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RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

情報収集チーム募集第一弾情報、HP更新情報

2009-11-26 06:04:16 | 事務局より
ホームページを少し、更新しました。

まず、事務的な連絡として、会費、寄付等の振り込みに使っていた口座が変更になりました。
変更後
郵便振替 00930-8-256336 (口座名:レイプクライシス・サバイバーズネット関西)


また、今回、会員制度に元々あった、維持会員、賛助会員の他、
ボランティア会員というものを新設しました。

これは何かと言うと、維持会員が「会の維持運営を支援する意志のある方」というものであることに対し、「会の維持運営を支援し、企画毎のボランティアとして支援する意志のある方」となります。

具体的に、何を指すのかといいますと、
現在、RCSNKはレイプ被害に関係する様々な情報を収集し、それを適切な形で被害者及びサポーターに届ける仕組み作りをしようとしています。警察、病院、カウンセリング、各支援機関等、それぞれを取材し、とにかく「ここにきたら情報がもらえる」という場を作ろうと思っています。
また、それは被害者自身やサポーターにとっての負担軽減のためにも、分かりやすく、手に取りやすいものであるべきだと考えています。

そこで、まず第一に情報収集チームというものを作りたいと思っています。
関西、また全国各地でレイプ被害についての情報を収集するお手伝いをしてくれるチームメイトですね。
また、そこで集めた情報を持ち寄り、メーリングリスト、ミーティング等で精査していく、という形になります。
ボランティア会員=情報収集チームは、こうした活動に参加していただくと共に、
会費納入が確認された日から一カ年の間、上記活動への参加と、メーリングリストへの加入、月一程度で開催されるチームミーティングへの参加が出来、また年に一度メンバーとしての名刺(50枚)と、メンバーズカードが発行されるほか、会で開催される講座やイベント参加に際しては割引などが受けられます。
様々な立場の方が情報収集チームとして集まっていただき、そこからレイプ被害について、みなさんと分かち合う機会作りが出来ればと思っています。

また、ボランティア会員制度、情報収集チームに関しては、現在準備中の案件でもありますので、今年中に会員登録をいただいた方(会費振り込み完了日が12/31までの方)は、
全て会員としての一期有効期限は、翌年の年末まで、とさせていただきます。
まだ準備段階ではありますが、一時でも早く皆さんにお知らせしたかったことと、出来るだけ多くの方々に参加して欲しいという思いから、今回お知らせさせていただきました。

参加に関しては、もちろん強制ではありませんし、登録したからといって、やらなければならないわけではありません。
参加してみたいなという意志のある方はどなたでも、参加できます。
また、会員としての金額が維持会員の半額ということもあり、「とりあえずこれで」という方にもお使いいただけます。

ただ、内容がレイプ被害という特化したものであることから、
ご自身が被害を受けたことがあるという方は、その旨お知らせしていただきたいと思います。もちろんその情報はRCSNKで管理し、ご本人の承諾が無い限りは決して他言することなどはありません。ただ、活動に際してフラッシュバック等、そうした症状が起こること、そうしたリスクを多少なり軽減できればと思っています。
また、ボランティア会員に関して、そうした経験から参加の可否を問うということは一切ありません。
ただ、この情報収集チームは、カウンセリング機能としての役割を果たすものではないということをご理解いただければと思います。

私たちRCSNKの仲間として、一緒に活動していただける方を、私たちは首をなが~くして、
お待ちしております。

また、この募集については、今後登録フォームなどを作製し、公に公募することになりますが、
その前段階としてこのブログ上でお知らせさせていただいています。
興味のある方は、是非お問い合わせください。


RCSNKは、みなさんのご支援で活動を維持していけます。
ぜひ、ご支援、ご協力をお願いします。

他、会員制度等についてはホームページをご覧ください。



もうループはいいや。

2009-11-25 12:30:12 | スタッフ雑感
この二年ほど、こういった、被害者支援であるとか、そういうものに全く関係ない仕事をしていました。
ちょこちょこそこに思いを馳せることはあっても、簡単に言えば自分の生活で精一杯でした。どうも私は、新しい刺激の中にいたり、何かに没頭するということが大好きな人間なので、それはそれで、楽しい時間でもあったんですけどね。
ただ、はたと立ち止まった瞬間に、今やってること、一生やれるだろうか・・・と考えてしまいました。

そこで一番に思い浮かんだ、というか、ずっと心にあったものに、再び光を照らしたんだと思います。
RCSNKです。
「あの仕事を展開させて、それで生きて行けたらいいな。」その時の感覚って、ほんとに素直に自分の中で、「ストン」と落ちたような感じでした。


そう思い立ってからは、居ても立っても居られない感じで、いっつも、どういう事業展開をしていこうか、
どうやったら人に伝わるか、
根本的に、やりたいことはなにか、
求められているものと、必要なもの、
自分の中にある思いと向き合いながら、どういう糸口で、このレイプクライシスというものを展開させるのか、考えていました。
正直、楽しくてたまんないです。事業計画をたてながら、日々ワクワクしてました。

その中で自分の中で確信に変わったものがありました。
どうも私は、「~撲滅!」とか、「~を許すな!」とか、そういうノリが昔から苦手なんです。
で、それは何故かなぁと思ったら、
もちろん、元々ある斜に構える癖だったり、極度のめんどくさがりだからとか、まぁ、性格の問題もあるんでしょうが、
やっぱり、否定された自己を、否定によって取り戻せるとは、思えないからなんです。
怒りのエネルギーは、自らの中のみならず、社会全体を巻き込んで、怒りの渦をつくってしまう。
世界は、怒りのエネルギーで満ちてる。もう、怒ってる自分、置いて来ちゃいたい。

加害者はいつかの被害者です。
加害者にも、加害者がいる。
いったいこれはなんだ、どういうことだ、思えば、
ループしてる。どこかでそれを、断ち切らなければならないんだろうと思います。
それは、「他を許す」ということとは必ずしも同意ではないです。
被害者は、加害者のことを憎みきったらいいと思います。それはもちろんです。泣いたらいいし、怒っていいし、どんな感情であれ、それは、正当なことです。その感情は、とっても大切です。

何が必要なんだろう。
そう思うと、この数日書いてきたことと繋がるのですが、
自分自身が、変わっていくことです。
一人ひとりの力は、半端じゃなく、世界を、地球を、変える力をもっているのではないかと思います。
自分が許されることです。
怒りをためずに生きて行けたら、どれだけ楽だろうかって思うんです。
感じないのではなく、ためない。
社会を変える!!じゃなくて、まずは自分から。自分が変わっていくことで、きっと周りも、変わっていきます。
それは、「私が変えた」じゃなくて、「私が変わった」になる。受動的、強制的じゃないっていうことですね。

何が言いたいのかと言うと、
RCSNKでは、そんな風に、まぁゆったりと(でも内心いろんな事に振り回されたり気持ちを持って行かれたりしながらも。笑)
それぞれが、気持ちを変えていけるような仕組みでやっていきたい。
それは、カウンセリングとかそういうことではなく、
そういった存在として、ここにありたいな、と思っています。

自分を許すって、とってもムズカシイですけどね。
私も、書きながらも、むずかしいもんだよねぇ、と思いました(笑)


でもまぁ、ぼちぼち、一歩一歩、です。




以下、上記の話とは全く関係ないですが、お知らせが来ていたものを転載します。
なかなかおもしろそうなので、私も申し込みさせてもらいました。定員90名とのことなので、興味ある方は早めに申し込んだほうがいいかも。

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◆JASE関西性教育研修セミナー2009冬◆
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●今年の関西性教育研修セミナーは、「性と社会(SEX & SOCEITY)」を
共通テーマとしています。

2009夏「時代の振り子がふれる瞬間(とき)」は海外からの講師の急病・
緊急入院のため中止となり、参加予定者の皆様にご迷惑をおかけしまし
たことをお詫び申し上げます。
貴重な講演が中止となったことは残念でしたが、このたびの一件は私た
ちがみなロボットではない、疾病や障害と共に生きる人間なのだというこ
とを改めて実感する機会にもなりました。

2009冬の主題は「AIDS(エイズ)」です。
より多くの皆様のご参加をお待ちしています。

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SEX&SOCIETY(性と社会)
エイズ四半世紀で何が変わり、何が変わらなかったか
 
○そして歴史は繰り返された
―エイズから新型インフルエンザまでをめぐる社会の反応と対応を読み解く―
  北丸雄二氏(NY在住ジャーナリスト/作家
/元中日新聞=東京新聞ニューヨーク支局長)

○関西における陽性者支援の現場から
岳中美江氏(陽性者サポートプロジェクト関西)

○Living Together:「新宿2丁目」におけるコミュニティ・アクション
  張由紀夫氏(Rainbow Ringディレクター/エイズ予防財団流動研究員)

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JASE主催で2006年にはじまった〈関西性教育研修セミナー〉の今年のテーマは
「性と社会(SEX&SOCIETY)」です。
2009冬は「エイズ四半世紀で何が変わり、何が変わらなかったか」と題する
上記のプログラムを企画しました。

HIV陽性女性の70%が集中するアフリカ諸国では「エイズの顔は女性である
(AIDS has a woman's face)」と言われ、国際社会では「これまでのエイズ対策
は少女や女性を守ることに失敗してきた」という反省に基づく、新たな取り組みが
提言されています。

国内では、新規HIV陽性者の60-70%が「男性同性愛者」であり、HIVと感染経路を
同じくする性感染症の拡大が若者や女性の間で深刻化していると指摘されてい
ます。その原因はもっぱら「若年化・多様化する性行動」とされていますが、問題
の本質が本当は何で、私たちが今何をすべきなのかは立場によって意見が分かれ
るところです。

国際社会の反省点を日本の現状に置き換えて考え、私たちが過去の教訓から
学ぶべきことは何か、今後の性教育・予防啓発・陽性者支援が目指すべき方向
性とは何かについて、国内外で活躍する講師3名をお招きして、多角的に検証
していきたいと思います。

企画・運営
 東優子(大阪府立大学 人間社会学部 准教授)
 野坂祐子(大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター 准教授)

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●日 時    2009年12月12日(土)
         13:00~17:30(12:30開場)

●参加費   1,000円(当日受付でお支払いください)

●場 所    TKP大阪梅田ビジネスセンター・カンファレンス16B
        大阪府大阪市福島区福島5-4-21TKPゲートタワービル16F
        TEL:06-4797-6610 FAX:06-6346-0541
         ※上記番号は場所の問い合わせのみ

●会場地図  http://tkpumeda.net/access/access_print.html
        JR 大阪駅 桜橋口より徒歩約6分
        JR 福島駅 より徒歩約3分
        地下鉄四つ橋線 西梅田駅 より徒歩約7分
        阪急 梅田駅 より徒歩約14分

●お問い合わせ 申込については  (財)日本性教育協会  TEL 03-6801-9307
  内容については 大阪府立大学人間社会学部東研究室 TEL 072-254-9793

     ※JASEホームページで案内チラシをご覧になれます※
      http://www.jase.or.jp/etcs/guide_jase.html#anch02


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単純でいい。

2009-11-24 04:25:35 | スタッフ雑感
実に単純なのですが、「応援してる」と言われると、嬉しいです。
活動を再開したところで、今、特段大きな事業を持っているわけではなく、まさに、全てがこれからです。今の時代に、RCSNKは、私がやろうとしていることは、必要とされているだろうか、
(本人としては、絶対必要!と、心の中では思っているのだが)
でも、果たして、はたして・・・・
と、たまには思いますが(笑)
やる前にグダグダ言うのは、あまりいいことじゃないです。


宇宙兄弟 1 (モーニングKC)

宇宙兄弟 1 (モーニングKC)

  • 作者: 小山 宙哉
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/03/21
  • メディア: コミック



この漫画に出てくるシャロンおばちゃんも言っていました。
ムッタが宇宙飛行士への夢を諦めそうになった時。
「好奇心だったり、憧れだったり、入り口は夢みる少年少女よ、ムッタと同じ。悩むなら、なってから悩みなさい」

かっこいーーー
シャロンは憧れの人です。

さて、何が言いたいのかと言いますと、
私には、RCSNKをやる上で一つだけ、これ絶対条件!ということがあります。

それは、楽しくやることです。

楽しくなければ続かないし、自己犠牲の精神なんてくそくらえーと思っています。
支援者が疲弊してしまっては意味がない。
だから、否定的なメッセージは使いたくないな、と思っています。簡単に言えば、No Warじゃなくて、Yes Peace。

思い返せば、私自身節目節目で出会ってきた「この人すごい!」と思える人は、
どんな場所にいる人であっても、人生を楽しんでいる感のある人だったなぁと思うんですよね。

もちろん、「楽しけりゃなんでもいい」わけじゃないし、これは友人の絵本作家の方が言っていたのですが(またしても適当に覚えているだけですが)、
「砂浜に上がって、“よっしゃみんな楽しもうぜー”と言うことがライフワークな人もいる。それはもちろん大切で、でも私は多分、海に潜ったまま出てこれない人に向かって、ちょっと顔だしてみる勇気だったり、溺れるんじゃなくて泳いでみるための、きっかけ作りをすることが、ライフワークなんだと思う」
まさに、こういうことなんかな、と思います。

めっちゃしんどい時に、砂浜に出て大騒ぎは出来ない。
でも、それを眺めることは出来るようになるかも。違う場所で、海の楽しみ方を見つけることも。
それを伝えている人はいっぱいいて、正しさなんて、まったくもって統一感のあるものではないんじゃないかと。
自分のライフワークを、自分なりに表現すること、
まさに、生きることそのものが、人の心を豊かにする。

レイプクライシスが楽しいなんて信じてもらえないでしょうか。(笑)

でも、私は出会いたいと思っています。
そんで多分、信じてます。
被害にあって、心も体も、ボロボロになっていたとしても、
絶対に、明日はあるのだと。
過去への思いも、未来への道も、それぞれが変えていけるものです。
人が自分の人生を生きようとすること、よくわからないけど、何かを変えようとしたときの一歩、
それを見るのはすごい嬉しいことだし、
「レイプクライシス」というライフワークの中で新しい仲間と知り合い、
思いを分かち合いながら、次なる時代に進んでいくことは、
私にとっては、超ワクワク!しちゃうことでもあります。

ただ、
なーんも、信じられなくてもいいんだと思います。
自己否定をしてしまう自分も、
自分を傷つけてる自分だって、
すごく辛い気持ちも、
未来への諦めも。
そんな自分だって、自分だから。
一度、抱きしめてあげたらいいんだって思います。

でも、そこに居たいわけじゃないから、
きっと、声を出すんです。

そんな姿を、「素敵だ」と思う。


だから、私にとってRCSNKをやることは「楽しい」。

そんで、しかもそんな時に、「応援」の声が届くと、有頂天になります。

ミンナ、アイシテルゼ。

RCSNKを、一緒に楽しんで運営してくれる維持会員も、いっつも募集中です。

「レイプ」という言葉を使う意味

2009-11-23 11:15:37 | スタッフ雑感
前回の記事で、なぜ「レイプ」という言葉を使うのか、ということに少し触れたので、今回はそこについて詳しく書こうと思います。
祝日なので、二度目のアップ。やりだしたら止まらない性格ってだけなんですけどね(笑)

「レイプ」という言葉に抵抗を覚える人は多いと思います。
そりゃあそうです。
今となっては私だって「レイプレイプ」言ってるけども(いや、日常生活ではそんな言ってませんが。笑)、
一種の慣れかもしれません。
逆に、この言葉を聞くとどう感じるのか、みなさんに聞いてみたいです。

ただ、思うに、
被害に遭ってしまったとき、まず最初に思い浮かぶ言葉ってなんだろうなぁ、と。
性暴力にあってしまった・・・
強姦された・・・
だろうか?と。
「レイプされた」
そう、思うんじゃないだろうか、と。


この「レイプ」という言葉、確かに妙に俗っぽくて、日本語じゃないからこそ、軽々しくて、AV業界ではやたら妄りに使われていて・・・
とても美しい日本語、とは言えない。
一般的には嫌悪してもいい言葉なのかもしれない。

でも、使うんですよね?
一般的になってしまっているんです。

被害に遭ってしまってから、インターネットに情報を求めるとします。
「レイプ」という一言かもしれない。
「レイプされたら」かもしれないし、「レイプ被害」となるかもしれない。

その時に出てくるものは・・・?
現状、「レイプ天国」「レイプされた私・・・忘れ得ぬ快感」「レイプ動画見放題!」とかね、
そんなんばっかりですよ。
今日は、google検索で、3ページ目のラストにRCSNKが来ました。

この意味、分かってもらえると思います。
こんな、二年間も活動休止状態だった団体のサイトが、被害者支援団体として、初乗りしちゃうんです。
これは、あんまり、よくない。

「性暴力被害」とまで入れると、ようやく被害者団体に出会えます。
ただ、自分に起きたことが、性暴力であり、自分が「被害者」であるという認識を持つことはある側面から見たらとても難しいことだったり、
まったく関係ない場所で生きてきたり、まだあまりにも若い人、だったりした場合、果たしてこの言葉に、行き着くのだろうか。
そんな思いがあります。

常に、一般化された言葉で人に対して接するべきなんだと思うのですね。

そんな意味から、私たちは「レイプクライシス・サバイバーズネット関西」と名乗り、
レイプレイプ、言ってるわけです。笑

この、何もしていない状況の中でも、googleで3ページ目には出てくるって言うのは、
ちょっとした、自慢にもなるのかも。いや、強み、ですか。
これを生かして、
発信出来ること、あると思うんですね。
だから、これからも続けていきたいです。

フライヤーに込めた思い

2009-11-23 07:26:09 | スタッフ雑感
昨日は、フライヤーのデザインをしてもらっているM君とフライヤーデザインに関して電話やらメールやらでいろいろ。
着々と最高のフライヤーが出来上がりつつあります。

今回、このフライヤーを作るにあたって、何個かの目的があります。
まずは、

誰にでも手にとってもらえること
これは、イラストをNobbyさんに頼んだ最たる理由の一つでもあります。
誤解を恐れずに言えば、レイプ、性暴力、虐待、それに付随するフェミニズム、男女共同参画、そうしたものを全面に出し過ぎても、その媒体を手にする人は限られてしまう。
でも、本当に手にとって欲しいのは、そんなの興味なくて、普通に生活してる、そこにいる、あなた、かもしれない。
レイプなんて身近にならない方がいいに決まってる。でも、いつ何時当事者になるかなんて、いつ何時周りに被害者がいることに気付くかなんて、誰にもわからない。
だからこそ、誰にでも手にとってもらえるものを作りたかったのです。
常に入り口は広く、低く、welcome。
それがRCSNKです。
だからこそ、かっこよく、おしゃれに。

そんで次は、

やさしいこと
これは、易しい、と、優しい、を兼ね備えたものである、ということです。
「性暴力」「強姦」という言葉をあまり使わず、「レイプ」という言葉を使うには私たちなりに考えていることがあります(これはまたの機会に)。
レイプという問題は、子どもから老人まで、男女問わず本当に誰にでも関係し得ることです。
だからこそ、その入り口に専門性を付きだしてはいけないし、常に簡潔に、分かりやすいものであるべきなんじゃないかと思います。
そして、当事者は、どこにでもいる。
たった一枚のフライヤーが出来ることは少ないかもしれないけれど、
これを手に取ったときに、少しでも、その人の心に優しさが届くようなものを作りたいなと思いました。

そして最後に

人としての共感を得ること
RCSNKはその名の通り、「レイプ」にコミットした団体です。
でも、その根本にある問題、というか、私たちが本当に解決しなきゃいけないものってなんなのかって言ったら、
世界中に溢れる暴力、戦争、環境破壊、飢餓、全てに繋がる、一人ひとりの人間の生き方であったり、
本当の幸せってやつだったり、自分や、人を許せる力だったり、愛ってやつだったり、するんですよね。
全ては繋がってる。
これは、実感としてあるんですね。
だから、レイプだって、関係ないと思っている人がいるとしても、本当は関係なくなんてないんです。

ぷれいす東京というNPOがありまして、そこがLiving Together計画というのをやっているんですが、私も一時期、よく顔を出させてもらっていたんですね。
そこの講座に参加した際に、ちゃんと覚えていないんで申し訳ないですが、このような事をおっしゃっていたんですね。
「社会では共生社会、だとか言うけれども、実際共生ってどんなシーンで使われてるだろう?三宅島でのガスとの共生、とか、なんだか、悪いもの、恐いものと折り合いを付けて、でも一緒に生きて行こうよ、っていう雰囲気がある。でもね、私たち、もうすっかりずっと、いるんですよ。一緒に生きて行こう、じゃなくて、もうここに生きているんです。だから、私たちは、進行形で、一緒に、生きているんです」
だから、Living Togetherなんだ、と。日本語って難しいなぁ、と思いつつ(笑)私はこの言葉にすごく共感したんですね。
もう、一緒に生きようとか、認めてくれだとか、そんなことはいいんだな、と思いました。
私たちはここに存在している。
その事実は確かで、だからこそ当たり前に、私たちは動き、休み、また動き出した。

だからこそ、全ての人に、共感し得る言葉で伝えられたらいいな、と思いました。

とりたてた強い意志だとか、そういうことではなくて、当たり前に当たり前のことを。私たちに出来ることを、一人の人間としてやる。そこに、一人、また一人と、仲間が集ってくれればいいなぁと思います。



長々書きましたが、そんな思いを持ちつつ、今回のフライヤーを作っています。

って、こんなけ思って一枚のフライヤーなんですけどね(笑)

まぁ、ぼちぼち行くので、応援してくださいませ。