楽の志 ~らくのこころ~

湘南で木の家づくりをしている「楽居」の親方三浦がキャッチしたできごと、思い、喜び、悩みなどを、力を込めて投げかけます。

曲がっている!?

2009-03-29 00:02:02 | おうち
こんにちは 手作りの家をつくる楽居の三浦です。
今日は、三浦市の現地でお打ち合わせでした。

みらいの家の現地には古家が建っています
その古家を 建て直すのですが
使えるものは使おう!!
小屋裏の写真です




立派な松の梁や、通し柱・瓦などなど
使えそうな部材が たくさんありました。





今回は 建築家の「遠野未来」さんの設計です。
お施主さん・遠野さんはその土地にある素材や、物を
すごく大切にし、後からつくる建物を
その土地に溶け込ませるよう イメージしているのが良くわかりました。
本当に、それを実現しようとする強い考えは
少し 現代の建築においての考えからは(曲がってる)かも知れないが、
人間が持っている
本能なのかもしれない。




敷地内をみんなで散策したが、自然界にはまっすぐ
なものは一つもなかった



敷地からは、海も望めて最高のロケーションである!!
このロケーションを見ても、人がつくったものは
真っ直ぐなものがあるが、僕には青い海さえも「曲がって」
見えた。




散策中に敷地の片隅には樹齢 100年以上は経つ「欅」があり
その枝ぶりは、見事に「曲がっており」

これからも新たに建つ「みらいの家」を見守って
くれそうな表情をしていた。

大工は、水平・垂直・真っ直ぐ を常に気にする
生き物です

そんな建築の中にも、丸い表情(壁の角がR状)
「曲がっている」柱や梁の空間が僕は


大好きである。