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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

ウクライナに侵攻しているロシア軍がヨーロッパ最大級の原子力発電所ザポロジエ原発を砲撃。クレバ外相「同原発が爆発すれば、チェルノブイリ原発事故の10倍の被害になる」と警告。やはり原発はリスクでしかない。

2022年03月04日 | 原発ゼロ社会を目指して

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 ウクライナに侵略しただけでも許されない行為ですが、ロシア軍がチェルノブイリ原発を攻撃して占拠したという報道には慄然としました。

 武力紛争下での原子力発電所への攻撃はジュネーブ条約第1追加議定書に違反します。

 また、このロシア軍の行為は国際刑事裁判所(ICC)ローマ規定の戦争犯罪の構成要件に該当し、プーチン大統領や軍の指揮官が戦争犯罪人になりうる行為です。

ロシア軍 チェルノブイリ原発占拠“職員を人質” 専門家「ウクライナの防空網、完全に潰されている」 (2022年2月25日) - エキサイトニュース

 

 

 そしてさらに、ウクライナ南東部ザポロジエの原子力発電所で2022年3月4日未明、ロシア軍の攻撃によって火災が発生したということです。

 第一報は近隣の首長が通信アプリ「テレグラム」で明らかにしました。

 AP通信はウクライナ政府当局者の話として、同原発で放射線量が上昇したと伝えました。

 

 

 ザポロジエ原発は欧州最大規模(世界第3位と言われている)で、ウクライナではもちろん最大。

 ウクライナのクレバ外相はツイッターで

「ロシア軍がザポロジエ原発に対し、あらゆる方面から攻撃している」

と指摘して、1986年のチェルノブイリ原発事故に触れ、

「もし爆発すれば、チェルノブイリの10倍以上の規模となるだろう。ロシアは直ちに攻撃を停止しなければならない」

と訴えています。

 

 もちろん、戦争中の報道は虚偽が入り混じりますし、戦争の当事者からの発信はたとえ侵略されている側からでも戦局を有利にするための意図はどうしても入りますから、すべてを真に受けることはできません。

 しかし、チェルノブイリに続いて、ザポロジエ原発がロシア軍の攻撃対象となり、危険な状態にあることは事実でしょう。

 いま、日本一の悪党日本維新の会が岸田自公政権に原発再稼働を迫るなど、ロシア軍の侵略に伴うエネルギー危機でいきなり原発推進勢力の策動が活発化しています。

 しかし、安全保障を言うなら、一度爆発してしまえば取り返しがつかず、相手国の攻撃目標になる原発を抱えるほどのリスクはないのです。

 核兵器廃絶と原発ゼロしか人類が生き延びる道はありません。

ロシア軍の砲撃で火の手が上がるザポロジエ原発。

 

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【#維新は日本一の悪党】日本維新の会が安倍元首相の「核共有」構想に共鳴して、非核三原則見直しと原発再稼働の議論を岸田政権に正式提案。そんなことより維新は全国最悪の大阪のコロナ死者をなんとかせえ!

プーチン大統領がウクライナ侵攻を「自衛」の軍事作戦だと正当化。大日本帝国が「自衛」戦争だとして中国を侵略したのとそっくりだ。すべての侵略戦争は「自衛」目的で始まる。だから憲法9条が必要なのだ。

EUが原子力発電を「グリーンエネルギー」と認定するのに対して「原発推進は未来を脅かす亡国の政策」だと抗議した日本の元首相5人が正しく、これを批判する岸田首相と高市自民党政調会長らの方が間違っている。

 

 

橋下氏ら、ロシアの侵略よりもNATOを責めるようなプーチン大統領擁護者たちは、この事態をどう釈明するのでしょうか。

自民党や維新の会などの原発推進派はこれでも原発再稼働を強行するのでしょうか。

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ウクライナの外相はウクライナ南東部にある国内最大規模の原発、ザポリージャ原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け、火災が起きていると明らかにしました。ロシア側に直ちに攻撃をやめるよう訴えています。

▽攻撃の詳しい状況や影響は…?
▽なぜ原発が攻撃されたのか…?
最新の情報やロシア軍のねらいなど、詳しくお伝えします。

ザポリージャ原発とは…

 
ウクライナ南東部、エネルホダルにある国内最大規模のザポリージャ原子力発電所は国内にある15の原子炉のうち6基が集中しています。

IAEA=国際原子力機関によりますと3日、ウクライナから受けた報告としてロシア軍の戦車などが隊列を組んでバリケードを破って侵入しました。

ウクライナ外相「もし爆発したらチェルノブイリの10倍の影響…」

ウクライナのクレバ外相は4日、ツイッターでウクライナ南東部、エネルホダルにある国内最大規模のザポリージャ原子力発電所について「ロシア軍があらゆる方向から攻撃している。すでに火災が起きている。もし爆発したらチェルノブイリの10倍の影響が及ぶ。ロシア側は直ちに攻撃をやめるべきだ」と訴えました。
ザポリージャ原発で4日、撮影された映像では白いせん光が走り、煙が上がっている様子が確認できます。

複数の海外メディアはウクライナ当局者の話として、火災が起きたのは原発の敷地内にある訓練用の施設などだと伝えています。

IAEA=国際原子力機関はツイッターで、ウクライナ当局からこれまでのところザポリージャ原発で放射線量に変化はないと報告を受けていると明らかにしました。

またIAEAのグロッシ事務局長は、もし原子炉が攻撃されれば深刻な危険が及ぶとして直ちに攻撃をやめるよう訴えました。

<解説>なぜ原発?ロシアのねらいとは?

●ロシア軍の攻撃の状況
ロシア軍は南にあるクリミアから北に向かって進軍してきました。発電所の周辺では2日の段階ではロシア軍の進軍を防ごうと、多くの市民や原発の職員が周辺に集まってバリケードを築いていたということです。
ところがIAEA=国際原子力機関によりますと、ウクライナ政府から受けた報告で、ロシア軍の戦車などが隊列を組んでバリケードを破り侵入したということです。ロシア軍は発電所に向かう道路を進み、戦闘が起きたということです。どれくらい被害が出ているかどうか、慎重に見極めていく必要があると思います。

●なぜ原発を?
発電所、とりわけ原発は戦略的に重要な施設です。電力施設を握って電力を止めるなどして市民生活に影響を与えることで、ウクライナ軍の戦力、ウクライナ政府の戦意をそぐことにつながります。

ただ原発にこうした被害が出ることは極めて危険でIAEAも厳しく非難する立場を示しています。ロシア軍は戦闘を控えるべきです。

「ヨーロッパ全土を汚染の危険にさらす行為だ」

 
国際政治や核セキュリティーに詳しい一橋大学の秋山信将教授は「仮に意図的に原発を攻撃しているなら国際法に違反する極めて危険な行為で、ウクライナだけではなくヨーロッパ全土を放射性物質による汚染の危険にさらす行為だ」と指摘しました。

また原発を攻撃の対象にした場合のリスクについて「原子炉が直接攻撃されて破壊されるということになれば、核燃料が溶け落ちる『メルトダウン』を起こしたチェルノブイリ原発のような深刻な事故によって放射性物質が拡散する事態は避けられない」と述べました。

ザポリージャ原発での火災の映像については「燃えているのが送電線だとすれば即座に放射性物質が飛散することはないと思うが、原子炉を冷却するために必要な水の供給などに使うバックアップの電源がなくなると福島第一原発事故のように冷却ができなくなってメルトダウンが起きるリスクがある」と指摘しました。

このほか秋山教授は「原発の運転が継続中ならそこで働いている人たちの命が非常に大事なのは当然だが、原発の運転員らが安全を管理できないような状況になった場合に懸念されるリスクも極めて大きい」と指摘しました。

「前代未聞の事態だ」

 
核セキュリティーに詳しい公共政策調査会の板橋功研究センター長は「前代未聞の事態だ。原子力施設への攻撃で電源をすべて失ったり使用済み核燃料の保管施設が被害を受けたりした場合『メルトダウン』を起こした福島第一原発と同じような危機が訪れるおそれがある」と指摘しました。

そのうえで「仮に運転中の原発が他国の軍に占拠されてしまうと、誰が責任を持って原発の運転を行うのかという問題も起きてくる。運転中の原発には職員や運転員、作業員など多くの人が働いていて軍に占拠されて軟禁状態になると原発の安全そのものにもつながる重大な問題が出てきてしまう」と述べました。

ウクライナ国内の原子力施設をめぐっては1986年に事故を起こしたチェルノブイリ原発が先月下旬、ロシア軍に占拠され、その後1週間にわたり原発の作業員などが交代できていない状況が続いていて、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長が「作業員などの職員たちが安全かつ効果的に業務できることが最も重要だ」と述べて懸念を示しています。

チェルノブイリ原発では現在廃炉作業が行われていて、敷地内の施設に使用済み核燃料や放射性廃棄物が残っているため、常に作業員など職員による管理が必要となっています。

IAEA“原発敷地内の放射線量に変化なし”

 
IAEA=国際原子力機関は日本時間の午前11時前、ツイッターでロシア軍の攻撃を受けたウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所について敷地内の放射線量に変化はないと投稿しました。

またウクライナからの報告で、原発で発生している火災は作業員が対応に当たっていて重要な設備に影響は出ていないとしています。

さらにIAEAは日本時間の正午すぎ、24時間態勢で対応するため緊急時対応センターを設置したとツイッターに投稿しました。

原子力規制庁“放射線量に変化 これまで確認されず”

日本の原子力規制庁はIAEA=国際原子力機関が各国の規制機関向けに設けている緊急情報の共有システムなどを通じて情報を集めています。それによりますと、ザポリージャ原発の周辺で環境中の放射線量に変化があったという情報はこれまでのところ確認されていないということです。

米・ウクライナ大統領が電話会談

 
アメリカのバイデン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領と3日、日本時間の4日午前に電話会談を行いました。

ホワイトハウスが会談後に発表した声明によりますと、両首脳はザポリージャ原子力発電所で起きている火災の最新状況について意見を交わしたということです。

そのうえで「バイデン大統領とゼレンスキー大統領はロシアに対し軍事行動をやめ、消防などが施設に立ち入れるよう求めることで一致した」としています。

政府関係者「詳しい情報の収集と分析を急いでいる」

政府関係者はNHKの取材に対し「ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け火災が起きているという情報には接し、関係省庁で事実関係を含め詳しい情報の収集と分析を急いでいる。現時点で現地にいる日本人の生命・身体に被害が及んでいるとの情報には接していない」と述べました。

また外務省の海部軍縮不拡散・科学部長は参議院予算委員会で「報道などを通じて火災のようなものが生じていると承知しているが、それ以上の状況については現在IAEA=国際原子力機関とも連絡を取って的確で客観的な情報の収集に努めているところだ」と述べました。そのうえでザポリージャ原発周辺の放射線量の変化について問われたのに対し「ザポリージャ原発以外のところも含め現状を把握している最中だ。IAEAとの間で連絡を取っている中で、きのうまでの時点ではモニタリングポストを通じた放射線の数値に異常な状況は見られていない。引き続き注意深く注視していきたい」と述べました。

 

ウクライナのクレバ外相は4日、ツイッターでウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け、火災が起きているとして「ロシア側は直ちに攻撃をやめるべきだ」と訴えました。

ウクライナ南東部、エネルホダルにある国内最大規模のザポリージャ原子力発電所は、国内にある15の原子炉のうち6基が集中しています。

IAEA=国際原子力機関によりますと、3日、ウクライナから受けた報告としてロシア軍の戦車などが隊列を組んでバリケードを破り、侵入したということです。

ウクライナのクレバ外相は4日、ツイッターでザポリージャ原発がロシア軍の攻撃を受け、火災が起きていることを明らかにしました。

そのうえで「もし爆発したら、チェルノブイリの10倍以上の影響が及ぶ。ロシア側は直ちに攻撃をやめるべきだ」と訴えました。

ザポリージャ原発で4日に撮影された映像では、白いせん光が走り画面の右手からも煙が上がっている様子が確認できます。

 

 

ロシア軍がウクライナの原発を砲撃、火災 欧州最大級

ウクライナ侵攻
2022年3月4日 9:57 (2022年3月4日 10:48更新) 日本経済新聞

ウクライナのザポロジエ原子力発電所がYoutube公式チャンネルで配信した同発電所の中継映像。中央の建物で炎が上がっている

ウクライナ南部ザポロジエにある原子力発電所で4日、ロシア軍の攻撃を受けて火災が発生した。自治体トップがSNS(交流サイト)で明らかにした。原子炉6基がある同原発は欧州最大級の発電能力を持つ。ウクライナのクレバ外相は4日「もし爆発すればチェルノブイリ原発事故の10倍の被害になる」とツイッターで警告した。

同原発のあるエネルゴダルの市長はSNSのテレグラムで「ロシア軍の絶え間ない砲撃によりザポロジエ原発が燃えている」と書き込んだ。具体的な損害状況などは明らかになっていない。クレバ外相はロシアに攻撃を即時停止するよう呼びかけた。

ウクライナは国内4カ所で計15基の原子炉を持つ。同国で最大のザポロジエ原発は6基あり、いずれも出力100万キロワット。うち5基は旧ソ連時代の84~89年に稼働を開始した。世界原子力協会によると、2019年時点で同国の全発電量のうち原子力が54%を占める。

ウクライナ北部に位置するチェルノブイリ発電所は旧ソ連時代の1986年に爆発事故を起こし、大量の放射性物質が飛散した。チェルノブイリ原発は現在閉鎖済みで、ロシア軍は今回の侵攻で同原発を制圧している。

国際原子力機関(IAEA)は4日、ツイッターで「ザポロジエ原発への砲撃の報告を把握しており、状況についてウクライナ当局と連絡をとっている」と投稿した。IAEAは原発攻撃前に開いた3日の臨時理事会で「原子力施設の管理の強奪や暴力などの行為は遺憾」とし、ロシアに軍事行動をただちにやめるよう求めていた。

(竹内弘文、ウィーン=細川倫太郎)

 

 

ロシア軍がザポロジエ原発に攻撃、火災発生-ウクライナ外相

更新日時 
  • 3回目の停戦交渉は数日後、ロシア議員が発言-タス通信
  • ウクライナから米国に来た人に一時保護資格付与-ホワイトハウス

ウクライナのクレバ外相は、南部エネルホダルにあるザポロジエ原子力発電所にロシア軍が砲撃を行い、火災が発生したと明らかにした。同原発は欧州最大で原子炉6基を持つ。

欧州最大の原発で火災発生、ロシアの攻撃で-ウクライナ外相

  ウクライナとロシアの代表団は3日、ベラルーシのブレスト州で2回目の停戦交渉を行った。ウクライナ側のポドリャク大統領府顧問は交渉後に、「残念ながら望んでいた成果は得られなかった」と語った。ただ、双方は今後の協議継続と、戦闘地域からの民間人避難と医療品・食料を確保するための人道回廊を設けることで合意したという。

  タス通信の報道によると、次回交渉は数日後に行われるとロシアの議員が語った。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアのプーチン大統領に会談をあらためて呼び掛け、「自分はプーチン氏と話をしなければならない、世界がプーチン氏と話をしなければならない。他に戦争を止める方法がないからだ」と述べた。

  一方、プーチン大統領は、ウクライナの激しい抵抗に遭ってロシア軍の攻撃は行き詰まっているとの米欧当局者の指摘に反論。軍事作戦は「予定通り進んでいる」と言明した。またマクロン仏大統領との3日の会談で、キエフのゼレンスキー政権排除を含め、作戦の目標を達成するつもりだと語った。

  ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州の港湾都市マリウポリに進攻したが、米国防当局高官によると、同市はなおウクライナ側が掌握している。

  米国はプーチン大統領の報道官も含め8人のロシア人富豪とその家族への制裁措置を発表。また他の19人とその家族47人の渡航制限も明らかにした。またホワイトハウスはウクライナから米国に来た人に「一時保護資格(TPS)」を付与し、グリーンカード(永住権)などの資格を持たないウクライナ人の国外退去措置を停止すると表明した。

 

 

3日、ロシアの攻撃を受けた建物=ウクライナ・チェルニヒウ(AP)

3日、ロシアの攻撃を受けた建物=ウクライナ・チェルニヒウ(AP)

 【モスクワ共同】ロシア軍は4日、ウクライナ南部にある同国最大のザポロジエ原発を砲撃した。原子力企業エネルゴアトムなどが明らかにした。ロイター通信は原発で火災が起きたが、至近距離からの攻撃のため消火活動ができないと報道。ウクライナとロシアの代表団は3日、ベラルーシで再び停戦交渉を行ったが合意に至らず、ロシア軍は攻撃を続けた。
 停戦交渉についてウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、戦闘地域から一般市民が安全に退避できるよう交戦を一時停止することで一致したと述べた。次回交渉は来週初めに開く方針。
 ザポロジエ原発はウクライナの総電力の約2割を担い、6基の原子炉が稼働中とみられる。同国のクレバ外相は、同原発が爆発すれば、チェルノブイリ原発の10倍の被害になると警告、攻撃の即時停止を呼び掛けた。ウクライナ側によると、ロシア戦車部隊は3日、同原発が立地する南部エネルゴダールに入った。
 首都キエフ北方のチェルニヒウでは集合住宅などが空爆され、非常事態庁によると死者は33人に達した。
 
 
 

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