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耳をすまして@茨城県近代美術館

2011-02-26 22:53:31 | 美術[ま]
耳をすまして - 美術と音楽の交差点@茨城県近代美術館

 水戸駅から一番近い美術館が茨城県近代美術館。ここに来るのは十数年ぶり。その時はバイクで来てどこかのホテルに泊まったのだが、様変わりしてしまったせいか、それがどこだったか思い出せない。

 「耳をすまして」は「見えない、聞こえない音を聞く」と題した展覧会。第1部「音楽にあこがれる美術」では音楽に関連するシーンを描いた近代絵画作品が並ぶ。好きなのはラウル・デュフィの《オーケストラ》と、三岸好太郎の《オーケストラ》。他にもマン・レイ、ルドン、カンディンスキー、マティス、クレーなどの見覚えのある作品などが展示してあった。

 第2部「音と交差する美術」になると展示物ががらりと変わる。《4分33秒》という何も演奏しないインチキ曲?を作ったジョン・ケージの作品や、《EARS WITH CHAIR》の藤本由紀夫の作品。これは椅子に座って両耳にパイプをあてると「ヴォワァぁ」と音が聞こえる作品で、東京都現代美術館の常設展示室にあるやつ。1/10スケールのミニチュアも展示してあった。ハムスターが座るとちょうどいいくらいちっこくてかわいい。オルゴールがゴミ箱に落ちる《MUSIC DUST BOX 2》もあった。

 そしてちょうど八木良太氏のパフォーマンス&アーティストトークに遭遇。八木さんはレコードプレイヤーで氷のレコードを回して音楽を鳴らす《VINYL》など妙な作品を数点展示。2009年「ウィンター・ガーデン」@原美術館で実演を見たが、その時は八木さん本人はいなかった。今回も氷のレコードを実演、50人以上の観客が見守る中、コロムビアのレコードプレーヤーに乗せられた氷が回り、音楽が雑音に変わって行く様を興味深げに見守っていた。今日は結構いい感じにいったようだ。その他展示作品の解説をしたり、展示してない作品をムービーで紹介したりでおよそ80分の和やかなトークショーは終わった。

 美術館の脇には水戸市出身の中村彝のアトリエがある。これは下落合にあるアトリエを、昭和63年美術館開館時に新築復元したもの。中村彝といえば「日本の美術館名品展」の時に出品された《カルピスの包み紙のある静物》が好きなので再会できるかと思ったが、残念ながら常設展示はされていなかった。

 美術館から千波湖のほとりを歩いて行くと偕楽園に着く。梅まつりの最中でヒトやクルマで大賑わい。しかし梅はまだ四分咲きくらいで、ちょっといまいちな雰囲気だった。もうちょっと経ったらまた来てみよう。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ありがとうございました。 (茨城県近代美術館)
2011-03-06 09:58:32
「耳をすまして」においでいただきありがとうございました。
八木良太氏のパフォーマンス&アーティストトークなどはブログでも紹介しています。お時間がありましたらのぞいてみてください。

http://plaza.rakuten.co.jp/momaibk

また,今月12日からは,「ふるさとを描く いばらき美術風土記」という企画展が始まります。

http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/exhibition/schedule/index.html#2010_07

4月24日まで開催しておりますので是非ご観覧ください。
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Unknown (らしか)
2011-03-09 07:47:36
茨城県近代美術館は立地もいいですね。
見終わったらどうしても千波湖のほうにふらふらと言ってしまいがちです。
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