月は東に

Get Out Of That Rut & Savor Life

『ライフ・イン・ザ・シアター』@愛知県勤労会館・5/20マチネ 2F-33-36

2006-05-27 02:02:37 | Stage Review
東京ではチケット大争奪戦みたいだったけど、eプラスであっさり取れましたよ。さすが名古屋(汗)ただし2階席3列目



公式ブログはコチラ
内容はここ↑にもあるように、起承転結のない、老俳優と若手俳優のバックステージもの。

休憩なしの1時間50分。
『ライフ・イン・ザ・シアター』という演目を観るというより、、市村さんと藤原君のそれぞれのファンが二人の演技や掛け合いを楽しむ舞台、って感じでした。
市村さんは色々お茶目で台詞はウケ狙い(いや実際笑っちゃうんだけど)が多いし、藤原君は仕種がかわゆらしいし、着替えも多いし(生着替えだし/笑)……。
小ネタも多かったせいか、劇的な場面転換もなく、ストーリーの抑揚もないわりには眠くならなかったんですが(汗)

この二人なら、あんなにネタを仕込まなくても(笑)例えば何もない空間でも、身体と台詞だけで魅せることのできる柔軟性のある脚本だと思うので、ちょっともったいない感がありました。
あまりにもシーンが断片的すぎたのか、劇中劇が多かったせいなのか、ロバートとジョンしてバックステージにいるときと、劇中劇で演じる役との切れ目があまり感じられず、劇中劇の役になりきれてなかったかも
ロバートの台詞で
「普通に生活してるのも人生で、舞台の上で演技をしてるときも人生なんだ」
って言うのがあるんだけど、これが生きてませんでしたね

舞台背景が劇場の観客席になってたので、私たちが観ている舞台の裏で、まさにこんな情景がが繰り広げられているのでは?って感覚を呼び覚ますような演出なのかな?
演出によっては、それが現実なのかお芝居なのか、市村さんと藤原君の舞台を観てるのか、ロバートとジョンの劇中劇を観てるのか、観客にそういう迷いを生じさせるような舞台になると思うし、そういう演技ができない二人ではないと思うんだけど……うーん

二人の、いい演技で観客に楽しんでもらおうっていう気持ちは、すっごく伝わってきたんですよ。お互い尊敬し合い、役者として認め合ってる二人だからこその、安心して観てられる舞台だったと思います。
それが災いしたのか、お互い遠慮しちゃった感じで役の色が充分に出てなかったんではないでしょうか。
藤原君は中盤以降、もっと小生意気なクソガキ(失礼)であってもよかっただろうし、市村さんはベテランゆえの説教じじいであってもよかったのでは?

冒頭のジョンの台詞
「……なんか、食べる権利を得たっていうか……」
これが一番耳に残りました。
幕が開くまで食欲がなかったのに、舞台の初日を終えてこんな気持ちになる。
現実にもこういう思いでいる役者さんは多いんだろうな。


ちょっと辛口になってしまいましたが
萌え処はいっぱいありました(笑)

市村さんのオヤジギャグ的なお茶目もいいんだけど、藤原君がもうかわゆくて
頭くしゃくしゃとか、マフラーくねくねとか、つま先くねくねとか、上目遣いとか、舐めてロバートのドーラン落とすとことか、ごはんぱくぱくとか………目の保養でした
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6 コメント

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コメントとメールと、どちらがよいか迷いました。(^o^; (REI)
2006-05-27 22:04:45
水無月さん、「ライフ~」の感想UP、ありがとうございます。いや、本当に、以下のような文章の場合、コメントとメールとどちらがよいか迷いました。どちらがよいですか?



舞台美術や衣裳替えの多さなど、場面転換のあまりの多さも含めて、私達観客に、舞台の裏側を見せる演出意図だと、私には強く感じられました。

特に、それを強く感じたのが、「出のきっかけを聞き逃した~!」の場面。あれって、本当に舞台裏の俳優にしか分からないポイントで、藤原くんの演技の中で、私には一番印象的です。この「出のきっかけ」って、舞台にとって、素人が想像する以上に大事なようで、場面によっては、舞台監督さんが毎回必ず俳優さんへ指示を出すようですね。

それにしても、衣裳替えの多さは、大変でしょうね。ミュージカルでは、20~30回、衣裳だけでなく、化粧や鬘を含めて替えることも多いでしょうから、市村さんは経験あるでしょうが、藤原くんのやってきたストレート・プレイでは、ないのでは?舞台袖でも、戦争状態だったのではないでしょうか。いや、本当に、お二人とも大変そうで。



演技に関しては、さすがのお二人!私は「市村さん、さすがにすごいな~。」という感想です。芝居では、観客を泣かせる方が簡単。笑わせるほうがはるかに難しい。と、洋の東西を問わず言われていますものね。あれだけ、笑わせられるって、やっぱりすごい。



そうそう。私が観た時には、市村さん、四季方式の発声法も台詞の後に付けて笑いを取っていたのですが、分かりましたか?(水無月さんの観られた時に、あったかどうか分かりませんが…。)
返信する
REIさんへ (水無月)
2006-06-02 00:19:59
レスが随分遅くなってしまってすみません~~~

こういったお話はコメントで全然OKです!



今回は2人の演技がどうとか言う前に、自分がこの舞台に馴染めなかったのかもしれません。

色々な場面を楽しめたし退屈したわけでもないんですが、藤原君の舞台ってパッションが強いものが多くて、ちょっと拍子抜けしてしまった………という感じでしょうか。



まだまだ私は未熟者です



>市村さん、四季方式の発声法も台詞の後に付けて笑いを取っていたのですが

あったかもしれないけど、あっても分かりません~(汗)

やっぱり未熟者
返信する
失礼しました。 (REI)
2006-06-03 15:23:24
いえいえ、水無月さんが未熟者なんて、とんでもない。同じ芝居を観ても、人によって感想が違うなんて、当たり前です。水無月さんの、観察力のすごさ、記憶力のすごさ、さらにそれを文章化して楽しませてくださるすごさ、素晴らしいです。

四季方式の発声法とは、台詞や歌詞を全て母音で発声する訓練法です。

例えば、「おはよう」だったら、「おあおう」になります。四季の方々は、台詞や歌詞を全てこの発声法でしゃべったり、歌ったりして、台詞や歌詞を明瞭に観客に伝える訓練をしているそうです。「すごい大変!」と思うのですが、市村さん曰く「慣れたら簡単」だそうです。

この発声法は、「日本でミュージカルが受け入れられにくいのは、台詞や歌詞が聞き取れなくて、ストーリーが分からないのが一因だ。」と考えた、四季の浅利慶太氏の考案です。現在の四季の隆盛をみれば、浅利氏の考えは正解であったことが分かります。

そして、今やこの四季方式の発声法を身につけたミュージカル俳優さんたちが大勢、四季退団後も、多くのミュージカルに出演されていて、日本のミュージカル俳優全体のレベルが、以前とは比べものにならないほど高くなったと言われています。

また長くなりました。失礼しました。m(__)m
返信する
見逃していました(><) (midori)
2006-06-05 20:43:43
水無月さん

どうもです!

なんだか、カキコは“お久し振り”ですね。

(^^;

ライフの感想アップを発見!

トラバさせていただきました。

(^^)b

藤原さんは、デビュー以来どちらかといえば、常人で無い人を演じることが多かった

印象ですが、最近になってチカラを抜きつつ魅せてくれるなぁと感じています。

今回の舞台は、そんな素が透けていそうで創り込まれたものという不思議な雰囲気に

ドキドキしました。

私も、“目の保養”と“心の保養”をさせてもらいました!

(*^^*)
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REIさんへ (水無月)
2006-06-07 00:28:00
再びのコメントありがとうございます!



>例えば「おはよう」だったら「おあおう」になります

この発声法、聞いたことあります。

“四季の”っていう認識は全然なかったんですけど(汗)



>四季方式の発声法を身につけたミュージカル俳優さんたちが大勢~

ミュージカルって、台詞はもちろん歌でもきちんと感情と言葉を伝えないと成立しないですよね。

おそらくこういった基礎的な訓練をほとんどしたことのない、さるお方(笑)が、台詞でも歌でも私たちを魅了するのはもってうまれた才能なんでしょうが(本人が努力してないということではないんですけど/汗)さらに訓練を重ねたらもっともっと良くなるのにと、常々思ってます
返信する
midoriさんへ (水無月)
2006-06-07 01:28:30
わー!!お久しぶりです(嬉)

TBありがとうございました!

そちらはほぼ毎日覗かせていただいてるんですが、コメント残してません。すいません



今回、ちょっと辛口になってしまいました

藤原君のオーラとエネルギーに圧倒されるいつもの感じが自分になくって、気が抜けてしまったようです。



もう少し柔軟な見方ができればよかったんですけど……。

未熟者~~~~
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