以前、貧血治療と免疫抑制、造血効果という記事をの中で
「エリスロポエチンの注射時期に合わせ、免疫抑制をかけエリスポの抗体を出来にくくする目的で、プレドニゾロン(ステロイド)を服用した」と書きました。
ブログを読んで下さっている方から
「こうした治療方法は一般的なのでしょうか?」という質問を受けたので
ゆずの主治医であったI先生に質問のメールを送ったところ
お返事を頂いたので、ここに転載します。
------------------------
《エリスロポエチン時のプレドニゾロンの投与について》
その目的でプレドニゾロンを併用していたのは後半の方ですよね。
最初にことわっておきますが、これは一般的な使用法ではありません。
ただし、エリスロポエチンに反応しなくなった場合の対処法は
現時点ではガイドラインは何も無いのが現状です。
出来ることは輸血のみといわれています。
ただし、誰もが輸血のみで維持できるとは思えませんし
体への負担が大きくなりすぎると思います。
ですので、その方法での維持は通常おすすめしません。
治療のコンセプトが生活の質の維持(QOL)にあると思うからです。
それで、ゆずちゃんにとって最重要事項は
将来確実におきる貧血をできるだけ遅らせることだと考えていました。
(BUNなどは最悪でも入院して点滴すれば数日で下がりましたし)
でも通常の治療ですと何も出来ることがなくなってしまいましたので
エリスロポエチンにプレを併用することでマイルドに
免疫抑制できれば何とかなるだろうと思い使用していました。
ただゆずちゃんの場合はプレドニゾロンの量は免疫抑制量の
半分くらいでしか使っていませんでした。
腎不全であれば通常免疫力が低下するので感染症には
かかりやすくなります。ですのでマイルドにしていました。
しっかり免疫抑制するとデメリットがはるかに上回るでしょう。
かなりゆずちゃん用にアレンジしていた治療法でしたので
誰しもが使えるものではありません。
ところでプレドニゾロンを使いたがらない先生は
確かに多くいます。デメリットもありますから他の方法で
問題を解決できるのであればそちらを先に試すはずです。
自分は生活の質を上げるために必要と感じたら
躊躇無く使いますけどね。
腎不全だと食べることが一番大事ですし。
ただしFIV,FeLV、FCV,FHV,ヘモバルトネラ
などの感染が無ければの話ですが。
-------------------------
先生からの回答は以上です。
ゆずの場合、最初の静脈点滴入院時に既に貧血がひどかったため
輸血もエリスポも開始しなければならない状態にありました。
腎不全の治療開始時から、尿毒症対策だけではなく貧血対策も
していかなければならない状況にあったのです。
また、ゆずは腎臓以外の臓器には全く問題がありませんでした。
だから大量の皮下輸液も可能でしたし
プレドニゾロンにも強かったのではないかと思います。
腎不全と一口にいっても、猫さんによって容態は様々です。
ゆずはずっと高値でしたが、かなり長い間、元気・食欲が衰えることなく
安定して過ごすことができました。
痙攣発作も1度も起きませんでした。
腎不全の治療は個々の猫さんの状態によって
また診ている先生によっても違ってくるのだと思います。
「エリスロポエチンの注射時期に合わせ、免疫抑制をかけエリスポの抗体を出来にくくする目的で、プレドニゾロン(ステロイド)を服用した」と書きました。
ブログを読んで下さっている方から
「こうした治療方法は一般的なのでしょうか?」という質問を受けたので
ゆずの主治医であったI先生に質問のメールを送ったところ
お返事を頂いたので、ここに転載します。
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《エリスロポエチン時のプレドニゾロンの投与について》
その目的でプレドニゾロンを併用していたのは後半の方ですよね。
最初にことわっておきますが、これは一般的な使用法ではありません。
ただし、エリスロポエチンに反応しなくなった場合の対処法は
現時点ではガイドラインは何も無いのが現状です。
出来ることは輸血のみといわれています。
ただし、誰もが輸血のみで維持できるとは思えませんし
体への負担が大きくなりすぎると思います。
ですので、その方法での維持は通常おすすめしません。
治療のコンセプトが生活の質の維持(QOL)にあると思うからです。
それで、ゆずちゃんにとって最重要事項は
将来確実におきる貧血をできるだけ遅らせることだと考えていました。
(BUNなどは最悪でも入院して点滴すれば数日で下がりましたし)
でも通常の治療ですと何も出来ることがなくなってしまいましたので
エリスロポエチンにプレを併用することでマイルドに
免疫抑制できれば何とかなるだろうと思い使用していました。
ただゆずちゃんの場合はプレドニゾロンの量は免疫抑制量の
半分くらいでしか使っていませんでした。
腎不全であれば通常免疫力が低下するので感染症には
かかりやすくなります。ですのでマイルドにしていました。
しっかり免疫抑制するとデメリットがはるかに上回るでしょう。
かなりゆずちゃん用にアレンジしていた治療法でしたので
誰しもが使えるものではありません。
ところでプレドニゾロンを使いたがらない先生は
確かに多くいます。デメリットもありますから他の方法で
問題を解決できるのであればそちらを先に試すはずです。
自分は生活の質を上げるために必要と感じたら
躊躇無く使いますけどね。
腎不全だと食べることが一番大事ですし。
ただしFIV,FeLV、FCV,FHV,ヘモバルトネラ
などの感染が無ければの話ですが。
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先生からの回答は以上です。
ゆずの場合、最初の静脈点滴入院時に既に貧血がひどかったため
輸血もエリスポも開始しなければならない状態にありました。
腎不全の治療開始時から、尿毒症対策だけではなく貧血対策も
していかなければならない状況にあったのです。
また、ゆずは腎臓以外の臓器には全く問題がありませんでした。
だから大量の皮下輸液も可能でしたし
プレドニゾロンにも強かったのではないかと思います。
腎不全と一口にいっても、猫さんによって容態は様々です。
ゆずはずっと高値でしたが、かなり長い間、元気・食欲が衰えることなく
安定して過ごすことができました。
痙攣発作も1度も起きませんでした。
腎不全の治療は個々の猫さんの状態によって
また診ている先生によっても違ってくるのだと思います。