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ロシア軍によるウクライナ侵攻を憲法9条改悪や緊急事態条項創設など改憲の口実にさせるな。むしろ米軍やNATOの軍事的圧力ではプーチン大統領の蛮行を止められなかったことを重視すべきだ。
誰がどう見たって、ロシアのウクライナ侵攻は国連憲章に違反する侵略戦争です。
ところが、ロシアのやり口が戦前の日本とそっくりだと思っていたら、やはりプーチン大統領がウクライナ侵攻を国連憲章で許されている
「自衛戦争」
だと言い出しています。
プーチン大統領は2022年2月24日、テレビ演説で、ウクライナ・ドンバス地方での軍事作戦を決断したと明らかにしました。
その中で、プーチン大統領は2014年以来、ウクライナ東部での紛争が続いていることについて、
「8年間にわたって虐殺が続いている」
などとして、軍事作戦は自衛のためだと強調しました。
今の日本の市民から見たら、人の国に攻め込んでおいてなにをいうてんねん!!!!という感じじゃないですか。
戦争をしかけといてよう言うわ。
さらに、林外務大臣が同日抗議のために外務省に呼んだガルーシンロシア大使に対して
「ロシアが行った侵攻は明らかに国際法違反であり、断じて認めることはできない」
と強く非難したところ、ガルージン大使はロシアによる「侵攻」は起こっていないと言い出し(呆れ)、
「今起こっていることはドネツク共和国とルガンスク共和国の住民の保護だ」
と反論したんですよ。
侵略国家のこの言い分には日本と世界の市民も唖然とするでしょう。
侵略国家の嘘八百には呆れる。
しかし、これとまったく同じことを戦前の日本がやっていたことを想起する人も多いと思います。
昭和天皇が1941年12月8日に出した、日本軍によるハワイ真珠湾攻撃の当日に発せられた太平洋戦争開戦の「詔書」には
「帝国の存立亦(また)正に危殆(きたい)に瀕せり…帝国は今や自存自衛の為蹶然(けつぜん)起(た)って一切の障礙(しょうがい)を破碎(はさい)するの外(ほか)なきなり」
アメリカに戦争を仕掛けるのは、大日本帝国の自存自衛のためで他に選択肢はないというわけです。
また、日本の関東軍が中国を侵略し始めたきっかけになった柳条湖事件(南満州鉄道の爆破事件、1931年9月18日)は実は、関東軍が開戦の口実が欲しくて自作自演で鉄道を爆破したのですが、この時も関東軍はこれは中国の仕業だと言い張りました。
そして、関東軍は
「自衛行動」
だとして奉天など近隣の中国軍兵営を急襲・占拠し、翌1932年2月までに中国東北部の主要都市を制圧しました。
これが世にいう満州事変で、3月1日、関東軍は日本の傀儡国家である「満州国」をでっちあげ、映画「ラストエンペラー」で有名な旧清朝の廃帝である溥儀を執政(後に「皇帝」)に担ぎ上げたんですね。
ロシアのプーチン大統領はウクライナの首都キエフまで攻め込んで、自分に都合のいい新「大統領」に取り換えかねないのですが、これって旧日本軍がやったこととそっくりじゃないですか。
さらに大日本帝国は同年9月15日の声明で、満州事変について
「国防上国民的生存上帝国(日本)と不可分」な「重大権益」を守る
「自衛権の発動」
だと正当化し、
「我が国防の安危、国民生存の繋(つなが)る所」
だとして「満州国」を承認したのです。
これって、いま、ロシアがウクライナ東部の二つの地域でやろうとしていることとうり二つですよね。
これだけ他国に攻め込んで、自分の国土の何十倍も占領しておいて、全部「自衛のため」と言い張った大日本帝国。
大日本帝国は、1937年7月7日の北京近郊での日中両軍の武力衝突した盧溝橋事件を機に大軍を中国に派兵し、その後、北京、天津などを含む華北から上海、南京まで侵略をしつづけ、のちに日中15年戦争と呼ばれる全面戦争に突入しました。
その中で出された盧溝橋事件後の同年7月27日の日本政府の声明でも、旧日本軍の軍事行動を
「居留民(邦人)保護」の「自衛行動」
だと正当化してるんですね。
居留民保護も今回のロシアの大義名分になってますよね。
つまり、侵略国家が侵略するときに、自分の行為を侵略で~すということは絶対ないんですよ。
古今東西、ありとあらゆる戦争は、すべて自衛名目で行なわれてきたんです。
その過程で日本軍は南京虐殺もやった。
だから、戦前の日本の侵略戦争と植民地支配を反省して作られた日本国憲法第9条は、自衛名目だろうが区別せず、すべての戦争を放棄したんですよ。
第二次安倍政権がアメリカの戦争に加担できるように集団的自衛権を行使できるように2015年に作った安保法案を正当化する際にも、集団的自衛権行使容認の閣議決定で、安倍内閣は
「我が国の存立」
が脅かされる場合に
「自衛の措置」
の名目でアメリカの海外での武力行使に加担できるようにしています。
大日本帝国による侵略戦争を反省しようとしない安倍晋三氏が、このような安保法制を無理やり作ったのは偶然ではないのです。
山本太郎議員のイラク戦争加担追及に安倍首相「大量破壊兵器がないと証明できないサダム・フセインが悪い」
しかし、日本が加担しようとしているアメリカ合衆国も、第二次大戦後に起こしたベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争。。。
仕掛けたすべての戦争を
「共産化との戦い」とか、
「テロとの戦い」だとか、
「大量破壊兵器を持った独裁国家との戦い」
などと言って、アメリカの「自衛のための戦争」だと言い張ってきたのです。
そんなアメリカの戦争を共にできる安保法制がどれだけ恐ろしいものかわかろうというものではないですか。
ウクライナ危機を改憲に利用させず、戦争を絶対に拒否する日本国憲法を守る戦いが今こそ重要です。
イラク戦争開戦から10年 戦争は、破壊は、報復は、誰も幸せにしなかった
9・11同時多発テロから10年 アメリカ市民は犠牲者だが、アメリカは加害者だ
記事を書き終えて今見に行ったら、さすが村野瀬玲奈の秘書課広報室さんも同じ趣旨のことを先に書いておられました。
ロシアによるウクライナ侵攻は悪である。すべての軍事侵略は悪である。大日本帝国によるアジア軍事侵攻も悪である。 #あらゆる戦争に反対します
プーチン大統領はウクライナ侵略について
「NATO=北大西洋条約機構のこれ以上の拡大は容認できない」
とも強調していて、つまりはウクライナにNATOの基地ができてミサイルがロシアに向けられたらたまらんといっているわけです。
北朝鮮の金正恩も核ミサイル開発・実験の目的はアメリカに「体制」をひっくり返されるのを恐れてのことです。
彼らは決して狂人ではなくて、自分たちの地位の安泰のためにむしろ極めて合理的に行動しているつもりなんですよ、あれでも。
しかし、それは世界大戦を、核戦争を引き起こしかねない非常に危険で許されない行為です。
それを批判したいのだったら、日本は徹底した平和国家としてふるまうべきであって、憲法9条を改悪したり、憲法に緊急事態条項をでっちあげたりするべきではないのです。
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プーチン大統領“自衛の軍事作戦”強調 ウクライナ軍に不戦求める
配信 テレビ朝日
ロシアのプーチン大統領が国民向けのテレビ演説を行い、ウクライナ東部のドンバス地方での軍事作戦の実行を決断したと発表し、「自衛のためだ」と強調しました。
プーチン大統領は24日、テレビ演説で、ウクライナ・ドンバス地方での軍事作戦を決断したと明らかにしました。 プーチン大統領は2014年以来、ウクライナ東部での紛争が続いていることについて、「8年間にわたって虐殺が続いている」などとして、軍事作戦は自衛のためだと強調しました。
さらに、NATO=北大西洋条約機構のこれ以上の拡大は容認できないとも強調し、西側諸国を牽制(けんせい)しました。
また、ウクライナ軍に対し武器を置いて家に帰るよう訴え、戦わないよう求めました。
テレビ朝日
爆発音が鳴り響き、破壊されたビルの残骸が散らばる街。懸念された事態が現実になった。
ウクライナ当局などによると、ベラルーシとの北部国境と、ロシアが実効支配する南部クリミア半島との境界の施設が攻撃を受け、地上部隊が侵入した。
ロシア国防省は11空港を含む74の地上施設を破壊したと発表。ウクライナ側によると、軍や民間の施設が巡航ミサイルなど30発以上で空爆された。4発の弾道ミサイルはベラルーシから発射された。政府や外務省、議会などのウェブサイトはサイバー攻撃を受けた。
ウクライナ高官はキエフ北郊の空港周辺でロシア軍のヘリコプターが攻撃するなど激しい戦闘が続いていると説明。南部オデッサ州への攻撃では計22人が死亡。1986年に爆発事故を起こしたチェルノブイリ原発周辺でも戦闘が起きている。
ロシア軍は、ウクライナ南部のクリミア半島と接するヘルソン州内のゲニチェスクを掌握。地元当局者が明らかにした。 ロイター通信によると、ウクライナ当局者は兵士40人以上が死亡したと発表。市民にも死傷者が出ている。
ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)への加盟を目指しており、プーチン氏はNATOが冷戦終結後も東方拡大を続けることに反発。24日の演説でも拡大を容認できないと主張し、ウクライナ東部ドンバス地域での軍事作戦を表明した。
ドンバスで親ロシア派武装勢力が実効支配する「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立は21日に承認し、軍派遣を命令していた。プーチン氏は自衛目的で、ウクライナの占領は計画していないと強調したが「ロシアを攻撃した者は敗北と恐るべき結果を引き起こす」と強い言葉でけん制した。
ウクライナ政府は全土に戒厳令を発令。キエフ出身のアスリートが、危機に陥った母国の状況を切実に明かした。
東京五輪柔道女子48キロ級銅メダルのダリア・ビロディド(21)は24日、インスタグラムに「午前6時に銃声で目が覚めた。言葉がない」と投稿。「ロシアは私たちを爆撃し、戦争が始まった。こんなことが起きるとは思わなかった」などと心境を吐露した。
米欧からの数度にわたる警告を振り切ったロシアの強行突破で、対立の激化は必至な情勢だ。バイデン米大統領は声明で「プーチン氏は破滅的な人命の損失をもたらす戦争を選んだ。同盟・友好国と結束して断固対処する」と非難した。
米欧は、ロシアが2014年にクリミア半島を強制編入して以来、科してきた経済制裁をさらに強化する。両陣営に漂う緊迫感は増すばかりだ。
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そして、宮武嶺さんのこの指摘はたいへんに重要ですね。
「彼らは決して狂人ではなくて、自分たちの地位の安泰のためにむしろ極めて合理的に行動しているつもりなんですよ、あれでも。
(中略)
それを批判したいのだったら、日本は徹底した平和国家としてふるまうべきであって、憲法9条を改悪したり、憲法に緊急事態条項をでっちあげたりするべきではないのです。」
これからもよろしくご指導くださいませm(__)m