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五島美術館

茶道具取合せ展
期間:12月7日(土)~2014年2月16日(日)

唐物大海茶入 銘 稲葉大海
大ぶりで、口が広い茶入。唐物の大海茶入は伝存品が少なく貴重との事。
織田信長が所持し、後に稲葉家に渡った。
唐物茄子茶入 銘 宗伍茄子
大名物。ぽてっと下膨れの茶入。光沢のある飴色の釉が美しい。
京の茶人で武野紹鴎の師とされる十四屋宗悟が所持した事から銘名された。「松屋会記」にも宗悟の茶会で使用された記事がある。織田有楽の孫・織田長好が所持した後に柳営御物となった。
唐物文琳茶入 銘 本能寺
大名物。胴がやや膨らみ、やや肩が衝いていて黒飴釉が全体を覆っている。
朝倉義景が所持した当時は釉景より「三日月文琳」と呼ばれていた。
朝倉家滅亡後は織田信長の手に渡り、後に本能寺に寄進された。
唐物円座肩衝茶入 銘 利休円座
大名物。土見の部分が広く上部は黒飴釉で指跡がくっきり残り一筋なだれを成している。首の部分(甑)が太く高い。円座とは円形の座布団の事で高台がその形に似ているからだそう。
伝来は 本能寺-三好長慶-豊臣秀吉から利休に与えられ後に柳営御物となった。
裏張茶杓 千利休作
千家名物の茶杓。「裏張」の名は茶杓裏側に身の竹の肉を後から貼りつけてあるからだそう。
筒書の「抛筌作」は小堀遠州による。
共筒茶杓 銘 清見関 小堀遠州作
櫂先は丸撓で露は楕円を成している。節の上下で色が白・黒とくっきり分かれているのが見所か。
筒書より遠州が駿河の清見関付近で見つけた竹で作った事が分かる。