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ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『グリーン・ホーネット』

2011-01-22 21:13:38 | 映画[か]
『グリーン・ホーネット』

 新聞社の社長ブリットと運転手カトーが妙な仮面をかぶって、ロサンゼルスの悪と戦う、キック・アスの次はまたもや仮面のヒーロー映画、という感じだが、結果的にはヒーローでも、やることがハチャメチャ。悪人に近づくには悪人のほうが都合が良いということで、台頭する悪の組織に扮して大暴れする姿は悪党そのもの。空手の達人&発明家のカトーが作ったボンドカーみたいな秘密装備満載の「ブラック・ビューティ」で街じゅうを走り回り暴れまわる。一般市民も大迷惑。キャメロン・ディアスも出てきてウッフ~ン、というわけでけっこう笑えて楽しめる。昔のテレビドラマ版ではブルース・リーがカトーの役を演じたらしいが、これは見たことがない。

 それはそうと3Dメガネが邪魔くさい。2Dでも十分面白いのだから、なんでもかんでもわざわざ3Dにしなくてもいいと思うのだが。3Dはもういいや。
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『キック・アス』

2011-01-17 00:55:25 | 映画[か]
『キック・アス KICK ASS』

 ケツを蹴る映画。アメコミの映画化。「本当はみんなヒーローになりたいんだろ」「なぜ誰もやらない?」というわけでヒーローになっちゃう映画。とはいえ現実には空も飛べない、蜘蛛の糸も出ない、殺人光線も出ない。悪人に立ち向かってコテンパンにやられる情けないコスプレヒーローの物語、そのコスプレもなんかダサい。眉毛も目も口も丸出しで鼻だけ隠してバレないのか、この緑色のお調子者が。とかいうと、ユルユルのホームコメディかと思ってしまいそうだが、とんでもない。R15指定のチャキチャキのインモラルムービーである。これを見れば、なぜ誰もヒーローにならないのかがわかる。ニコラス・オヤジも出ている。ヒットガールはヤバい。ヤバかっこいい。こんなにたくさん現場に血が流れてもすがすがしくヤバい映画は問題である。とはいえ何より問題なのは上映館が少ないことだ。
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『借りぐらしのアリエッティ』

2010-07-19 19:14:45 | 映画[か]
『借りぐらしのアリエッティ』
 
 アニメはあまり見ないが、ジブリだけはとりあえずチェックしている。「借りぐらし」というタイトルはちょっとど~~~~~かなと思うのだが。ちなみに一番好きなジブリは『千住博の滝づくし』 あっ、ちがった、『千と千尋のなんたらかんたら』である。

 大抵の場合、子供でさえびっくりするような不思議なことが起こるのだが、この作品は不思議なことなど何もない。縁の下に小人が住んでいるのを不思議とするかどうかは、あなた次第です。これを既成事実として考えれば不思議なことなど何もない。飛行機を操縦する豚を見るたびに、みんなで驚いていたのではハナシが進まないのと同じようなものかな。

 大雑把に言えばアリエッティの家族が引っ越そうかどうしようかと悩む物語である。住宅事情がどうのとか、家賃も払わずに、とか、そんな話ではないが。

 借りぐらしと言っても返す気はさらさらない、踏み倒しというか、どろぼう家族というか、そんな実も蓋もないことを言い出したらファンタジーが台無しである。

 角砂糖ひとつ、ティッシュペーパー1枚を、人間に知られずにこっそり借りぐらし。

 そういえば、「あれ?チロルチョコが1個減ってる」 とか 「あれ?醤油がもう無くなっちゃった」 とか 「あれ?毎日2錠飲んでるサプリが何で最後に1錠残るんだ」 とかあるよね。もしかしたらここにも誰かおりえってぃ?

 「あれ?貯金の減りがやけに早い」 とか 「あれ?予約したのに裏番組が録れちゃった」 とか 「あれ?角の八百屋つぶれちゃったぞ」 とか思った人、それは小人のせいではない。

 絶対に人間に見られてはならない小人家族のファンタジーという感じ。10センチたらずの小人の目から見た、広大な人間の家の描写が、アドベンチャー魂をくすぐる。人間に見つかるのではないかとハラハラするのも吉。メアリー・ノートンの原作『床下の小人たち』は読んでないので、終りまで新鮮な気分で楽しめた。
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『ゴールデンスランバー』

2010-02-09 00:26:34 | 映画[か]
『ゴールデンスランバー』
 
 伊坂幸太郎原作、堺雅人主演。ハメられて首相暗殺犯にされて逃げまわらざるをえなくなる青柳雅春(堺雅人)の悲劇を描いた犯罪パニック映画?

 ハメられたのだから、真犯人は別にいるわけだが、クローズアップされるのは堺雅人の逃走を、影になり日向になり手助けし、応援する昔の友人たちとの絆。そして繋ぎに使われるのはあの頃と同じビートルズの「ゴールデンスランバー」。

 「ゴールデンスランバー」=「黄金のまどろみ」・・・いつのまにか寝てしまう映画、というわけでもない。杜の都:仙台を舞台に繰り広げられる逃走劇、あちこちに現れる敵、味方、竹内結子。シリアスな中にユーモアも忘れてない、見ごたえのある作品。
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グラン・トリノ

2009-04-25 23:11:38 | 映画[か]
『グラン・トリノ』

 クリント・イーストウッド監督・主演作品。72年型フォード グラン・トリノが特別なクルマに見えてきた。

 偏屈な頑固じじいウォルト・コワルスキー、ちょっとした乱れも許せずに誰にでも愚痴をタラタラ、妻の葬儀でさえ、苦虫を噛み潰したような顔で参列者を睨みつけるので、息子夫婦にも鬱陶しがられている。そして朝鮮戦争従軍のトラウマを抱えているが、チンピラ相手に銃を振り回す。そんなウォルトと、隣に住むアジア系の家族との思わぬ交流から始まる人生の集大成。

 グラン・トリノとは、ウォルトが大事にしている年代物のメタリックグリーンのクルマで、飼っている犬と同様、映画のアクセサリーとして、存在感のある重要な役割を演じている。この作品で俳優引退と言われているクリント・イーストウッドの渋さが際立つかっこいい作品になっている。5本指ピストルで撃つマネをするシーンが出てくるが、それさえもかっこいい。まさに人生夕陽のガンマンだ。
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ゲット スマート

2008-10-13 21:26:42 | 映画[か]
『ゲット スマート』

 主役のアン・ハサウェイがキリリとしたスマートな美女で、世界を救うために悪と戦うスパイ・アクション・コメディである。全編に渡ってボケまくりでヒャッヒャッヒャッと笑ってしまうような映画である。たとえばオースティン・パワーズなどは下品以外の何物でもないし、たとえばミスター・ビーンであれば、ボケるのはあの人だけで、周囲の人は巻き込まれて迷惑するわけだが、この映画は出演者みんながバカで、多かれ少なかれ、あっちこっちでボケてくれるので、面白さ倍増で目が離せない。たぶんもしかして目を離してしまったシーンもあったかもしれないが、気付かなかったのだからしかたない。コメディのくせにハードアクションだったりして、もったいないくらいだ。それから変なオタク日本人マシ・オカも出てくる。なんといっても主役のアン・ハサウェイがかっこいいのである。というように間違えている人が多いのだが主役はスティーヴ・カレルだという噂もないことはない。というわけで、ふざけた人たちにはお薦めの映画である。
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グーグーだって猫である

2008-09-06 22:50:36 | 映画[か]
『グーグーだって猫である』

 ネコナデに続いて、ネコつながりってことで見ちった。猫のグーグーが主演、いや、猫のサバが主演、いや、人の小泉今日子が主演かな。漫画家の麻子さんちのネコと、ネコに癒される麻子さんと取り巻きのみんなの物語。麻子さんのアシスタントの上野樹里は主役かと思うくらい大活躍。同じくアシスタントの巨大な森三中、最近出まくってる加瀬亮、グワシな楳図かずお、上品な松原千恵子、なんだか謎のマーティ・フリードマンなどが出ている。ネコ場面はけっこうたくさんあっていいけれど、グーグーがすぐに大きくなっちゃうのがちょっとあれだなぁ。ネコナデのトラちゃんは、最後まで子猫だったのに、ねぇ。

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クローンウォーズ

2008-08-17 21:29:23 | 映画[か]
『STAR WARS : THE CLONE WARS』 オフィシャルサイト

 製作総指揮ジョージ・ルーカスによるスター・ウォーズのアニメ版。エピソード2と3の間に起こったクローン戦争の頃を描いている。宇宙船やらロボットやらの映像は、アニメだか実写だかわからないようなリアル感があるが、登場するキャラクターはしっかりアニメチック。ヨーダなんか切れ長のパッチリおめめで池麺に見えたし、ジャバ・ザ・ハットは木目調だし、オビワンは髭を蓄えたユアン・マクレガーを彷彿とさせるが、アナキンは逆にダサい感じ。そこに新キャラとして、トグルータ族のアソーカ・タノという少女が加わる。表情豊かで目がでかくて濃いキャラである。こんな感じの女優いるようなぁ、と思いながら見ていたが、はて? 誰に似ているのやら。
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ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一髪

2008-07-26 23:25:40 | 映画[か]
『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一髪』 オフィシャルサイト

 ギララったら、なつかしい怪獣で、いい歳のおっさんが怪獣映画見てはいけないのだが、見ちゃった(;´o`)

 川崎実監督は、「いかレスラー」「コアラ課長」「ヅラ刑事」などの脱力系がっかり映画を作っているが、「日本以外全部沈没」も作っているので、ちょっと期待しちゃったりするところが玉に瑕に絆創膏である。

 ゴジラ、キングコング、ガメラなどのメジャー怪獣に対して、松竹ギララと日活ガッパはちょっとレアな感じがして逆に新鮮だったりする。みんなレアものには弱いのだ。それからアレにも弱いのだ。

 で、見ちゃったからしかたないが、玉の瑕の絆創膏の上からピップエレキバンを貼ってギプスをして首から包帯で吊るのが適切かな。どういう映画かというと、コマネチの盆踊りみたいな映画だと言えば判りやすいだろう←どこが

 500席もある大きな劇場に初日なのに観客もまばらで、ゆったりと見ることができた。NHKロシア語講座の先生がロシア大統領やってた。いきなりみうらじゅんが出てきたりするし。御殿場市のみなさんも大活躍? タケ魔人って配役も含めて大日本人から思いついたとしか思えないノリだし。

 怪獣映画というより怪獣コントと思えばそれはそれなりにこの夏の間くらいは思い出に残るだろう。どうしても見に行くという人は、往年の怪獣映画を見たときのように期待に胸躍らせたりしてはいけない。また、最新のSFXの出来栄えを楽しみにしてもいけない。ただ、ただ、どれだけ笑えるかを期待するくらいにとどめよう。そのほうがいいって。

 「日本以外全部沈没」と同様、国際問題になりそうなブラックジョークや大人げない大人のお笑いネタはたくさんあるが、怪獣映画好きの子供たちが面白がるようなネタは少ないかも。だから、子供が見たいと言い出したら、どら焼きでも食わしてなんとか適当にごまかしておいて、子供が学校にでも遊びに行っている隙に自己責任で見よう(∵)/
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崖の上のポニョ

2008-07-20 23:14:50 | 映画[か]
『崖の上のポニョ』 オフィシャルサイト

 ぽぉにょぽにょぽにょ♪という脱力系ミュージックが耳について離れない宮崎駿最新作アニメ「ポニョニョケ姫」じゃなくて「崖の上のポニョ」を見てきた。どう見ても子供向けだとはわかっていたが、ジブリの新作が謎のままでは夜も眠っちゃうので、というか、映画の中身も知らないまま、ぽぉにょぽにょぽにょ♪で毎夜うなされてもしかたないのである。で、映画の方はいつものように、なんとなく不思議な映像を交えた、飽きの来ないジブリの世界だった。とりあえずポニョってなんジャロという謎は解けた。でもやっぱ子供向きである。←それでいいんだろう。←アニメだし。

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隠し砦の三悪人

2008-05-10 22:53:09 | 映画[か]
隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS  オフィシャルサイト

 スター・ウォーズが作られるきっかけとなったという黒澤明作品のリメイク。感動して泣くような映画ではないが、まあ普通に楽しめた。長澤まさみ@雪姫は最初なんだか薄汚いが、だんだん長澤まさみらしくなっていく。宮川大輔は笑いをとる役だが、さすがにすべらない。阿部寛は真面目な役だが、長身でヒゲモジャで迫力がある。松本潤はヒゲモジャがちょっと半端な感じで、ヒゲだけすべってる。椎名桔平の甲冑姿はまるでダース・ベイダーである。ちなみに宮川大輔は最初はなんだか薄汚いが、最後まで薄汚い。
♪ポ~ニョ♪ポニョポニョ♪サカナノコ♪
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紀元前1万年

2008-04-27 00:01:20 | 映画[か]
紀元前1万年 オフィシャルサイト

 「インディペンデンス・デイ」、「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督作品。紀元前1万年ということは、12008年前の話ってことかな。ここまで古いと、歴史考証も糞もないので、何が出てきても驚くに及ばないし、何が建っていてもだいたいOK。マンモスやサーベルタイガーやもっとへんなのも出てきて、その時代を表現しているが、普通に英語をしゃべる土人や戦士のストーリーが進むにつれて、紀元前1万年の物語だということも気にしなくなってくる。たかだか12008年前では、そうそう荒唐無稽なありえない世界でもなく、いつの時代にもありがちな、民族の争いや、愛情や友情、そして旅する勇者の物語であるし、きわめてオーソドックスな筋立てだが、とりたてて紀元前ということに身構える必要もなく、それなりに面白い映画だった。
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クローバーフィールド

2008-04-05 23:56:41 | 映画[か]
クローバーフィールド オフィシャルサイト

 自由の女神の首が飛ぶ映画。きっと社長島耕作の怒りを買ったに違いない。何が起こっているのかよくわからない、もったいぶったCMが流れて、いやがうえにも期待が膨らむ。ニューヨークに何が起こったのか。

 手持ちのビデオカメラによる撮影というと、どうしてもブレア・ウィッチ・プロジェクトを思い出してしまうが、1980円で撮れそうなブレア・ウィッチに比べたら、存分に金がかかっているから、見ごたえがある。金のせいだけではないが。

 ただし、ハンディカメラの揺れがきつくて疲れるところもある。そういうのに弱い人はご注意、と、張り紙もしてあった。でもそのハンディカメラのスーパーイリュージョンのおかげで、自分もその場で逃げ回っているような臨場感が感じられる。作戦勝ちかな。

 自由の女神の首が飛ぶんだから、コワイ系の映画なんだけど、総合的にいろんな意味で、そっち方面のマニアなら見て損はない映画だと思う。←そっちってどっちだ? 茹でた隠元豆か?
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陰日向に咲く

2008-01-26 23:46:11 | 映画[か]
陰日向に咲く オフィシャルサイト

 劇団ひとり原作。原作を読んだときも、あの手紙には泣けたが、さて、映画化されてどうだったかというと、あの手紙はやっぱり泣けた。あれはすごい。そんなすごいシーンをみごとにぶち壊してみたり、演出も一味違う。モーゼ@西田敏行はいかにも臭そうで存在感がある。宮崎あおいもいいけど平山あやもいい。いろんなダメ人間があちこちでちょっとずつ出会い、別れて、すれ違い、不思議な相関図が出来上がる。

 ダメ人間といっても、なんとなく普通にがんばっている人たちや、がんばらなくなっている人たちの話だ。これくらいのダメさ加減なら、俺も仲間に入りそうである。もちろん青テント暮らしは別にして。俺はいったい陰に咲いているのか日向に咲いているのか、はたまた枯れているのか、枯れつつあるのか、枯れたも同然なのか、一生咲く事もない花なのか。俺はこの相関図のどこに入ろうか。
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監督ばんざい

2007-06-03 23:09:02 | 映画[か]

監督・ばんざい! オフィシャルサイト

 タケちゃん監督作品。最初から、感動しようという気で見に行ったわけではなく、いったいどういうモノを出してくるのかと言う興味本位で見たので、まあこんなもんかなと、それなりに納得。もうギャング映画は作らないと宣言してしまった「北野監督」の苦悩を、面白おかしく描いている。というか、お笑いシーンを散りばめて、緊張の糸が切れたような脱力的なこの映画は、北野監督のファンとビートたけしファンに贈る、バラエティ作品

「ビートたけし・リターンズ 監督であそぼ!監督であそぼ~!2時間スペシャル」

くらいに思えばいいのかも。シャレで見に行こう。とはいえカンヌに出品するような名作とは違いすぎる。いずれにしても見ないで済ませるわけにはいかなかった。どうせお笑いファンはどっちも見たいのだ。なぜか「大日本人」と似たような感想になってしまったぞ。
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