goo blog サービス終了のお知らせ 

かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

【思い出の地 大分の旅】 ⑤どろまんじゅう と セミとり

2017年11月08日 10時52分06秒 | 日記

元自宅前に立つと、思い出は次々と蘇ってきます。

 

  介護施設になっているビルの下には、

かってわが家があり、そこそこの庭がありました。

庭には結構高い塀があり、子供たちはよくそこに登って遊んでいました。

その庭に面して、昔ながらの長い縁側がありました。

 

次男は近所の友達と、庭でよくどろまんじゅう作りをしていました。

 それはそれは熱心で、砂をかけては磨き、またかけては磨き、

ボーリングの玉のように硬く磨き上げ、縁側の下にづらりと並べていました。

大から小へとどろまんじゅうが一列に整列し、ピカピカに光っていた光景を

今も楽しく思い出します。

 

 長男はセミとり名人でした。

虫かごを左右に交差してかけ、セミとりに行きます。

ある日二つの虫かごにぎゅうぎゅうづめに、セミを捕ってきました。

私はびっくり仰天、

「セミが息ができないよ~ 放してやりなさい!」

と叫びました。

息子は縁側に立って、庭に向け二つの虫かごを開け放ちました。

数十匹のセミが一斉に飛び立ったあの日の光景も忘れられません。

 

大分の4年が過ぎたころ、長崎に転勤が決まりました。

庭のぼたんは、Aさん宅にお嫁入りしました。

 

介護施設となったビルの下の庭には、たくさんの思い出が眠っています。

私は灌漑深くビルを眺めました。



コメント