ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

信じて希望すること

2020-07-01 | わたしの思い

自宅待機中、縫製プロジェクトや系図など以外に、はまってしまったのは、ポッドキャストである。ポッドキャストはいわばラジオ番組のようだから、学生時代よろしく聴きながら手作業ができるし、色々なジャンルがあり、私は科学・歴史などが好きだが、Coast to Coastのような未知のもの、現象に対しての興味もあるので楽しめる。もちろん系図関係のもあるし、神経を休める自然音、例えば水の流れ、鳥の鳴き声なども使って演奏される音楽も。

 

他にバロック音楽に使われるナチュラル・トランペットに惹きつけられ、何回か演奏を聴き、楽しんだ。ナチュラル・トランペットは、自然倍音のみを出し、現在のトランペットのようにバルブは付いていない、実に単純な作りの楽器である。奏者によっては直立し、片手のみで演奏するその姿が凛々しくて気にっている。吹奏者は音感が優れ、音を聞き分ける能力の高い耳を持つことが必要なのだと思う。日曜朝の番組、CBS・Sunday Morningの冒頭で必ず演奏されるトランペット曲は、おそらくナチュラル・トランペットである。軍隊やボーイスカウトが使用するBugleもこうした楽器の一つで、ナチュラル・ホルンと呼ばれ、やはりバルブは付いていない。5月最終日曜日は合衆国の戦没将兵追悼記念日で、今年は日の入り時刻に、Bugleやトランペットを持ち、吹奏できる人は全米中Tapsを一斉にやろう、と言う呼びかけ(CBSニュースのステイーブ・ハートマンの提唱)で、私の近所のどなたかが吹奏なさっていた。国民が心を一つに、ウイルス感染が収束することを願ってのプロジェクトだったが、それもつかの間、瞬く間に人種差別反対から暴動化するデモが多発、シアトル市中の一部は無法地帯化してしまった。

 

憂国を覚えつつ、思い出して9年前の映画を観た。The Helpと言い、この人種的混乱の時期再び観て、さらにうなづけるものを感じた。この映画は劇場では長い間興行はしていないが、興行収入は1億7500万ドルを超えたと言うから、成功作ということだろうか。まず物語が優れ、役者陣が非常に芸達者である。以前からヴィオラ・デイヴィスの演技が好きで、彼女の映画は大抵鑑賞したが、この映画でも決して期待を裏切らない。(Troop Zero:邦題:トウループ・ゼロ夜空に恋したガールスカウト、と言う昨年2019年の映画もなかなか面白かった。)エマ・ストーンも瑞々しく初々しい。ネットフリックスで視聴できるので、お薦めしたい。

 

下のヴィデオは性的虐待被害者へのメッセージだが、映画のThe Helpを観てから、納得のできない迫害や差別を受けることも、このヴィデオの範疇に入るのではないかと思い、添付する。

 

 

Believe

Beneath an empty gaze
Hides the need I long to face
Somewhere between where I have been
And where I'm going my search begins
Deep in my veins I hear a ringing
Of a voice ever calling me on
Believe, there is an answer
And while you feel you're buried deep in a disaster
Believe, more hands are waiting
Ready to lift you up and carry you back to safety
You're not alone, keep holding on
And believe.
Without a key or compass
I take the lead into the darkness
A puzzle piece illuminates
The next few feet that lie ahead
Deep in my veins I hear a ringing
Of that voice ever calling me on
Believe, there is an answer
And while you feel you're buried deep in a disaster
Believe, more hands are waiting
Ready to lift you up and carry you back to safety
You're not alone, keep…

うつろな視線の下に
見つめければいけないことが隠れている
過去のどこかと
探し始める時との間に
血潮の奥深くに響く
呼び続ける声
信じて、答えはあるからと
大きな悲しみに深く埋もれていると感じている間にも
信じて、多くの手があなたを助けようと、待っているのを
あなたを掬い上げて安全なところへ戻そうとしているのを
あなたは一人じゃないから諦めないで
そして信じて
鍵やコンパスなしに
暗闇を抜け出せるように
パズルの一片が光るように導いてくれるのを
ほんのすぐそこであなたを待っていることを
血潮の奥深くで響く声が聞こえ、その声は
信じて、答えがあると、
大きな悲しみに深く埋もれていると感じていても
信じて、より多くの手があなたを持ち上げて安全なところへ戻そうと待っているのを
一人ぼっちではないのを、だから諦めないで

Gentri

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