
センチュリーミュージアム

書が語る戦国の世
期間:7月3日(月)~9月23日(土)
伊達政宗書状
(天正18年)正月廿三日付、白石宗実宛。二十一日に届いた白石宗実よりの書状への返書。当時の宗実は佐竹義宣の動静を探っており、政宗は細かな指示を与えている。併せて京都の情勢を伝えている。
小田原攻めの為に16万の軍勢が上洛している事、秀吉から後詰めを期待されており、その時には奥州・出羽の軍勢を率いさせる意向があると述べられている。
当時の政宗は北条に付くか秀吉に付くか迷いの中にあった様だ。
柿本人麿自画賛 近衛信尹筆
柿本人麿自画賛 小野お通筆
近衛信尹筆になる柿本人麿像の文字絵は何幅も残されている。小野お通筆の人麿像は信尹筆とそっくりそのままである。
小野お通の経歴は不明な点も多いが、その中で信尹より書を習った事、また信尹に仕えていた渡瀬羽林なる人物と再婚したと伝わっており、お通が信尹の絵画を見る機会があり写したと考えられる。
細川忠興像
上部に熊本藩第六代藩主・細川重賢の賛を持つ忠興の肖像画。よく知られた剃髪後の羽織袴姿ではなく、裃姿で正座する姿であり重賢の時代の様式で描かれている。
その他にも千利休書状(川端道喜宛)・古田織部書状や、毛利輝元・北条氏政・大内義隆・松永久秀・堀秀政の短冊といった珍しいものも拝見できました。