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筒井康隆、自作を語る(早川書房)

2018-10-01 21:20:27 | 
 1934年9月24日生まれ、今年で84歳になった筒井康隆、同時代のSF作家はほとんど異次元に旅立ってしまったので、一人勝ちなどと言われているらしい筒井さん。2014年~2017年からまで開催された対談イベントの内容が記されている。全然知らなかった裏事情などもたくさん出てきて漫才みたいで面白い。巻末には46ページに渡って全著作リストが収録されていてリアルに役に立つ。

 筒井さんみたいなご長寿スモーカーを見ていると「健康に良くないからタバコやめたほうがいいよ」などという忠告が愛煙家にとっていかに無意味な事かを感じる。15年前に断煙宣言をした私にはどうでもいいことだが。

 我が家にある筒井康隆の本

 全集が出た時、それまで持っていた単行本や文庫本で全集に収録されているものはほとんど手放してしまった。置き場所がないという物理的な問題もあったのでしかたない。そういう意味では全集発売でずいぶん助かったとも言える。驚いたのは全集が出た後も雨後のタケコプターのごとく新刊が次々続々と出続けていることだ。大概の作家は全集を買えば著作をほとんど網羅できるというのに。画像中央に『残像に口紅を』がある。これは世界から言葉がだんだん消えて無くなっていく話だが、紫外線に弱い赤インクで印刷された背文字も色あせて消えてしまった。

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