ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

椎名誠『おなかがすいた ハラペコだ。』(2019・集英社文庫)-シーナさん・たき火・ハラペコ

2024年04月18日 | 随筆を読む

 2019年春のブログです

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 シーナさんの椎名誠『おなかがすいた ハラペコだ。』(2019・集英社文庫)を読む。

 シーナさんの久しぶりの文庫本新刊、すごくおもしろい。

 本書は雑誌「女性のひろば」に連載をされたエッセイで、食についての文章が並ぶ。

 世界中を旅行して、いろいろな食べ物を食べてきているシーナさんだけに、その文章はすごい。

 シーナさんは辺境の旅が多いので、そこでの食べ物も決して高価なものではないが、新鮮、素朴で、うなずけるものがたくさん出てくる。

 一方で、子どもたちが独立し、愛妻との二人の食事や、その愛妻も旅に出て、一人っきりでの食事も描かれる。

 ここではシーナさんはシーナじいじいになってしまうが(じーじと同じだ)、これはこれで楽しそうだ。

 総じて、シーナさんの場合、高価なものに背中を向け、身近なものの良さを再発見して、伝えてくれるが、こういうところにじーじは共感できる。

 こころの豊かさとは、こういうところにもあるということを、声高でなく、朴訥に語ってくれるいい本だ。    (2019.4 記)

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 2023年春の追記です

 その後、コロナの流行があり、さすがのシーナさんもコロナに罹り、ダウンをするが、それを本にしてしまうところがシーナさんらしい。

 ちなみに、じーじはまだコロナに罹っていない(と思う。検査をまったく受けたことがないのでわからないが…)。

 じーじはコロナの予防接種を受けていない。さらには、なんと、インフルエンザの予防接種も受けたことがない(たんに注射がきらいなだけだけど…)。

 こんなことを書いたとたんにコロナやインフルエンザに罹ることはよくあることなので、あまり書かないが、罹ったらゆっくり休めばいいと思っている。

 こういうじーじのところにはコロナも寄ってこないのかもしれない(そういえば、きれいな女子も寄ってこないなーあ、困ったもんだ)。    (2023.4 記)

 


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