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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

「欠かせないメディア」テレビ50%、ネット23%、新聞11%。テレビを毎日見る79%、ネットは38%。NHK調べ。

2015年07月08日 | 社会とマスコミ

 

 

 NHKが興味深いアンケートの結果を発表しています。

『NHKが5年ごとに行っている日本人とテレビに関する調査で、「欠かせないメディア」としてテレビを挙げた人の割合は50%と、メディアのなかで最も多くなりましたが、5年前に比べ5ポイント下がりました。

この調査は、NHK放送文化研究所が5年ごとに行っているもので、ことし2月から3月にかけて、無作為に選んだ全国の3600人にアンケート用紙を配布し、2442人から回答がありました。

欠かせないメディアを1つだけ答える質問で、「テレビ」と答えた人は50%と、メディアのなかで最も多くなりましたが、前回に比べると5ポイント低下しました。

次いで、「インターネット」が前回より9ポイント高い23%、「新聞」が3ポイント下がって11%などとなっています。

また、メディアを利用する頻度についての調査では、「テレビを毎日見る」人は79%で、メディアのなかで最も多くなりましたが、5年前から5ポイント下がり、「インターネットを毎日利用する」人は11ポイント増えて38%、「録画したテレビ番組を毎日見る」人は倍に増えて16%などとなりました。

1日にテレビを見る時間については、「4時間以上の人」が37%と3ポイント下がったのに対し、「ほとんど・全く見ない人」、「30分から2時間までの人」が合わせて5ポイント増え、調査を始めた昭和60年以来初めて短時間化の傾向を示しました。』

欠かせないメディア 「テレビ」は50% 7月8日 5時01分 NHK

 

「『子どもが笑う』 とは皆さんが笑うことではない」橋下大阪府知事が女子高生を泣かせたハシズム全開討論

これはテレビで放映された2008年10月に掲載した当時はそこまでの反応ではなかったが、何度か爆発的に話題になり、アクセス数、いいね!数、コメント数ともに歴代3位となった。いまだにすべてが増え続けている。

テレビとは無関係にアクセスが増えた珍しい例であるが、発端はやはりテレビ。

 

 

 

 アンケート用紙を配布したアンケートではネットは不利だという意見もあるでしょうが、まあ、それはテレビも同じことだということにしておきましょう。もちろん、ネットアンケートではネットを重要だと答える人が飛躍的に増えるでしょうが、ネットの世論調査の政党支持率と実際の投票とがかけはなれているように、リアルとは差があります。

 この調査は5年ごとに行われているわけですが、5年前に比べて、欠かせないメディア(媒体)としてインターネットが9%増え、テレビが5%、新聞が3%減っています。

 それでも、テレビが50%でネットの23%の倍以上になっているわけで、テレビ強しの感が強いです。その上、テレビを録画して見る人が16%もいるんですが、これはドラマですよね?ニュースを録画して見るなんて人はほとんどいませんよね?

 それにしても、欠かせない度がたった5%とは、こりゃ本が売れないわけだ。

 ネットでは、既存のマスメディアに対する不信感がよく表明されるわけで(マスゴミなどと言って)、新聞の依存度が落ちてきているのはその表れだと思いますが、そのくせテレビの方が欠かせないとは危なっかしい感じがします。テレビを欠かせない人が新聞の5倍近くて、ネットも新聞の倍とは。

 テレビはインパクトがでかいだけにアブナイデス。

フジテレビは謝罪!池上彰氏は嫌日韓国ねつ造番組「池上彰緊急スペシャル!」を検証・謝罪すべきだ。

池上彰氏のように視聴者に鉄板的に信頼されていると、その危険度はいやがうえにも増す。

 

 

 

 ちなみに、私の場合は、テレビ5%、ネット90%、新聞5%と極端なのですが、新聞情報・テレビのニュース情報をネットで得ているだけですので、これを加味するとテレビのニュースが15%、ネットニュースが15%、新聞のニュースが70%くらいの割合になります。 

 どれか1つだけと言われれば、新聞ですから11%の中に入ります。ひょっとしたら、私のように、ネットで新聞を読むから欠かせないのはネットとしている人が、23%の中に結構いるかもしれませんね。

 ネットを通しての活字信仰というべきでしょうか。

 ま、つまり、私の場合は、NHKのニュースも報道ステーションもまるっきり見てなくて、あとでネットで概要を読んだり、ときたま動画で見るだけです。

 だって、テレビの番組って決まった時間に長時間拘束されるので、まだるっこしくて見ていられません。私にとってテレビは、映画やスポーツを鑑賞するための機械なんです。

 そんな私はテレビのニュースやワイドショーを見る日がほとんどなく、逆にネットを見ない日はありませんので、テレビを毎日見る79%、ネットは38%の結果にはあ然です。

原子力村がNHKに続き、報道ステーション古舘伊知郎に圧力を加えた 「番組切られても本望」 動画追加!

累計アクセス数が20万を超え、アクセス数ではうちの記事でも5本の指に入る2012年3月の記事。いかにこの番組の支持者が多いかがわかる。

 

 

 

 以上のように、私の場合は新聞を非常に頼りにしていて、ブログ記事を書く際にも、参考にしたニュースを末尾に掲げるようにしていますが、まずは新聞の割合が高いですね。

 そして、長年ネットで自分なりに意見や情報を発信してきて痛感するのは、やはりネットはテレビには勝てません!ってことです。

 特に、橋下市長に対する批判をもう何年も続けていて、テレビ強しを実感します。

 橋下維新の勢いがなくなったのは、彼が例の慰安婦発言で叩かれた後、テレビの露出度がめっきり減っていったのに完全に比例しています。

 ブログをやっていると、記事のアクセス数、ツイート数、Facebookのいいね!数、検索ワード数などなどで、ネット世論の風向きが手に取るようにわかるのですが、ネットの世論でさえテレビに支配されているのを感じます。

 たとえば、沖縄差別の解消と基地問題カテゴリーの記事なんて一昨年は書いても書いても反応が薄くて落胆の連続だったのですが、風向きが変わったのは、安倍首相と菅官房長官が翁長知事が2014年12月に上京しても会おうとせず、シカトをかました時です。

 その前に、同年11月の翁長知事当選、12月の衆院選での4選挙区基地反対派独占があったのですが、これを受けて安倍政権がアホな事に翁長知事を無視しようとしたことで、テレビが逆に沖縄問題を報道し、日本全体が沖縄問題に着目しました。

 そして、それまでアクセス数は累計しても多くて1000、ツイート数もいいね!数も一桁や二桁だった沖縄関連のうちの記事が、次の記事で爆発しました。

翁長知事を包囲せよ 安倍政権が沖縄県振興費を辺野古基地建設費に流用 翁長支持の企業を公共事業から排除

 

安倍首相と菅官房長官の傲慢な態度が完全に仇になった。

この事件以来、憲法審査会で集団的自衛権行使を違憲と述べた憲法学者を侮辱して反撃されるなど、強権的な安倍政権が焦りからオウンゴールを招くことが目立つ。

 

 

 

 この2015年1月8日の記事は、ツイート数が900(リツイートを含まず。以下同じ)、いいね!数が5500をそれぞれ超え、これまでの沖縄の記事の100倍くらいの累計アクセスを得ました(1000→10万)。

 その後は沖縄の記事はツイート数は二桁、いいね!数は三桁、累計アクセス数は平均5千から1万にはなっています。

 そして、次の記事が先月さらに大爆発。

 今度は「テレビが報道しなかった」からこその大ヒットであり、逆の意味でテレビが重要視されていることがわかります。

「へい、NHK。なんで安倍首相に『帰れ!』と叫んでいる人々を映さないんだ?」グリフィスAFP通信副支局長

いいね!が1.6万となっており、アクセス数も累計15万。いいね!の数ではたぶん現在3位、累計アクセス数でもベスト10に入る記事となった。

 

 

 もちろん、ネットがどんどん浸透していて、ネットの動向がテレビ・新聞に影響を与えることはもちろん、ニュースの記事になることもしょっちゅうになりましたが、まだまだ、川の水はテレビからネットに流れています。ネットニュースなんて、ほとんどテレビ番組をなぞったものばかりです。

 また、メディアとしてのネットが欠かせないという人も、私のように新聞記事をネットで読んでいる人は多いのではないでしょうか。

 むしろ、新聞やテレビが決して取り上げず、ネットだけで語られる話は、都市伝説みたいなのが多いんじゃないでしょうか(そういうのしか信じない人もいるから、また面白いのですが)。

 テレビや新聞の誤報もたまにはありますが、何しろネットの情報は、ネトウヨのデマや陰謀論の横行に象徴されるように、まだまだ全幅の信頼のおける代物ではありません。

 というか、ネットには信頼は永遠に置けないだろうから、真偽を見分けるメディア・リテラシーが重要なのです。

 いや、社会とマスコミカテゴリーの中のフジサンケイシリーズのように、テレビや新聞も「誤報」でなくても、原子力ムラの原子力安全神話を代表に、安倍首相のマズイ場面は映さないNHKニュースなど、時の政府や広告主である財界の意向を受けた記事や編集がまかり通っているのも、今や常識。

 その中で、私個人の狭い見識で言わせてもらうと、ニュースの真贋を見分ける嗅覚は、やっぱり多種多様なメディアにアクセスして、得る情報の絶対数を増やして、それを比較することでしか養えない気がします。

 勉強はアウトプットを意識してインプットするのが鉄則です。さらに、表現する場がツイッターやSNSだけでは、相手はフォロワーや友達だけになってしまい、得られる反応もワンパターンになります。

 どうです?皆さんもブログを始めて見ませんか?

究極の偽善者 ワタミの渡邊美樹社長 女性新入社員過労自殺の労災認定にも全く反省せず暴言ツイート

たぶん、うちのブログの記事で初めて1日10万アクセスを超えた2012年2月の記事。当時は渡邊氏批判がまだテレビ、新聞でタブーとなっていたがゆえに、逆に爆発的に読まれた。

 

 

 

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欠かせないメディア 「テレビ」は50%

7月8日 5時01分 NHK

欠かせないメディア 「テレビ」は50%
 
NHKが5年ごとに行っている日本人とテレビに関する調査で、「欠かせないメディア」としてテレビを挙げた人の割合は50%と、メディアのなかで最も多くなりましたが、5年前に比べ5ポイント下がりました。
 
この調査は、NHK放送文化研究所が5年ごとに行っているもので、ことし2月から3月にかけて、無作為に選んだ全国の3600人にアンケート用紙を配布し、2442人から回答がありました。

欠かせないメディアを1つだけ答える質問で、「テレビ」と答えた人は50%と、メディアのなかで最も多くなりましたが、前回に比べると5ポイント低下しました。

次いで、「インターネット」が前回より9ポイント高い23%、「新聞」が3ポイント下がって11%などとなっています。

また、メディアを利用する頻度についての調査では、「テレビを毎日見る」人は79%で、メディアのなかで最も多くなりましたが、5年前から5ポイント下がり、「インターネットを毎日利用する」人は11ポイント増えて38%、「録画したテレビ番組を毎日見る」人は倍に増えて16%などとなりました。

1日にテレビを見る時間については、「4時間以上の人」が37%と3ポイント下がったのに対し、「ほとんど・全く見ない人」、「30分から2時間までの人」が合わせて5ポイント増え、調査を始めた昭和60年以来初めて短時間化の傾向を示しました。
 
 
 
 
 

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3 コメント

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Unknown (アリキリ)
2015-07-08 09:55:25
ネットには真実が書いてある、なんてセリフを平気で吐く人間みたら辟易してしまう。
そもそも真実ってなんだって話だし(神様でもないとわからんだろ)、ネット情報の信用性については相当注意する必要があるのは今どきの小学生でも知ってる。
今の情報リテラシー教育って誰が義務的に担ってんだろ?学校なんかな?
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私には (リベラ・メ)
2015-07-08 19:11:51
私は、12年前のイラク報道で新聞とテレビ不信に陥りました。(但し朝日新聞は“まし”だった)その時の不信が元で、今では益々不信が募り、こうしたブログが頼りです。私には、ネットの方が信用出来ます(百%ではありませんが)。
返信する
テレビで騙される (一国民)
2015-10-20 03:27:34
結局、みんなテレビの報道で自民党に騙されてしまうのでしょう。しばらくは。
それもこれも世耕の御膳立てによるところが大きい気がするので、
世耕のスキャンダルを洗い出して首を取れば、少しはテレビ報道の印象が変わる気がする。
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