緒ではあるけど、人前ではあくまでも同僚…というか、
上司と部下。
手をつないだ瞬間、「ずっと彼の手を握り締めたかった」という気持ちが沸いて
出てきた。彼の手を握ることで、とっても安心出来たし、放したくない！と
思って、ずっと力強く握っていた。

家で、彼とはたわいもない話をして、彼のひざの上に座り、二人の時間を過ごす。
この瞬間が一番幸せだと感じる。
どうってことない二人の会話だけど、彼の傍にいることで最高の一時になる。
やっぱり彼から離れられない。