昨日、掲示板をお借りしているミクシィに募金についてこのようなお問い合わせを頂きました。
「申し訳ありません、募金の募集ですが,どのような団体に渡されるものでしょうか。
「恵まれない人々」という言葉はわかるようで,わからないものです。国内ですか、国外ですか、アフリカのであればどの地域ですか、少年兵のリハビリに使われるのでしょうか、アジアですか,モンゴルのストリートチルドレンでしょうか、震災の被害者にですか,親のいない子どもたちにでしょうか、日本の自殺した親の遺児にでしょうか。
具体的にどのように「恵まれない」人々に渡されるのかがわかればもっとモチベーションがあがるかと思いますので,詳細情報お願いいたします。
私もそのような活動をすることがあるのですが、例えばユニセフでは子どもたちに届けようとする物資が当地政府関係に横取りされて本当に必要な子どもたちにはとどかなかったり,現地で活動するスタッフには本意ではないかもしれないが紛争での危険がかなり高く、必要な土地にスタッフを派遣できない状態で撤退せざるを得なかったり,さまざまな情報をききます。その団体の姿勢も加味しながら寄付というものを任意で行う時期に来ているかともおもいます。
ぜひ詳細をお知らせください。」
また、それを受けてこのようなメールも頂きました。
「先日はお世話になりました。
募金活動に参加する1人として皆様へ
通りすがりで失礼致します。
私も先日無料体験会にて募金をさせていただいたうちの1人です。
お店の利益どころか損失を招きつつ、シュタイナーを体験したいと思う私たちに「体験会」という場所を提供してくださるシューレさんに大変感謝しています。
まずはお礼を言わせてくださいね。
さて、シューレさんの募金活動についてはHP上にも記載がありますが、
『それは「何々の為に」と最初から決まった基金ではなくて、
その都度、一番必要とされるところに届けられるものにしたかったのです。』
というあんじゅさんの願いのもとに始まった募金活動ですよね?
年に一度か二度スタッフで話しあってお届けする場所を決めることも書かれていますし、当日あつまった募金についてスタッフブログで都度報告されているのも私は知っています。
残念ながら無料体験会を開いても集まらない日もあったとのこともHPに書かれていました。
他の団体に比べればかなり透明な活動をされていらっしゃると思いますが皆様いかがでしょうか?
また、シューレさんのイベントの募金はあくまで任意です。
そもそも募金て”モチベーション”をあげて入れるものなのでしょうか?
ちょっと疑問に思いました。
私は、ワークショップを楽しみつつ、本来シューレさんにお支払するはずの受講料をいつも募金をさせていただいています。
それは、”どこかの誰かの為になれば”という心からです。
モチベーションは関係ありません。みなさんそうなのではないですか?
私がちょっとおかしいのかしら???
○○さんがこれまでに活動をされた経験上、もし「○○の団体への寄付では子供に届かない」ということをご存知でいらっしゃるのであれば、「ここではなくこちらへの寄付したほうがよいですよ」と伝えてさしあげて下さい。
あんじゅさんも○○さんも同じ活動をされていらっしゃるんですもの、小さな波紋が広がっていくように、たくさんの方の愛をたくさんの方にお届けできると思いますよ
通りすがりで、言いたい放題言いまして大変失礼いたしました。
皆様どうぞお気を悪くされませんように。」
これに対して一晩かかって書いた私のお返事はこのようなものです。
「募金のご質問、ありがとう御座いました。
昨今の募金事情を詳しくお教えくださり、ありがとう御座います。
本当にあちこちで悲しい現実がありますね。治安の不安定さも憂います。
数年前、ジャーナリストの友人は戦争の地でなくなりました。ステキな人でした。
国境なき医師団の友人もあり、私もリアルタイムにいろいろな現実を伺っております。
さて自社HPの管理者様に絶対的な信頼を預け、そしてご協力を賜り、私どものHPは制作されております。
もちろん、そのまま私の書いた原文であることも多いのですが、紙面によっては調整も必要で、その場合、私の募金の趣旨をお話しまして、出来るだけ読者の方に分かりやすい表記でまとめていただいております。
その中で「恵まれない人」と言う表記にご不快をお持ちになられましたなら、こちらの配慮と表現のつたなさであったと思います。大変申し訳御座いませんでした。
おおっぴらに宣言するものでもありませんが、私は募金を必要とするような環境にありながら、募金を受けられずに育ちました。
この日本にも普通には考えられない環境の子どもたちがいるのです。
行政は決して全ての人に平等ではないことを私は知っています。
しかしながら行政もその様な不平等なマニュアルがなくては秩序を保てないのでしょう。
その体験から、私が大きくなって一人で歩んで行けるようになったなら、何かひとつでもいい、募金やチャリティなど、人様に喜ばれる活動をしたいと願っておりました。
そしてそれが多くの人の賛同の下に行えれば、なおステキだなあと思っていました。
これまで無料奉仕による福祉施設などへのチャリティミュージカルや、演劇など娯楽の行かない小さな村や分校などに個人的な出資でショーを持っていったりしていました。
俳優業を主な活動としておりました頃はホテルで手にするアメニティグッズを集め、友人を通し、直接的に海外の孤児院などに届けてもおりました。
恵まれまして、この場所が出来、今回もっと身近なことをしたいと思って「星の銀貨募金」を始めることにいたしました。
ご質問のどこの団体に寄付するのか?ですが、HPの表記などにも御座いますとおり、まだどこに寄付するかは決めておりません。
12月に入りましたら、講師の先生も含め、関係者のいろんな方と話し合いをして、どこかに「贈りたい」と考えています。
これはあくまでも任意で行う「愛のギフト」です。
そうですね~、たとえば友人の親しいネパールのシュタイナー孤児院とか、もしくは会員さまの開催なさっているジャパンダウン症フォーラムを通して必要な方にとか、山で無農薬野菜を育てる若者にとか、もしくは全く違うどなたかに行くかもしれません。
とにかくその時点で私たちが「この方に必要だ」と思ったところに行くと思います(^^)
その際はどこの誰に、どのように贈られたのか、振込み明細などと共に皆様に公表する予定でございます。
お出でくださった方はどなた様もご存知かと思いますが、エンジェルシューレでは体験者の方にもご住所の記入などは一切お願いをしておりません。
ご予約のあった際も、お名前とお子様のお名前、お年、アレルギーの有無などを聞くのみです。
ご予約はハンドルネームでも受け付けています。ですからハンドルネームでご来場の方も御座います。
そして会場でも、お名前をお呼びするのにお聞きしますが、それ以外はお聞きしておりません。宣伝チラシ等も配布しておりません。
お出でくださった方がご自分から「ここに来たい」と言ってくださって初めてご住所を伺うことにしております。
お出でくださる方への無理な勧誘など心の負担を避けたいと思っておりますし、お出でくださる方々の「自由意志」をなによりも尊重したいと思っております。
ここが喜んで人の集う場所、喜びの場所でありたいからです。
それと同じようにここで行う募金も強制では御座いません。
受講条件ですと掲げてあっても任意ですからしなくてもかまいません。
そして私はこういう活動にみんなが喜んで参加できる心持であればいいと思っています、と私の願いを素直に表明させていただいております。
もちろんそれは「募金しなさいよ」と言う事ではございませんのでご理解くださいませ。
「その団体の姿勢も加味しながら寄付というものを任意で行う時期に来ているかともおもいます。」と言う言葉にも共感します。
どこの、誰に、どういう状況だから募金をする、それも素晴らしい事ですね。(私もよく街角に立つ、「自死を選んだ方々の遺児」の皆様やハンディキャップのある方への支援に協力させていただいています。
私にも自死でなくなった家族がいます。また家族にハンディを持つ家族もおりました。
出来れば遺族の願いとしては「自殺」でなく「自死」と言う表現を選んでいただけたら嬉しく思います。障害でなくスペシャルを持っていると表現して欲しいと思います。
遺族や家族の方にはそんな言葉ひとつにも衝撃があります。
どうぞ皆様のご理解よろしくお願いいたします。)
その様な募金にも積極的に参加して行こうと私自身が思っています。
ただ私自身が先に立って行う募金はその様なものでなく、星の銀貨に出てくる女の子のように常に魂が愛に満たされており、常に全てに信頼を持って捧げられる心を持って行いたいと思うものです。
見えないものを信じるのはたやすいことではないですね。
でも、だからこそ、それを行うことに祈りがあると思うのです。
ここで募金してくださる方は疑いの前に愛の意思を持って、誰かの為に使われる喜びに愛を捧げて下さっているのだと思います。
実際、その願いを無にしてしまう方々がいると言うのは悲しいことですが・・・。
でも、私は私の呼びかけに愛を感じ、ご協力してくださる皆様と共にこの活動を行っていこうと思います。
思い、行動をする。
山火事の時、水を運んだハチドリの一しずくの様に小さなことでも始めることがとても大事だと思うからです。
まず信じる、そして愛と祈りを持って行う。
それが私の願いであり、意思であり、募金に対する姿勢です。
そして私の愛のひとつの形の表現でもあります。
夢の街にはおかげさまでいろいろな方が広く関わってくださっています。
その中にはスペシャルニーズの仲間たちや小さな動物たちの仲間たちもいます。
たとえばそういう仲間たちの写真集や画集、カードなどを作らせて頂き、皆様に買っていただいて利益のいくらかはその方々に、そして残りは募金にと言うように、難しいと言われる人々も富を得られ、そして自分の力によって誰かを助ける。
そんな誰もが生きているだけで、その存在だけで価値が見出せるような手助けをする活動もしていきたいですね。
今後も全ての方が生き生きとするような活動を自分たちの愛から発信していきたいと考えております。
この募金は「愛の募金」です。
この愛の形を受け入れてくださる方が参加してくだされば嬉しいです。
本当に任意の小さな募金です。ですからご賛同いただいた方、つまり自由意志でご参加いただける方がご参加くだされば十分です。
こちらでは一切、入れてくださいとも言いません。
どこに募金箱はありますよ、とも言いません。
どうぞお出でくださったとき、お気持が会えばご参加くださいませ。
また受講条件になっておりますが、この募金から経費などを出している等は一切御座いませんのでご安心ください。
代表取締役の愛ある意思を初めとする、会社スタッフの意思による、すべて経費持ち出しの無料の体験会で御座います。
エンジェルシューレにはハートワーク、自然教育、エンターテイナー、他にも素晴らしい講師の先生が集っておられます。
その先生方と皆様との喜びとの出会いの場になればと願っております。
ミニョンの母さまもぜひ遊びにいらしてくださいませね。
長くなりましたが、この募金に関する私どもの心をご理解いただければ幸いです。
お問い合わせ、本当にありがとう御座いました。 」
私はこの出来事をとても嬉しく思っています。
どこかで誰かを思う方がたくさんいて、その方の心の中にある愛の形を持って活動されていると知ることが出来たからです。
私はそのそれぞれの愛のあり方に賛同しています。
そしてこうしてこの問題について話すことに寄って、多くの方にその様な活動への興味を持ってもらえたかも知れません。
この出来事に感謝しています(^^)
そして文章中にもあるように、私は「ちいさなハチドリのひとしずく」のような活動をしていけたらと願っています。
さてそうしている間にお問い合わせを頂いた方からこのようなお返事を頂きました。
私の返信と共にご紹介させていただきます。
ご質問いただいた方のご返信より
「私の質問に丁寧にお返事いただき、ありがとうございます。
あんじゅさんの書き込みでこの募金がどのような意図をもって呼びかけられているかがわかりました。ありがとうございます。
ただ、私は「恵まれない人」という言葉にに不快感を覚えたのではありません。私も募金も寄付も募ることもあれば出すこともあります。小さい子どもを預けて稼いだお金は本当に納得できることに使いたい。なのでなにか軽く見えてしまう募金の呼びかけに疑問を感じたのが正直なところです。また募金に関してやはりわからないことは質問して対話していく上で了解し信頼を築いていくものなので、質問させていただきました。そしてネットで詳細を呼びかけるのはむづかしいのだな、ということもそのお答えで理解いたしました。以後はネット上の情報ではなくもっと多面的な情報が必要だと感じました。また機会あれば伺わせていただきます。
私の書き込みはなにか硬質な意地悪さをもったようにとられたかたもいたかもしれませんね。おそらくそこにルネさんはひっかかって不快に思われたんでしょうね。他にも不快になった方がおられたら申し訳ありませんでした。
お返事2、3を読ませていただきました。
「自殺」を「自死」に、というのはおかきになっている全くそのとうりです。配慮がたらず申し訳ありませんでした。
さらなる詳しいお返事ありがとうございました。まさに「なぜこのような呼びかけなのか」がよりわかってきました。
またご縁あればいろいろお話させていただきたいとおもいます。ありがとうございました。」
私の返信から
「早速のご返信、ありがとう御座います。
ブログの方にもこのメールを紹介し、その上で書かせて頂きましたが○○さまとこのようなかかわりを持てて私はとても嬉しく思いました。
質問してくださって本当にありがとう!と言いたいです。
ともすれば、募金とは「募金しましょう」と言われるから入れる、いいことだと言われてるから入れると言った活動にもなりがちですよね。
なかなか○○さまの様に「子どもを預けて働いて得た大事なお金は大事にしたいから使うこともしっかり考えたい」と深く考える方は少ないように思います。
私もものすごく貧しい環境で育ち、今も稼ぎの殆どは家族やいろいろなところに援助したりしなければならない環境です。
HPを管理してくれているHPスタッフの妹も○○様と同じように、子どもを預けながら働いています。
(母子家庭で息子を育てながら働き、寝たきりの母も父も面倒見てくれています。)
だからお金はとっても大事です。
自分の時間を目いっぱい使って稼ぐんですものね。
そこには家族や仲間がいて、その時間も時には犠牲にせねばなりませんしね。
だからお金は大事に使いたいと言うのは本当に同感です。
そして使うからには大事に使われる生きているお金であって欲しいです。
○○様のご質問は非常に的を得ていると思います。
大きな団体で皆様がその活動を知っているようならば、こうどーん!!と「募金してます!」と書けたのですが、やはり募金がメインの団体ではないし、任意の活動ですので、そこばかりを強く表現するのはどうかとも思っておりました。
けれどもご質問してくださったおかげで、○○様にとどまらず、皆様に深く自分の中の募金のあり方も皆様に伝えることが出来ました。
そのことにも深く御礼申し上げます。
またこのようにしてお知り合いになれました事が一番の喜びです。
この愛の活動においてお知り合いになれました事、感謝申し上げます。
ありがとう御座いました。
私は根っからのシュタイナー人ではありませんが~(笑)善きものをみんなと分かち合う場として夢の街を創りました。
愛の人が集う場所だと思ってます。(生きるもの全てですね^^)
ぜひ○○さまもお時間ありましたら、遊びにいらしてくださいね。
心よりお待ち申し上げております。
本当にありがとう御座いました。
あんじゅ 」
昨日今日と愛とは何かについて深く考える時間をいただけました。
そして自分の思いも再確認することが出来ました。
新しい出会いにも感謝です。
困っている誰かは、ここにいない私です。
そう思っています。
全ての方がこの世界ですこしでも喜びを持って生きられますように
心を込めて祈ります