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プーシキン美術館展

2018-04-30 18:58:34 | 美術[は]
「プーシキン美術館展 - 旅するフランス風景画」@東京都美術館

 モスクワのプーシキン美術館から風景画65点が来日。

 アンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》:ジャガーが馬を襲っているように見えないところがルソーチック。どちらかというと、お茶目な白馬が巨大な揚げパンを食っているように見える。かなり手こずってるねぇ。「旅するフランス風景画」というサブタイトルが付いている展覧会なのに、自分が行ったこともないジャングルを描いちゃうなんてまったく空気読んでない。いやそれはルソーのせいではなく主催者のせいだが。

 クロード・モネ《草上の昼食》:でも、でも、でも《草上の昼食》と言えば、マネの《草上のエロ昼食》のほうがインパクト絶大なんだけど。それは26歳のモネにとっても絶大だったようで、マネを真似してインスパイアされて描いたこの《草上の昼食》はオルセー美術館に収蔵されている巨大作品のための習作だったらしい。結局オルセーの昼食は大人の事情で未完成の末のズタボロ状態で、2014年のオルセー美術館展の時に来日していた。


参考:オルセー美術館所蔵《草上の昼食》


 ジュール・コワニエ/ジャック・レイモン・ブラスカサット《牛のいる風景》
ジュール・コワニエが風景を描き、ジャック・レイモン・ブラスカサットが牛を描くという共作。牛が下手なら上手なおとももちに描いてもらったほうが良い絵ができるってことならそれにこしたことはない。宗達+光悦みたいなものだ。


 アルマン・ギヨマンという画家の油彩もあったが、絵がどうのこうのいうよりも、この人は宝くじで大金を手に入れて50歳から自由気ままに絵を描き始めたという運のいい奴だったようだ。是非とも見習いたいものだ。

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