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国連安全保障理事会は2023年12月8日、イスラエル軍の侵攻が続くパレスチナ自治区ガザ地区で即時の人道的停戦を求める決議案を米ニューヨークの国連本部で採決しました。
今回の協議はグテーレス事務総長が12月6日に、バングラデシュの国家樹立で帰結した1971年のインド・パキスタン紛争以来52年ぶりに国連憲章99条に基づいて人道的停戦の検討を安保理に要請したことをきっかけに開かれました。
この99条の国連事務総長による安保理に対する注意喚起の権限は、条文こそ
「事務総長は、国際の平和及び安全の維持を脅威すると認める事項について、安全保障理事会の注意を促すことができる。」
と大人しいのですが、50年も行使されなかったことからわかるように、事務総長の権限としては伝家の宝刀であり最強の武器です。
12月8日午前に国連安保理の議論に参加したグテーレス国連事務総長。
ロシア軍侵略にイスラエル軍侵攻が重なる中、本当によくやっておられると思う。
ウクライナ戦争でダム破壊。グテーレス国連事務総長の「国連は独自の調査を行う手段がない」が「1つだけはっきりしていることはこれもロシアのウクライナ侵攻による壊滅的な結果だ」というコメントは極めて正しい
このグテーレス氏の注意喚起を受けて、12月8日の決議案はアラブ首長国連邦が提案し、国連加盟国の3分の2にあたる少なくとも97カ国が共同提案したもので、民間人が国際法に基づいて保護されるべきだとして、イスラエル軍とハマスの人道的停戦に加え、ハマスによる人質の即時解放を求めていました。
ところが、国連安保理15カ国の理事国のうち、日本を含む13カ国が賛同したのに、イスラエル政府を支持する常任理事国の米国が拒否権を行使したため、否決されました。
ちなみに同じ常任理事国の英国は棄権しました。
アメリカ合衆国の拒否権発動で国連安保理決議が採択されなかったのはこれで2回目です。
恥知らずとしか言いようがないアメリカ政府。日本はこの国への従属をやめよう。
【#アメリカの偽善】イスラエル軍が「人道」目的のために1日4時間戦闘を休止・中断すると米政府が発表。日本は欺瞞に満ちたアメリカ合衆国への従属をやめ、真の平和と独立を目指すべきだ。
イスラエルとハマスの大規模戦闘に一時停止を求める国連安保理決議案にアメリカが拒否権発動!「世界の人々があなたたちをイスラエルの共犯者だとみなしており、その憎しみを目の当たりにする」(イラン大統領)
米国のウッド国連代理大使は決議案にハマスを非難する内容が含まれていないことなどを問題視し、また、イスラエルが一方的に攻撃をやめたとしても、ハマスが人質を解放しないのは明らかだと主張しました。
そして、同氏は
「適切な協議がなく、我々の提案は残念ながらほとんど無視された」
「決議案はバランスを欠いて現実から乖離しており、現場の状況を何ら改善しない」
と反対の理由を述べたのです。
安保理の賛成票の多さからもわかるように、バランス感覚を失しているのはアメリカ政府であり、今後のイスラエル軍による大量虐殺の責任はすべてアメリカ合衆国が取らねばなりません。
本当にハマスの戦闘員なのかもわからないが、イスラエル軍はパレスチナ人を裸にして身柄拘束している。
ハマスのイスラエル攻撃から2か月。イスラエル軍によるパレスチナ人の死者は1万7000人。亡くなった子どもは7000人、犠牲者のうち「戦闘員」はたった5000人なのにイスラエル軍が「とても良い効率」。
グテーレス事務総長が国連憲章99条を発動て国連安保理議長に送った書簡では
「人道的災害を避けるため安保理加盟国に圧力をかけイスラエルとハマスの完全な休戦を促すのに団結すること」
を促しました。
これに対して、イスラエル政府のエルダン国連大使は
「グテーレスの新たな道徳的堕落」
と辛らつに批判し、SNSで
「国連事務総長の道徳的歪曲と偏見を見せる証拠。
グテーレスの休戦要請は事実上ガザ地区に対してハマスのテロ統治を維持しろという意味」
とまで言いました。
イスラエル政府とハマスに人道的休戦を求めているのに、グテーレス氏がハマスを支援していると強弁するアメリカ政府とイスラエル政府の反応は異常です。
もはやウクライナへの非道な侵略戦争を続けるロシアのプーチン政権と並ぶ世界の無法者・ならず者国家はパレスチナの民を大量殺戮し続けてやまないイスラエル政府とアメリカ政府です。
世界は彼らに対して抗議の声で包囲しなければなりません。
米国のウッド国連代理大使
バイデン米大統領がハマスとロシアを同列の脅威として「近隣の民主主義国家を完全に破壊しようとしている」。違う!ウクライナを侵略しているロシアと同列に論じられるべきはアメリカが支援するイスラエルだ。

イスラエルのギラド・エルダン国連大使(12月8日、ニューヨーク)
パレスチナ市民を5700人、子どもだけで2300人殺しているイスラエル政府の国連大使が「ハマスの攻撃は理由もなく起こったものではない」と発言したグテーレス事務総長に即時辞任を要求する非道さ。
イスラエル軍の攻撃で苦しむパレスチナ市民。
イスラエル軍が人質奪還を大義名分にガザ全域への攻撃を再開。パレスチナ市民200万人が集まる南部へも地上侵攻を開始。イスラエル政府がパレスチナ人を解放すれば人質も戻る。イスラエル軍は即時撤退せよ。
国際連合 その役割と機能
私がウォッチしている反米拗らせ論者たちが、イスラエル軍に加えてハマスを非難するのはイスラエルを利する輩だ、イスラエル政府支持者だと口々に言っているのには驚き呆れました。
それなら、アメリカ政府に拒否権を行使されイスラエル政府に口を極めて非難されている今回の国連安保理決議もグテーレス事務総長も、みんなイスラエル支持になってしまいます。
グテーレス事務総長と国際社会が、ロシア政府やイスラエル政府だけではなく、1200人もの市民を虐殺し、240人もの無辜の人たちを拉致して、今だに100人以上を解放しないハマスの蛮行をも法的・人道的観点から非難するのは当たり前です。
グテーレス氏らに対してハマスへの非難が足りないと言い募るイスラエル政府とアメリカ政府。
ハマスを非難することはイスラエルを支持することだと言い張る反米拗らせ論者。
全くバランス感覚のない双方ともに、世界の平和に害なす無法者と言えましょう。
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(CNN) 国連のグテーレス事務総長は6日、パレスチナ自治区ガザ地区の状況をめぐり、正式に安全保障理事会に書簡を送付し、包囲されたガザの「人道的大惨事の回避」を求めた。
国連のデュジャリック報道官は声明で、グテーレス氏が国連憲章の第99条に基づいて、安保理議長に書簡を送ったと明らかにした。
デュジャリック報道官によれば、グテーレス氏が第99条に基づいて書簡を送ったのは2017年に事務総長に就いてから初めて。
第99条は、事務総長に対し、国際社会の平和と安全の維持にとって脅威となる可能性があると判断するあらゆる事項について安保理に注意を促す権限を与えている。
グテーレス氏は書簡のなかで、イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争がイスラエルとパレスチナの占領地全域に、恐ろしい人的な苦痛と物理的な破壊、集団的なトラウマを生み出していると指摘した。
グテーレス氏は、ガザ市民の窮状を強調し、ガザの人々が日常的に「重大な危機」に直面していると述べた。
グテーレス氏は「民間人を効果的に保護することができない。ガザには安全な場所はない」と訴えた。
ガザの民間人死亡1万人超える…52年ぶりに「国連憲章99条」発動
12/7(木) 17:28配信 中央日報
中央日報日本語版
ガザ地区北部に続き南部に進撃したイスラエル軍が6日、南部最大の都市であるハンユニスの中心部を占領した。民間人被害が雪だるま式に増える中で、イスラエル軍はハマス指導部の主要人物を射殺・逮捕するまで攻勢を緩めないだろうとの見通しが出ている。国連のグテーレス事務総長は52年ぶりに国連憲章99条を発動して休戦を促した。
◇イスラエル軍「ハマス中間級司令官の半数除去」
タイムズ・オブ・イスラエルとロイター通信、ガーディアンなどによると、この日イスラエル特殊部隊の第98師団はハマスの核心拠点を狙ってハンユニスを包囲し、都心部で作戦を始めたと明らかにした。わずか数時間でハマスのハンユニス旅団が構築した防衛線を突破して都市を包囲し、都心内部に進入したとも伝えた。また、ハマスの拠点を占領して多数の武器を押収し情報資料も確保した。
イスラエル軍はガザ地区北部でも戦闘中だ。イスラエル軍のハガリ報道官は「この48時間にガザ地区北部だけでなく南部ハンユニスでもハマスの防衛線を突破した。テロリストが地下から出てきて対抗したが、接近戦でわれわれが勝利した」と話した。
イスラエル軍はハマスの中間級指揮官の半数ほどを除去するのに成功したとウォール・ストリート・ジャーナルは伝えた。ハマスの軍事組織アルカッサム旅団の構造はよく知られていないが、イスラエルはそれぞれ1000人の兵力で構成された24個大隊で構成されたと推定している。指揮官の多数を除去し最小10個大隊の戦闘力を低下させたというのがイスラエル軍の主張だ。
◇ネタニヤフ首相「シンワル逮捕は時間の問題」
この日イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「イスラエル軍が現在(ハマス指導者)ヤヒヤ・シンワルの家を包囲している。彼の家は要塞ではなく、彼は逃げることができるがわれわれが彼を捕らえるのはもう時間の問題」と話した。
ネタニヤフ首相の発言は、イスラエル軍がハンユニスにあるシンワル氏の自宅を包囲したが、現在彼がその家にとどまってはいないという意味とみられる。タイムズ・オブ・イスラエルは、シンワル氏が現在別の指導部とともにハンユニスの地下トンネルに潜伏中だと伝えた。
イスラエル軍はハマスの指導者であるシンワル氏を「処置対象1号」と明らかにした。先月5月にネタニヤフ首相はシンワル氏に対して「自身のバンカーに隠れているリトル・ヒトラーであり、まもなく死ぬ死刑囚」と話した。シンワル氏は10月7日のハマスの奇襲攻撃を企画した核心人物で、人質解放に向けた休戦も主導したとされる。
ロイター通信は、イスラエルがシンワル氏を含めアルカッサム旅団のトップであるムハンマド・デイフ氏、アルカッサム旅団副司令官のマルワン・イッサ氏の3人のハマス指導者を射殺するか逮捕するまでガザ地区への攻撃が続くと予想した。ただ現在のような大規模地上戦ではなく、ハマス指導部と特定拠点を集中的に狙った局地戦に転換するだろうとCNNなどは伝えた。
イスラエル軍がハマス指導部を標的とすることに対し英王立防衛安全保障研究所のジャック・ワトリング上級研究員は「ハマスの複雑な作戦遂行能力を低下させ熟練した戦闘人材を除去するという次元で重要だ」としながらも「司令官が死ねば他の戦士がそれに代わるため必ずしもハマスの敗北につながりはしないだろう」とウォール・ストリート・ジャーナルに話した。
◇グテーレス事務総長、国連憲章99条発動…イスラエル「道徳的堕落」
ハマスのガザ保健省は戦争が始まってからガザ地区で1万6248人が死亡したと明らかにした。民間人死亡者のうちほとんどは女性と子どもだったと伝えた。イスラエル側は死亡者のうち約5000人はハマス要員と推定した。
ガザ地区に人道主義的危機が高まっていることから、国連のグテーレス事務総長はこの日ガザ地区の休戦を促しながら国連憲章99条を発動した。国連のドゥジャリク報道官は「事務総長が持っている最も強力な道具を使ったもの」と話した。
国連憲章99条は国連事務総長に国際平和を脅かすと見なされるどんな問題であれ国連安全保障理事会の注意を喚起できる権限を与えている。これに先立ちバングラデシュの国家樹立で帰結した1971年のインド・パキスタン紛争後にこの条項が明確に発動されたのは今回が初めてだ。
グテーレス事務総長はこの条項を発動しながら国連安保理議長に送った書簡で「人道的災害を避けるため安保理加盟国に圧力をかけイスラエルとハマスの完全な休戦を促すのに団結すること」を促した。
これに対しイスラエルのエルダン国連大使は「グテーレスの新たな道徳的堕落」と辛らつに批判した。彼は自身のソーシャルメディアに「国連事務総長の道徳的歪曲と偏見を見せる証拠。グテーレスの休戦要請は事実上ガザ地区に対してハマスのテロ統治を維持しろという意味」と反論した。

国連安全保障理事会は8日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争について、人道的な即時停戦を求める決議案を採決したが、米国が拒否権を行使し否決された。写真は12月8日、ニューヨークの国連本部で開かれた国連安全保障理事会(2023年 ロイター/David Dee Delgado)
[国連 8日 ロイター] - 国連安全保障理事会は8日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争について、人道的な即時停戦を求める決議案を採決したが、米国が拒否権を行使し否決された。
決議案はアラブ首長国連邦(UAE)が策定。15カ国の理事国のうち13カ国が賛成、英国は棄権した。
パレスチナのリヤド・マンスール国連大使は「何百万人ものパレスチナ人の命が危機にさらされている」とし、採決の結果は「破滅的」だと述べた。
イスラエルのギラド・エルダン国連大使は採決後に演説は行わなかったが、「全ての人質の解放とハマスの壊滅によって、初めて停戦が可能になる」とする声明を発表した。
UAEのモハメド・アブシャハブ国連代理大使は理事会に対し「ガザへの容赦ない砲撃を止めるという呼びかけの下で団結できないのなら、われわれがパレスチナ人に送るメッセージは何なのか」と問いかけた。
米国とイスラエルは、停戦はハマスに利益をもたらすだけだとして停戦に反対している。
米国は10月7日にハマスが行ったイスラエルへの大規模攻撃を非難する内容を含め、決議案の大幅な修正を提案していた。
英国のバーバラ・ウッドワード国連大使は、ハマスを非難する内容が含まれていないため英国は棄権したと言及。「イスラエルはハマスによる脅威への対処が可能である必要があり、このような攻撃が二度と行われないよう国際人道法を順守した方法で対処する必要がある」とした。
パレスチナのガザ地区の情勢をめぐり、国連のグテーレス事務総長が停戦を求めるよう安全保障理事会に要請したことを受けて、人道目的の即時停戦を求める決議案の採決が行われ、15か国のうち日本やフランスなど13か国が賛成しましたが、アメリカが拒否権を行使し決議案は否決されました。
ガザ地区の情勢をめぐり、国連のグテーレス事務総長は6日、就任後初めて国連憲章99条が定める事務総長の権限を使って、安保理に対し、停戦を求めるよう要請しました。
これを受けて、UAE=アラブ首長国連邦が人道目的の即時停戦を求める決議案を提出し、8日、緊急会合が開かれました。
この中でグテーレス事務総長は「ガザの人たちは奈落の底をのぞいている。国際社会はこの試練を終わらせるため、あらゆる手段を講じなければならない。世界、そして歴史が見守っている。いまこそ行動のときだ」と述べ、即時停戦の必要性を訴えました。
そして、8日午後、日本時間の9日午前6時前から決議案の採決が行われ、15か国のうち日本やフランスなど13か国が賛成、イギリスが棄権しましたが、常任理事国のアメリカが拒否権を行使し、決議案は否決されました。
ガザ地区の情勢をめぐって一貫してイスラエルを擁護してきたアメリカは、ことし10月にも決議案の採決にあたって拒否権を行使しています。
アメリカのウッド国連次席大使は無条件の停戦はイスラム組織ハマスを利するものだとして、「イスラエルとパレスチナの恒久的な平和を支持するが、次の争いの種をまくだけで、持続しない停戦を求める決議案は支持しない」と述べました。
現状に強い危機感を抱いたグテーレス事務総長みずから停戦の実現を呼びかけ、およそ100か国が決議案の共同提案国となりましたが、アメリカが再び拒否権を行使したことで、イスラエルだけでなくアメリカに対する国際的な批判が高まるものとみられます。
パレスチナ国連大使「安保理にとって最悪の日だ」
決議案が否決されたことについて、パレスチナのマンスール国連大使は「これは歴史の転換点だ。遺憾を通り越して、悲惨としかいえない。安保理は地域と国際社会の平和と安全を脅かすこの重大な危機を前に、責任を果たせなかった」と非難しました。
そして、「安保理にとってきょうは最悪の日だ」と繰り返し強調し、「われわれはこの結果を受け入れない。忌まわしい残虐行為を止めるため、あらゆる手段に訴え続ける」と述べ、停戦の実現に向けて国際社会に訴え続けていく考えを示しました。
ロシア国連次席大使「アメリカは死刑宣告を下した」
アメリカが拒否権を行使したことについて、ロシアのポリャンスキー国連次席大使は「きょうは中東史上、暗黒の日のひとつとなったと言っても過言ではない。アメリカは紛争地での停戦の呼びかけをまたもや阻止し、何千人もの民間人や彼らを助けようとしている国連職員に対して、文字通り死刑宣告を下した」と強く非難しました。
日本 石兼国連大使「採択されず遺憾に思う」
アメリカの拒否権によって決議案が否決されたことについて、日本の石兼国連大使は「パレスチナ人であれイスラエル人であれ、民間人の命が失われるのは悲劇であり、われわれは決議案に賛成した。日本はグテーレス事務総長による国連憲章99条の発動を大変重く受け止めている。決議案が採択されなかったことを遺憾に思う」と述べました。
一方で、アメリカを非難するロシアへの失望も表明し、「責任の押し付け合いに甘んじるのではなく、安保理が協力できる共通点を見出すため、絶え間ない努力が必要だ」と述べ、安保理として一致した対応ができるよう、今後も各国と協力していく考えを示しました。
国連本部前 パレスチナ支持者がデモ イスラエルと擁護の米を非難
国連安保理の緊急会合が開かれた国連本部の前では8日、パレスチナを支持する人たちおよそ40人が集まり、ガザ地区に攻撃を続けるイスラエルと、イスラエルを擁護するアメリカを非難するデモが行われました。
集まった人たちは国連本部の建物に向かって、「いますぐ停戦を」と繰り返し声を上げていました。
中には、即時停戦を求める決議案がアメリカの拒否権で否決されたことをその場で知り、「停戦を否定するなんて間違っている」とことばを詰まらせる人もいました。
デモに参加した男性の1人は「大量虐殺を止めなければならないときに、拒否権を行使するとはとても恥ずべきことだ」と話していました。
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今まで、エビアンを見る度、エビアン会議を連想していましたが。
イスラエル兵の死因の2割が自軍の“誤射”であったことだけでも重大過ぎる問題ですが、その他のイスラエルの地元メディアの報道では『イスラエルの民間人もかなりの人数“誤射”で亡くなったと報道された』ようです。
停戦したら『国内からの突き上げ』で政権が崩壊する(だけでは済まない)ので、ネタニヤフ政権は停戦したくてもできないくらい追い詰められている?という推察情報があります。
(※アメリカすら及び腰になるくらい『世界中から総スカン』喰っても『戦争継続』宣言するのはそのためなのだとか…。
もちろん、イスラエルの国際社会での信頼は『地の底まで落ちた』ので、さらなる世界中からの非難のあらしを受けて『停戦』するか、『国民の突き上げ』で事実上の革命が起きて戦争は終わると予測します。)
当然、我々も今まで以上に厳しく追求するのが筋ですね。
https://sp.m.jiji.com/article/show/3119961
☆兵士2割が誤射などで死亡=ガザ地上作戦―イスラエル
2023-12-12 時事通信
【エルサレム時事】イスラエル軍がイスラム組織ハマスとの戦闘を続けているパレスチナ自治区ガザで、10月下旬に始まった地上侵攻後に死亡したイスラエル兵105人のうち、2割に当たる20人の死因が友軍による誤射や偶発的な事故だったことが12日、明らかになった。地元メディアが軍の情報として伝えた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023121300166&g=int
☆イスラエル「支持失い始めた」 ネタニヤフ政権に警告―米大統領
2023年12月13日 時事通信
【ワシントン、エルサレム時事】バイデン米大統領は12日、ワシントン市内の会合に出席し、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ政権について、国際社会で「支持を失い始めている」と警告した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/068825d78ba688d60131a68df7ef48d61941cec5
☆イスラエル外相、「国際的支持の有無にかかわらず戦争続ける」主張
2023年12月14日 朝日新聞
◎イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で展開しているイスラム組織ハマスの掃討作戦について、イスラエルのコーヘン外相は13日、「国際的な支持の有無にかかわらず、この戦争を続けるだろう」と述べた。AFP通信が外務省が発表した声明として報じた。
ところで、今朝、宮武さんの親友(でしょうか?)の
青山学院大学の白井邦彦教授がとんでもない主張をしていたのをご存知でしょうか?
世界で高まるガザ即時停戦の声、パレスチナ市民7割「ハマスの攻撃支持」、ガザ停戦主張はパレスチナ市民の声を蔑ろにしている、と非難されるべきか?
https://note.com/brave_borage660/n/na96d31fb268c
この論考において、パレスチナ市民の7割が「10月7日に行われたハマスの戦闘員の越境攻撃」について
「正しい決定だった」として支持しているという世論調査結果が紹介されています。
そして、白井教授はこの世論調査の結果を根拠にして、パレスチナ市民の民意は「ハマスのテロ攻撃を含む武装闘争を続ける事」と断じたうえで、
「ウクライナの自衛権の行使→ウクライナ市民の意志を尊重」
「ハマスの戦闘員の越境攻撃→ハマスを批判してハマスに対しても停戦を要求」
と言う事実を提示したうえで矛盾していると主張なされています。
即ち、「国際法上合法なウクライナの自衛権の行使」と「国際法上違法なハマスの越境攻撃(一般市民を狙って殺戮や誘拐をするなどの非人道的行為)」を
一緒くたにして、ウクライナの市民の意志は尊重するのに、パレスチナ市民の意志(ハマスの越境攻撃を支持する事)を尊重しないのは矛盾しているとしているのです。
このような白井教授のご主張について宮武さんは、どのようにお考えですか?
私は、国際法上合法なウクライナの自衛権の行使を支持するウクライナ市民の民意とハマスの越境攻撃などの武装闘争(一般市民を狙った攻撃など国際法上違法とされるテロ攻撃を含む)を指示するパレスチナ人の民意を一緒くたにして、「判断基準が異なっているのはおかしい。ダブスタだ」という白井教授のご主張は白井教授には失礼ながら国際法の道理を無視した筋の通らない議論だと思うのですが。
如何でしょうか?
実は白井先生が連載を再開されてから、いろいろおかしくなられたので、うちからのリンクも順位も下の方に下げて、私自身が先生のnoteに行くこともなくなり、もう記事も読んでいないんですよ。
今日の私の記事もその白井先生のその極論は読まないで偶然書いたものです。
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/3f46cb6e62698639713db5dcab2a4ab6
白井先生は反米拗らせ論者でも、まして親露派陰謀論者でもない、本当のリベラル・左派の最良の研究者なのですが、ウクライナ戦争の問題だけは、学者ならではなのか議論に勝ちたい気持ちから屁理屈を書いてしまうことがありますね。
ちょっと困りましたね。。。
またベトナム戦争を都合良く持ち出しているが、米軍撤退に追い込んだ和平交渉にこぎ着けられたのも、すさまじい犠牲の上での抵抗闘争による結果、内外の反戦世論であるが、全く無視をしている。
https://note.com/brave_borage660/n/n0ff19847cf42
即時停戦論者の議論を読むと、戦争のリアルを理解していない、或いは受け入れようとせず、自分勝手な物語を創作して現実から目を遠ざけているように見える。その最大の物語がNATO脅威論ではないか。
また、国際法軽視も目立つ。他の論者による酷いケースでは、クリミアの併合は年金が上がって良かったと肯定し、国際法違反を無視する「親プーチン」ぶりだ(「親ロシア」という用語は、ウクライナ侵略に反対する、また、ロシアの民主化を願う少なくないロシア国民のことを考え、以後用いないことにする。)。
白井先生の場合、国際法を考慮せず、抵抗闘争が合法か違法かの区別を考えないのは、無抵抗による絶対平和主義の立場から合法か違法かの問題は度外視されるのだろう。白井先生にとって全ての抵抗闘争は御法度のようだ。
さらに、外交交渉を非常に甘く見積もっている。白井先生のように交渉によって領土を回復できるという何ら見通しがなく、好き勝手なことが言えるのは、責任を負うわけでもない部外者で他人事だからだろう。それを決めるのはウクライナ国民である。ロシア政府はそのような議題を停戦条件として受け付けないことを明言しているが、白井先生は無視をしている。
不利な戦況というなかでロシアと和平交渉をするとしたら、ウクライナに対して厳しい要求が突きつけられると思われる。それは第2のベラルーシになりかねない(プリゴジンと同じ末路をゼレンシキーは覚悟しているだろう)。そしてクレムリンを批判する人たちを追放、拘禁、暗殺したとしても何ら不思議ではない。支配されることの現実をウクライナ国民は恐れているだろう一方で、即時停戦論者にはそうした想像力が働かない。ロシア国内での抑圧を考えたとき、白井先生には申先生の言葉をかみしめてほしいのだが。そして戦後のウクライナには人権抑圧が何倍にも降りかかってくると思う。イスラエルの不当な行政拘禁を見ると、明日のウクライナを心配せざるを得ない。ウクライナ国民の苦悩はいかほどか。
そのことは白井先生も重々ご承知のはずなので、ベトナム戦争が和平協議で最後は終わったから、ウクライナ戦争も即時停戦、というのが無理筋なのはわかって書いておられると思いました。
あれも議論に勝つための議論かと。
今では1万超えてるというのが見出しになってたんですが(笑)、あの署名は5月のG7広島サミットに向けてやったもので、サミットまでには7千くらいしか集まってなかったのに、サミットが終わって半年後の今まで放置してたら1万越えてたって書くのも、負け惜しみと言うか、色々趣旨変わってると思いますw
1,ウクライナに武器支援してなぜパレスチナに武器支援しないのか
2,プーチンに逮捕状が出てブッシュに逮捕状が出ないのはおかしい
3,「抵抗するかどうかは当事者が決めることで独力で行うべきである」では、事実上「ロシア政権の侵略容認論」だ。
などがある。
1について、テロ活動を行うハマスに武器支援などあり得ない、パレスチナには軍隊がなく武装抵抗の意思も自治政府にない現実が見事に無視され、机上の言葉遊びとなっている。
2について、ブッシュの件は事情が複雑そうで私には突っ込めないが、少なくともプーチンの逮捕状の件は明確な関与が示されているのに白井先生には目に入らない様子。白井先生の論が一般人に、ICCの信頼を貶めるような作用が起これば、陰謀論の拡散に加担したと言われても仕方ないだろう。
3について、武器支援するか否かは当事国が決めることを曲解し、「侵略容認論」までつなげている。これは他の反米拗らせ論者が言う、「ウクライナを支援したいならNATOは参戦せよ」という馬鹿げた短絡さとも類似しており、ロシアの侵略を否定したいなら武器支援は絶対必要と言うことだろう。当事国の意思を徹底否定をしているが、これが即時停戦論の基調である。
別の観点からすれば、これは無理やり二項対立を提示した上での「陰湿な口封じ」になっている。「イスラエル批判は反ユダヤ主義だ(=反ユダヤ主義と言われたくなければイスラエルを批判するな)」というレトリックがイスラエル政府から出ているが、「ハマス批判はイスラエルを擁護している(=イスラエル擁護と言われたくなければハマスを批判するな)」と一部の反米拗らせ護憲派が言うのと同じだ。学生がこんなレトリックを使っていたら私(ただの一般人だが)なら書き直しを指導する。
法律家だと違法と適法な行為を分けて考える習慣が身についていて、違法な武器の供給はダメだけど、だからって適法な武器の供給までダメとは考えないものなので。
しかし、白井先生が、違法なイスラエルのガザ侵攻に協力しているアメリカがやっているウクライナ防衛への協力もまた問題なはずだとおっしゃりだした時に、これは大雑把に過ぎるというよりも、白井先生の「思考の癖」みたいなものなのではないかと思ったんですよ。
より普遍的な原則を求めるのは一流の学者ではむしろ当然なのではないかと。
私は経済学は全くの素人なのですが、やはりできるだけ大きな原理原則法則を見つけ出そうとする学問なんじゃないでしょうか。
あとは、非軍事なら非軍事に徹底する、白井先生の平和志向と同時に存在する、性格的な完璧主義の影響もあるのかと感じています。