ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

チョコレート

2020-08-29 | アメリカ事情

goldbelly.com/Idaho Candy Company

Idaho Spud(アイダホのじゃがいも)チョコレートは、学生時代の友。

 

 

 

カリフォルニア州は、Covid-19のステージ段階で、現在ステージ2で、これはマスク、消毒、ソーシャル・デイスタンスを守りながら、エッセンシャルビジネスが限られた営業を許され、グローサリーストア、薬局、レストラン(お持ち帰りか店外での食事のみ)、限られた学校登校、医師の検診(直接にオフィスに行くこともできるが、大抵は電話になる)などがその範疇にあるが、教会での集会は見合わされている。

これらのステージは4までで、4になると、カリフォルニア州知事令N-33-20の自宅待機が解除され、徐々に様々な活動が注意深く始められる。6月にほんの少しだけステージ3に入ったので、理容・美容室は室内でのサーヴィスを始めたばかりだったが、ひと月するかしないかで、感染が確認され、ステージ2に戻ってしまい、こうしたサーヴィスは、屋外でならば、あるいは顧客訪問でならば営業ができる。

ステージ2でも意外な店舗が営業している。チョコレート専門店である。カリフォルニア州生まれのSee'sなどがその良い例である。つまり、チョコレートはバンデミック時、エッセンシャルで、必要不可欠な品であると言うことだ。確かにグローサリーストアでもチョコレートはよく売れると聞いた。自宅籠城的なパンデミック生活におすすめなのが、ストレス解消、士気高揚効果もあるチョコレートを備えることである。尤も、カロリー補給過多には気をつけねばならない。

チョコレートのもたらす良い効果は、すでに83年前から軍隊で証明されている。ハーシーチョコレート会社が、1937年にアメリカ合衆国軍に要請されて開発したチョコレートバー(配給D バーと呼ばれる)以来、第二次大戦時から、軍人に配給されている。熱帯や高温地帯でも溶けないチョコレート(トロピカル・バー)も生産され、朝鮮・ベトナム戦争時に、また湾岸戦争時にも配給された。チョコレートそのものの改良に加えて、例えば毒ガスに影響されない包装も加えられている。

 

Hershey's Archives

アメリカ軍配給Dバーと高音でも溶けにくいトロピカル・チョコレート:ハーシーチョコレート(WWII時)

 

ハーシーバーは、砂を食むようなざらつきを感じ、日本人はあまり好まないようだ。ヨーロッパや日本のクリーム分の多い滑らかなチョコレートもいいが、石の上にも三年のいわれのごとく、長い間アメリカにいると、ハーシーもなかなか悪くはない、と私は感じる。特にキャンプで、マシュマロとグラハムクラッカーとチョコレートでS’more(Some moreの略=もう少し)を作る時は、ハーシーバーが一番似合う。

 

キャンプファイアでのS'mores

Getty Images

S'moresスモアーズは、キャンプファイアーで、長い枝に大きめのマシュマロをさして、火にかざし、焦げ目がつく程度になったら、グラハムクラッカーの上にハーシーバーをおき、その上に熱いマシュマロをおき、もう一枚のグラハムクラッカーをおいて、サンドウィッチにして食べる。キャンプで欠かせないお楽しみの一つ。

 

日本にはなんでも一つのものが、何百種類もある文房具のように、チョコレートも同じで、時たま行くミツワでさえ、見かける日本のチョコレート製品も多い。日本に行けば、勿論もっと多く、中にはその名前に笑ってしまう製品もある。ロッテのCrunky。Crunkyは、パッと見て、「不機嫌な、機嫌の悪い」などを思い浮かべるから、何故こんなネイミングにしたのか不思議である。もしかしたら、Crunchy(ザクザク、ガリガリ、バリバリ)かCrispy(サクサク、パリパリ、カリカリ)を意味しているのかもしれない。

ヴァレンタインズ・デイに限らず、箱入りのチョコレートは誕生日、結婚記念日、クリスマス、イースター、感謝祭、そして恋人や夫婦間の特別な日に、男女は贈るが、それはアメリカには限らない。下の統計グラフによれば、アメリカは世界で第8位の消費量である。一位は、スイス、続くオーストリア、ドイツ、スエーデン、ベルギーが続くのは、非常にうなづける。チョコレートが盛んに消費される文化歴史があるし、日本にも進出している会社もあるからだ。

 

世界の最大チョコレート消費国はスイス

statista.com

 

さて、それでは、エッセンシャル・ストアのSee'sへ行って、二、三箱仕入れてくるとしよう。先日老いた父親をしっかりと看護し、看取った友人の彼女に、ズームクラスと自宅クラスを熱心に執り行う長女に、最後の一箱は夫と私に。ありがたいことに日本よりもアメリカでのSee'sは、ずっと価格が安いし、大学職員証明を見せると、割引もあるのだ。まだ八月だが、店にはそろそろハロウィーン商品も並び始める。それでは行ってきます!

 

コメント (2)
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