猫に腕枕

腎不全の猫と暮らした日々+

腎不全闘病記-1-

2004年12月14日 | ブログ以前の腎不全猫闘病記録
2004年3月28日、食べる割には痩せてきたゆずを不審に思い、かかりつけのB動物病院へ連れて行った。
前回予防接種で来院した時も暴れたが、今回もゆずは大暴れ。
それでも助手さんがゆずの顔にタオルをかけ皮手袋をして押さえつけている間に何とか採血終了。
血液検査の結果はBUN59,CRE4.4,PCV26.9。腎不全と診断された。
BUNの標準値は13.1~29.5、CREの標準値は0.6~2.0、PCVの標準値は30~36。
BUN,CREの値が高いほど腎機能の悪化を示し、PCVの値が低いほど貧血が進んでいることを示す。
「腎不全は治りません」と言われても、元気いっぱい暴れるゆずが病気だなんて思えなかった。
低タンパク・低ナトリウム・低リンの療法食を勧められヒルズのk/dを購入。
薬はクレメジン(タンパク質の吸着剤)、サワシリン(抗生物質)、プレドニゾロン(ステロイド)を処方される。
だいたい2週間に1回皮下輸液をしてもらったが、毎回ゆずが大暴れするため、通院はゆずにも私にもストレスになっていった。

2004年4月23日、約1ヶ月ぶりの血液検査。
前回検査時助手を務めていた若い男性は先生だったようで、今回はその若い男の先生が採血。
ゆずは洗濯ネットに入れられてても全力で抵抗するので採血に20分もかかってしまった。
BUN83.9,CRE4.8,PCV25.5。
ヒルズのk/dを全く食べなくなったので別の療法食ウォルサムの腎臓サポートを購入。

この頃からゆずは食欲が極端に低下した。
腎臓サポートも食べなくなったのでキドニーケアをネットで購入。
しかしキドニーケアも最初こそ食べたもののすぐ見向きもしなくなる。
大好きな生のアジを焼いてあげたり、好物の甘えびのお刺身をあげたりといろいろ工夫するが、それさえも徐々に食べなくなった。
ゆずの容態はみるみる悪化。ぐったりすることが多くなった。

5月に入って2週間に1回から1週間に1回の通院に自主的に変更した。
しかし院長先生から「一番いいのは入院して静脈点滴をすることですが、申し訳ないけどこんな風に暴れる猫には静脈点滴はできません。猫も我々も怪我してしまいますから。可哀想だけどこういう気の強い子は下手に頑張っちゃって辛い死に方をするんです。もういつ死んでもおかしくありません」と言われる。
ショックで何も言えなかった。涙を堪えるのが精一杯。
ゆずが暴れるから治療できないのは仕方がない。でももう少し違う言い方はできないものか。
B病院はゆず・とら・もも・ミニみんながお世話になったし6年は通った。
ゆず以外の猫は問題なく診てもらってる。
だけどここにはもう行きたくない、ここではゆずは何もしてもらえない、そう思った。

2004年5月末、インターネットで腎不全について検索をかけ片っ端から読みまくる。
そして『ぎゃおす王国』にたどり着いた。
偉大なる王様猫いっちゃんの腎不全闘病の記録を読み、思い切って掲示板に助けを求めた。
「ゆずちゃんを診てくれる病院がきっと見つかるはず!
行ける範囲の病院に電話をかけ、状況を説明し治療方法を聞き、勘を研ぎ澄まして良い病院を探そう!」
ぎゃおす王国の管理人さんを始め、ぎゃおすに集う皆さんにそうアドバイスされ励まされ、転院を決意した。

(2005/2/23の 腎不全闘病記-2- に続く)

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