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ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

雲の裏側

2020-08-22 | アメリカ事情

thecashroom.co.uk

どんな雲の裏側も銀色に輝いている

 

 

 

作家でノーベル賞を受賞したウィリアム・フォークナーは、起業家、作家、そしてユーモリストであったある人物を「アメリカ文学の父」と呼び、それは彼の著書や講義の成功が証明している。彼の言葉と彼の作品と言う遺産は、常に私たちのそばにあり、いつでも彼の作品に戻ってインスピレーションを得たり、人生が不安定に感じられたときに勇気付けられることが多い。

もちろん彼は完璧な男ではなかったし、その人生で多くの失敗もした。しかし、彼の持つ機知とユーモアが、問題の解決策への糸口となることが多く、その恩恵は読者である私たちにもある。
良い人生を送るためへのユーモアに富んだヒントは、無限大の可能性があるように感じさせ、物事は案外うまくいくのではないかとさえ思わせる。

その人の名は、サミュエル・ラングホーン・クレメンス、ペンネームをマーク・トウェインと言う。彼の残した数々の名言は、金の言葉である。試練の昨今に、ごくごく一部、選んで五つを挙げよう。

 

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心配することは、あなたが借りてもいない借金を返済するようなものである。

moneycrashers.com

 

本は、どこか別の場所にいたいという人のためのものである。

 

勇気は恐怖への抵抗であり、恐怖の克服であり、恐怖の欠如ではない。

warninternational.com

 

最悪の孤独とは、自分に心地良くなれないことである。

lifecoachglobal.co.uk

 

しわは、笑顔がどこにあったかを示すだけである。

たくさんシワを作ってね。

 

 

 

 

 

 

 

 


シンデレラと海賊

2020-08-21 | アメリカ事情

Photo Credit: Disney

 

 

何やら心がざわざわする時は、いい意味でも悪い意味でも落ち着かない。心当たりがあってもなくてもそうしたざわざわはやってくる。特に今は。

学校へ行きたいのに行けない子供たち。新学年初日のために、新しい服で、朝両親が写真を撮る。真新しい靴と、真新しいバックパック。1日目は学校へ行けても、すぐにまた在宅ズーム授業。そのズームにとんでもないハッキングがあり、それもしばし停止。ハイブリッド案として、半分登校、半分ズームが挙げられて、その通りにしたくとも、登校は一人でも感染者が確認されると、なかったことに。それでも、100年前に比べて、教育は受けられる。その手段や方法がどんな形であれ、義務であり特権でもある。

100年前と比べて、今はいい、などと言っても埒はあかないのだが。受難の子供たちがそれでも健気にそれぞれ努力している言動を目の当たりにすると、不憫にさえなって、胸が詰まる。子供にとっての「仕事」は遊ぶことなのに、それさえも規制ばかり。毎日毎晩どうかこの奇禍が早く立ち去りますようにと祈るが、しぶといウイルスは蔓延ることを決めたように、根を生やし、頑として立ち去らない。

でも、シンデレラのFairy Godmother(フェアリー)は、言ったのだ;Even miracles take a little time." (奇跡でさえ、ちょっと時間がかかります。)

その上、シンデレラは、こう言ったではないか。:"No matter how your heart is grieving, if you keep on believing, the dream that you wish will come true." (どんなに心が悲しんでも、信じ続ければ願う夢は叶うものよ。)

5ヶ月前には、感謝もしなかったごく普通の毎日すること、日常茶飯事が、今はどれほど愛おしく、懐かしく、そこへ戻ることをいかに恋うているかは、尋ねなくとも誰の目にも伺える。

メリー・ポピンズのように片手で指をスナップするだけで、元通りになるならいいが、そうではないならば、ここはあの有名な海賊ジャック・スパロウの言葉を信じることだろう: “The problem is not the problem. The problem is your attitude about the problem.”(問題は問題ではない。 問題は、問題に対するあなたの態度だ。)

負けません、勝つまでは。

 

Photo Credit: Disney

 

 

 


本屋さん

2020-08-20 | アメリカ事情

 

 

 

かなり長い間、合衆国の本屋にはいくつかチェーン店があり、ウォルデン書店とB. ドルトン書店はどのモールに行っても必ず店舗があった。そして1970年前後から、ボーダース書店が、バーンズ・アンド・ノーブル書店(1886年創業)に次いでチェーンを展開して行き、2011年にボーダーズが経営破綻により閉店するまで、この二つはアメリカの書店の顔のようなものだった。

どちらも喫茶コーナーを設け、バーンズ・アンド・ノーブルはスターバックスと、ボーダーズはシアトルズ・ベスト・コーヒーとタイアップしていた。現在チェーン書店は、約26あるが、最大大手はアマゾンブックスに並んで、バーンズ・アンド・ノーブルである。

近年はアマゾンに負け気味であるが、実在の書店でゆっくり実際に書物を手に取って目を通したい時、雨の土曜日の午後など、温かい飲み物を片手に気に入った本を購入して喫茶コーナーでちょっとした時間を過ごすのも決して悪くはない。

こうした大規模書店が興隆時に、街中の昔からある書店、独立書店は、その渦に巻き込まれていったが、今でもそうした書店はひとつ、ふたつは大抵の街に残っている。例えば、ミシガン州アンアーバー市にあるLiterati Bookstoreリタラティ書店。

この書店は2013年にマイク・グスタフソンと妻のヒラリーが始めた独立書店である。一目ここの店内を見渡しただけで、本好きは三時間は居たいと思うことだろう。居心地のよい本屋さんは、このコンピュータ―ヴァーチャルの時代、希少価値がある。そしてこの書店には、ひとつの「ならわし」がある。それは下階に置いてある一台の手動タイプライターで、客は皆誰でも何か書き残したければ、タイプできる。

 

 

五年間でこの古いタイプライターで打たれて書かれたものは、千にも及ぶ、愛の手紙、引用、人生の瞑想、 詩、 深い個人的な告白、すでに亡い人への、あるいは愛するペットへのメモや手紙である。書店主のマイク・グスタフソン氏は、この公共タイプライターで書かれたものは、この街の日記で、すべてのメモは捨てられない、と言う。こうした様々なタイプされた作品は、2018年一冊の本にまとめられて、出版された。勿論アマゾンでも入手できる。

 

 

図書館は勿論、書店も大好きな私は、子供たちが成長し、家を離れてから、夫を誘ってバーンズ・アンド・ノーブル書店で土曜日の少しだけを費やしたりする。 あるいは、”You can find me at the usual  place"(いつものところにいるから見つけてね)とでもメモを冷蔵庫のドアに張り付けて一人でも出かける。そういう小さな楽しみは、三月以来持てないが、その代わり、この”Notes From A Public Typewriter"(公共タイプライターからのノーツ)を居間のカウチの端に丸くなって読むとしようか。

こんなに暑い(今日は華氏109度=ほぼ摂氏43度)けれど、二十四節気では、すでに8月7日から22日が立秋である。読書の秋もすぐそこだ、と励ましながら、自粛を心がけよう。

ところが、自粛はいいのだが、夏は非常に高温になるカリフォルニア州は今週からRolling Blackout( 輪番停電)が例年のごとく始まった。サクラメント方面からだんだん州の下方へ、順番に普通午後3時から10時までの2時間近く、停電するので、冷房やコンピューターやらが一番に影響を受ける。だからやっぱり紙の本は離せない。蝋燭で、読めるのだから。それにしても何故こうした計画的停電が、Theの付く先進国で起こるのだろう? そうだ、公共タイプライターが目の前にあったら、それについて二、三行は打てそうである。

 

日本で流行りそうなブックバッグ

 

 

 


尊い人

2020-08-19 | 人間性

Stanislav Kogiku/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

 

 

 

 

船長は船が沈没または完全に破壊される前に生き残る最後の人物になるという伝統があり、乗組員と乗客を避難させることができない場合、船長は自分自身を救うことはないとされる。社会的背景において、特に船員として、船長は社会的規範としてこの責任をとらざるを得ないように感じるものである。海事法では、船の状態に関係なく船長の船への責任が最も重要であるため、船を放棄することには法的責任がある。

それなのに、ある船長は、自船が海上で座礁運転事故を起こした時、操舵室を留守にし、沈没が始まると乗客の避難誘導をせず、真っ先に自分が脱出をはかり、結果多くの若い人々の命が失われた事件が六年前起こった。あるいはその二年前にコスタ・コンコーデイアというクルーズ船がティレニア海で座礁・転覆し、船長は逃げ出し、多くの死傷者を出した。この船長は三年後に懲役16年の刑に処された。

こうした駄目船長がいるかと思うと、未だ責任を貫く船長もいる。それは、あのダイアモンドプリンセス号の船長である。

 

コロナウイルスが700人以上の乗客に感染したダイアモンドプリンセスクルーズ船の船長は、全員が無事に下船したことを確認した後、最後にボートを離れた。

乗客は、ジェンナロアルマ船長がダイアモンドプリンセスで隔離された乗客の士気を保つために適切なアナウンス、励ましなど、ユーモアのセンスを持って、最善を尽くしたと言う。

「アルマ船長は勇気があり、思いやりがあり、前例のないユニークな状況を尊厳と楽観を持って対処していました。」と乗客のアウンナ・タンはインスタグラムの投稿に書いている。 「旅全体を通して、彼は私たち乗客の状況に光をもたらし、できる限り私たちを安心させるよう努めていたのです。」

横浜港に停泊していた2週間後、すべての乗客が船を降りて下船するのを確認してから、やっと彼は下船した。

 

Princess Cruises/Facebook

最後に下船したジャナーロ・アルマ船長

 


今日

2020-08-18 | わたしの思い

 

 

 

明日は約束されていない
今日を受け止める
そして、それを最大限に活用したい
一度だけこの日はあるのだから。

優しい思いを話し
親切な行為をして
見て理解してみたい
仲間の生き物の必要性が何か。

明日は約束されない
他の日も
今日を最大限に活用しよう
一度だけこの日はあるのだから。