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ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

国立新美術館 開館1周年

2008-02-08 22:07:39 | 美術[か]
 去年の1月にオープンした六本木の国立新美術館、1月21日から1年間で3,102,922人の入場者だそうで。「開館1周年記念総入場者予想キャンペーン!」に応募しておいたら、企画展「アーティスト・ファイル2008」招待券が送られてきた。<オシイ賞>ではなく、<チットモオシクナイ賞>の抽選に当たったようだ。<ピッタリ賞>はいなかったらしい。ハガキで応募したので、自分が答えに何人と書いたのか、さっぱり忘れてしまった。

この300万人の中に俺は何人いるのか調べてみた。

 2月:「異邦人たちのパリ」ポンピドー・センター所蔵作品展
 2月:20世紀美術探検 アーティストたちの三つの冒険物語
 6月:大回顧展モネ
 7月:日展100年展
 9月:第92回 二科展
 9月:安齊重男の“私・写・録”
10月:フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展
12月:第39回 日展

300万人のうちの8人が俺だった。

 今は亡き黒川紀章氏が設計した個性的な建物で、開館前から気になっていて、六本木ヒルズ展望台から見下ろしてみたり。広いスペースで同時にいくつかの企画展をやっている。外側から見ると意外と小ぢんまりしているが、内部は展示スペースがダァ~ッとおっ広がっているので観覧しているとけっこう疲れる。まだ一度もあそこのレストランには入ったことがない。いつも混んでるし。

 それにしても「新美術館」という名称は、ダイジョ~ブなのだろうか。数十年経っても「新美術館」なのだろうか。もしもっと新しい国立美術館ができた時は、いったい何と名付けるのだろうか。「新美術館」よりもっと新しいから「MOTTO新美術館」と呼ぶか。そして今の新美術館を、元は新美術館だったということで「MOTO新美術館」と呼ぼう。それから、東京都現代美術館の新しいのができたら、「MOT新美術館」にしよう。ますます混乱してきたぞ。
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ゴス展

2007-12-29 12:36:56 | 美術[か]
ゴス展@横浜美術館

 ゴシックは中世ヨーロッパの芸術様式を指す言葉でありながら、身体改造、死や病に向かう自己表現をゴスと呼ぶようになったのだとかなんとか書いてある。

 展示室に入るとすぐに、ドクロが床に落っこちている。あまりにも無造作に落ちているので、会期終了までにはきっと誰かに蹴り飛ばされるだろう。フロア係員も目が離せない作品である・・・。そのドクロは、リッキー・スワローという作家の木彫りの作品で、ドクロにフジツボみたいなイボが生えていて気味が悪い。これがゴスなのね。

 古写真や絵はがきにドクロ的なペイントを施したDr.ラクラの作品はちょっと面白みがあって好き。これがゴスなのね。

 吉永マサユキはゴスロリ系ファッションの若者の写真をたくさん展示している。ときたま街中で見かけたりもするが、これだけ集まるとすごい。キレイでかわいく、かっこよく見えるヒトもいるが、かなりヤバそうなヒトもいる。でもとりあえず体を掘削したり切り込み入れたりするのはイタイ。これがゴスなのね。

 束芋の「ギニョる」が360度スクリーンで上映されている。もうちょっとスクリーンが低かったらいいのにと思った。真ん中で見るより端っこで見たほうが楽だった。これはゴスなのか?

 結局ゴスってなになのか。どこまでがゴス野郎で、どこからがゲス野郎なのか、あんましわからない。横浜美術館は微妙なテーマの展覧会が多いのだ。
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金刀比羅宮 書院の美

2007-07-28 23:56:33 | 美術[か]
「金刀比羅宮 書院の美」展@東京芸術大学大学美術館
 
 こんぴらさんの襖絵130面を展示している。応挙、若冲、岸岱の描いたふすま絵を三方に並べて、部屋の空間を再現させる展示方式が新鮮で、実際に書院を訪れたときの雰囲気が伝わってくる。他にも奉納された絵馬や菱垣廻船の模型なども展示されていた。

「歌川広重「名所江戸百景」展@東京芸術大学大学美術館

 併設でやっている芸大コレクション展もいい。初代歌川広重の118枚、二代広重の1枚に目録をあわせた120枚の「江戸百」を展示している。1枚を30秒で見たとしても単純に60分かかることになる。ひとつひとつ解説文もついているので、けっこうなボリュームになった。小さい版画なので混雑すると見るのも大変かもしれない。真剣に見たい人はなるべく早めに行ったほうがいいかも。今日も結構賑わっていた。
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出光美術館と藝大美術館

2007-05-02 00:09:14 | 美術[か]
パリへ - 洋画家たち百年の夢@東京藝術大学美術館
肉筆浮世絵展@出光美術館

 日付が前後するが、日曜日に、出光美術館で肉筆浮世絵展(前期)を見た。礒田湖龍斎「石橋図」赤い花と白い花を持って踊っている女の、あまりにも能天気な踊り方にちょっと笑ってしまった。笑った後は東京藝術大学美術館へ「パリへ - 洋画家たち百年の夢」を見に行った。どちらもわりと賑わっていて、かといって混雑しているわけでもなく、まったりと鑑賞できた。黒田清輝「婦人像(厨房)」村娘マリア・ビヨーを描いたという、けっこう大きな作品から始まって、佐伯祐三、藤田嗣治、藤島武二、浅井忠、その他パリに係わりのある洋画家の作品が並ぶ。今は黒田清輝の「智・感・情」三部作が見られる。5月22日からは「湖畔」が展示されるが、こいつは5月6日まで東京国立博物館に出張していて、先日見たからいい。
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ギメ東洋美術館浮世絵名品展

2007-02-03 23:59:20 | 美術[か]
ギメ東洋美術館浮世絵名品展@浮世絵太田記念美術館

 パリの国立ギメ東洋美術館から浮世絵が里帰り。葛飾北斎の「雨中の虎」(太田記念美術館蔵)と「龍図」(ギメ東洋美術館所蔵)がぬらりひょんなことから再びご対面することになったという、嘘のような本当の話(嘘のようでもないか)のビデオも上映していた。「雨中の虎」と「龍図」は畳張りの座敷に展示してあって、ここだけ靴を脱いで観覧。前期と後期で展示入れ替えがあって、後期の今は、歌川広重「月に雁」を見ることができた。むかし、高価な切手になっていたのでこれは嬉しい。切手は高くて買えなくて、「月に雁」と「見返り美人」の5枚つづりの模造品を買ったことがある。

 土曜日の午前中だったが、やたら混んでいた。初めのうちは2階に昇る人数まで制限していたが、降りてきたら誰も並んでない。どうしたのかと思ったら入場制限していた。それほど広くない展示室だから、ドットコムとニッチモサッチモいかなくなってしまう。

 ついでに原宿から渋谷まで歩いて、たばこと塩の博物館の「川柳と浮世絵で楽しむ江戸散歩」も見た。2月4日までなので滑り込みである。ギメは1000円、こちらは100円である。4階の特別展示質にて、浮世絵の横に関連する川柳が貼られていて、入場のときもらった小冊子に書いてある解説を読みながら見ていったら、意外にボリュームのある展示量に疲れてしまった。これで100円とは安いなぁ。おまけに混んでないから止まった時間の中にいられるし。北斎の娘の葛飾応為「新吉原夜景 張見世」のダークな色合いや構図が印象深かった。
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小島烏水 版画コレクション展

2007-01-22 23:33:42 | 美術[か]
小島烏水 版画コレクション展@横浜美術館

 横浜に育った小島烏水というコレクターの集めた絵画などが横浜美術館に900点ほど収蔵されていて、そのうちの250点を展示する。招待券をもらったので行ってきた。浮世絵から西洋までいろいろな版画や、水彩、油彩など、多岐に渡っている。北斎はもちろんのこと、ミレー、ゴーギャン、ルノワール、ピカソなどの版画もある。ちょっと棚に飾りたいような小柄な作品も多かった。お気に入りは歌川(一勇斎)国芳の「ほふづきづくし 夕立」「ほふづきづくし かん信」擬人化されたほおずきが剥いた殻を手足に見立てて元気良く動き回っている、面白そうでちょっと不気味な絵である。
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クリーブランド美術館展

2006-10-12 00:52:11 | 美術[か]
クリーブランド美術館展@森アーツセンターギャラリー

・ルノワール 「ロメーヌ・ラコー」・・・チラシにもチケットにも印刷されている、この展覧会の目玉商品。くっきりとした描き方で、よく見かけるルノワールの色合いとは違う。でもこっちのほうが好きかも。

・カール・シュミット=ロットルフ 「帽子を被った自画像」・・・緑を基調とした独特の色使いと適度に端折った線引きにちょっとハッとさせられた。

・ジョルジュ・ヘンドリック・ブライトネル 「アムステルダムの建築現場」・・・雪の残る殺風景な現場で幾人かの職人が一輪車を押している絵だが、なんかいい雰囲気の色がした。

 どうやらこの作品群で北京から東京、ソウルと巡業するようだ。旅芸人一座みたいだな。

 六本木ヒルズの同じ52階が展望フロアになっているので、ついでに東京のごちゃごちゃを見下ろしてきた。来年の1月21日にオープンする黒川紀章設計の国立新美術館がよく見えた。
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カウパレード 東京 2006

2006-10-01 00:40:05 | 美術[か]
 丸の内界隈にカラフルな牛丼が、じゃなくて牛が65頭置いてある。カウパレード東京 in MARUNOUCHI 2006 という不思議なパブリックアートフェスティバルだそうで、9月6日からやっていて10月1日で終わるようだ。もう撤去だ。ドナドナド~ナどーなん♪ カウオークションとやらをやっていて、落札すれば牛持ちになれる。あんなもんを個人で落札するには広い庭が必要だ。もともとスイスで始まっていろんな国に広まったらしい。、牛でなくて馬でもよかったんだろうが、馬だとかっこよすぎるのかも。犬や猫だと小柄で存在感が薄くなるし、ゾウとかキリンだと逆にでかすぎるか。牛は威圧感もあるが、どこかぬけさくな雰囲気もあるからいいのかな。全部見て回ったわけではないが、スイカ牛、ライオン牛、エビ牛、地球牛、ミルク牛、だるま牛、バイク牛、クルマ牛、キーボード牛、その他いろいろな牛くんが大手町、丸の内、有楽町のビルの狭間におったで。
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GEISAI見学

2006-09-18 00:31:11 | 美術[か]
 東京ビッグサイト「GEISAI」を見てきた。初めて行ったけどおもろかった。コミケみたいな感じに割り当てられたブースで作品を展示したりパフォーマンスしたりしている。なぜか便器の中から腕だけ出している人や、着ぐるみのままず~っと立っている人、これらはパフォーマンスである。自分のブースで読書している人や、寝ている人、引きこもっている人、これらはパフォーマンスではなかろう。でかい作品あり、ちっこい作品あり、かっこいい作品あり、しょぼい作品ありで、欲しい人はその場で買っていくこともできる。絵葉書1枚買った。受賞者発表もやっていて、ペンタックスK100Dを貰った人、いいなあ。リキテックス10万円分貰った人、これもいいなあ。学生クラスの若いアーチス徒のタマゴが多いので、怖いものなど何も無い、ただあなたのやさしさが怖いだけの、大いに夢あふれる、これからだぞぉというパワーを感じた。
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