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RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

もうループはいいや。

2009-11-25 12:30:12 | スタッフ雑感
この二年ほど、こういった、被害者支援であるとか、そういうものに全く関係ない仕事をしていました。
ちょこちょこそこに思いを馳せることはあっても、簡単に言えば自分の生活で精一杯でした。どうも私は、新しい刺激の中にいたり、何かに没頭するということが大好きな人間なので、それはそれで、楽しい時間でもあったんですけどね。
ただ、はたと立ち止まった瞬間に、今やってること、一生やれるだろうか・・・と考えてしまいました。

そこで一番に思い浮かんだ、というか、ずっと心にあったものに、再び光を照らしたんだと思います。
RCSNKです。
「あの仕事を展開させて、それで生きて行けたらいいな。」その時の感覚って、ほんとに素直に自分の中で、「ストン」と落ちたような感じでした。


そう思い立ってからは、居ても立っても居られない感じで、いっつも、どういう事業展開をしていこうか、
どうやったら人に伝わるか、
根本的に、やりたいことはなにか、
求められているものと、必要なもの、
自分の中にある思いと向き合いながら、どういう糸口で、このレイプクライシスというものを展開させるのか、考えていました。
正直、楽しくてたまんないです。事業計画をたてながら、日々ワクワクしてました。

その中で自分の中で確信に変わったものがありました。
どうも私は、「~撲滅!」とか、「~を許すな!」とか、そういうノリが昔から苦手なんです。
で、それは何故かなぁと思ったら、
もちろん、元々ある斜に構える癖だったり、極度のめんどくさがりだからとか、まぁ、性格の問題もあるんでしょうが、
やっぱり、否定された自己を、否定によって取り戻せるとは、思えないからなんです。
怒りのエネルギーは、自らの中のみならず、社会全体を巻き込んで、怒りの渦をつくってしまう。
世界は、怒りのエネルギーで満ちてる。もう、怒ってる自分、置いて来ちゃいたい。

加害者はいつかの被害者です。
加害者にも、加害者がいる。
いったいこれはなんだ、どういうことだ、思えば、
ループしてる。どこかでそれを、断ち切らなければならないんだろうと思います。
それは、「他を許す」ということとは必ずしも同意ではないです。
被害者は、加害者のことを憎みきったらいいと思います。それはもちろんです。泣いたらいいし、怒っていいし、どんな感情であれ、それは、正当なことです。その感情は、とっても大切です。

何が必要なんだろう。
そう思うと、この数日書いてきたことと繋がるのですが、
自分自身が、変わっていくことです。
一人ひとりの力は、半端じゃなく、世界を、地球を、変える力をもっているのではないかと思います。
自分が許されることです。
怒りをためずに生きて行けたら、どれだけ楽だろうかって思うんです。
感じないのではなく、ためない。
社会を変える!!じゃなくて、まずは自分から。自分が変わっていくことで、きっと周りも、変わっていきます。
それは、「私が変えた」じゃなくて、「私が変わった」になる。受動的、強制的じゃないっていうことですね。

何が言いたいのかと言うと、
RCSNKでは、そんな風に、まぁゆったりと(でも内心いろんな事に振り回されたり気持ちを持って行かれたりしながらも。笑)
それぞれが、気持ちを変えていけるような仕組みでやっていきたい。
それは、カウンセリングとかそういうことではなく、
そういった存在として、ここにありたいな、と思っています。

自分を許すって、とってもムズカシイですけどね。
私も、書きながらも、むずかしいもんだよねぇ、と思いました(笑)


でもまぁ、ぼちぼち、一歩一歩、です。




以下、上記の話とは全く関係ないですが、お知らせが来ていたものを転載します。
なかなかおもしろそうなので、私も申し込みさせてもらいました。定員90名とのことなので、興味ある方は早めに申し込んだほうがいいかも。

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◆JASE関西性教育研修セミナー2009冬◆
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●今年の関西性教育研修セミナーは、「性と社会(SEX & SOCEITY)」を
共通テーマとしています。

2009夏「時代の振り子がふれる瞬間(とき)」は海外からの講師の急病・
緊急入院のため中止となり、参加予定者の皆様にご迷惑をおかけしまし
たことをお詫び申し上げます。
貴重な講演が中止となったことは残念でしたが、このたびの一件は私た
ちがみなロボットではない、疾病や障害と共に生きる人間なのだというこ
とを改めて実感する機会にもなりました。

2009冬の主題は「AIDS(エイズ)」です。
より多くの皆様のご参加をお待ちしています。

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SEX&SOCIETY(性と社会)
エイズ四半世紀で何が変わり、何が変わらなかったか
 
○そして歴史は繰り返された
―エイズから新型インフルエンザまでをめぐる社会の反応と対応を読み解く―
  北丸雄二氏(NY在住ジャーナリスト/作家
/元中日新聞=東京新聞ニューヨーク支局長)

○関西における陽性者支援の現場から
岳中美江氏(陽性者サポートプロジェクト関西)

○Living Together:「新宿2丁目」におけるコミュニティ・アクション
  張由紀夫氏(Rainbow Ringディレクター/エイズ予防財団流動研究員)

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JASE主催で2006年にはじまった〈関西性教育研修セミナー〉の今年のテーマは
「性と社会(SEX&SOCIETY)」です。
2009冬は「エイズ四半世紀で何が変わり、何が変わらなかったか」と題する
上記のプログラムを企画しました。

HIV陽性女性の70%が集中するアフリカ諸国では「エイズの顔は女性である
(AIDS has a woman's face)」と言われ、国際社会では「これまでのエイズ対策
は少女や女性を守ることに失敗してきた」という反省に基づく、新たな取り組みが
提言されています。

国内では、新規HIV陽性者の60-70%が「男性同性愛者」であり、HIVと感染経路を
同じくする性感染症の拡大が若者や女性の間で深刻化していると指摘されてい
ます。その原因はもっぱら「若年化・多様化する性行動」とされていますが、問題
の本質が本当は何で、私たちが今何をすべきなのかは立場によって意見が分かれ
るところです。

国際社会の反省点を日本の現状に置き換えて考え、私たちが過去の教訓から
学ぶべきことは何か、今後の性教育・予防啓発・陽性者支援が目指すべき方向
性とは何かについて、国内外で活躍する講師3名をお招きして、多角的に検証
していきたいと思います。

企画・運営
 東優子(大阪府立大学 人間社会学部 准教授)
 野坂祐子(大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター 准教授)

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●日 時    2009年12月12日(土)
         13:00~17:30(12:30開場)

●参加費   1,000円(当日受付でお支払いください)

●場 所    TKP大阪梅田ビジネスセンター・カンファレンス16B
        大阪府大阪市福島区福島5-4-21TKPゲートタワービル16F
        TEL:06-4797-6610 FAX:06-6346-0541
         ※上記番号は場所の問い合わせのみ

●会場地図  http://tkpumeda.net/access/access_print.html
        JR 大阪駅 桜橋口より徒歩約6分
        JR 福島駅 より徒歩約3分
        地下鉄四つ橋線 西梅田駅 より徒歩約7分
        阪急 梅田駅 より徒歩約14分

●お問い合わせ 申込については  (財)日本性教育協会  TEL 03-6801-9307
  内容については 大阪府立大学人間社会学部東研究室 TEL 072-254-9793

     ※JASEホームページで案内チラシをご覧になれます※
      http://www.jase.or.jp/etcs/guide_jase.html#anch02


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