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九州大学ワンダーフォーゲル部

2016年冬に作りました。九州大学ワンダーフォーゲル部公式のブログです。部活動の内容を紹介していきます。

登山の装備(ブログウィーク第6弾)

2020-05-30 19:00:00 | うちでワンゲル

こんにちは、58期の増田です。

 

例年であれば、GWに新歓合宿に行って、今頃は新入生と歩行訓練に行ったり、そろそろ歩荷(重い荷物を背負って歩く練習)を始めている頃でしょうか。部活再開の目処が立っていない中、九大ワンゲルの活動を少しでも紹介しようと始まったこの”うちでワンゲル”も6回目です。やっぱり旅の記録を見ていると、旅に出たくなりますね。先日このブログに片山さんが載せられた北海道ツーリングに感化されて、今行きたい山は大雪山系(旭岳、黒岳、トムラウシ)になりました。福地さんが上げていたネパール旅もバカ長かったですが、すぐ読み終えてしまった人は私だけではないはず。

 

自己紹介ですが、一昨日のセタ君のブログのような確固たる登山スタイルが無いので少し恥ずかしいです。私は朝起きた瞬間に「山に行こう」と決めて、ザックに水とレインウェアと地図を入れて、目をこすりながら自転車を漕いで、カメラをぶら下げて糸島の低山に遊びに行くことが多いです。コーヒーを飲みながら朝日を眺めて帰ってくるだけですが、それが好きです。なぜなら、家に帰ってもせいぜい朝9時前ですよ、なんか得した気分になりますよ。最近はもっぱら二丈岳がお気に入りです。伊都キャンパスの立地に文句を言っている人!、糸島には標高が低くても展望の良い山がたくさんあります。なんて恵まれた土地でしょうか、コンクリートジャングルよりよっぽどマシです(かく言う私もこの境地に達したのは最近です)。話変わりますが、もちろん綿密に計画を立てて臨む夏合宿も好きです。去年の剱岳は最高でした。

 

いい加減、タイトルの「登山の装備」について書けよと主将に怒られそうです。そもそも、このテーマにしたのはこれから登山を始める1年生や現役部員に少しでも参考になればと思ったからです。が、昨今の登山ブームで登山のギアやウェア、パッキングなどをまとめた分かりやすいブログやサイトがインターネット上に溢れています。最初は私も真面目に書いていましたが、「登山 装備」でググってトップの方にヒットするサイトを見た方が基本的なことはすぐに理解できると思います。また、大学から登山を始めてみようかなと考えている方は安心してください。九大ワンゲルでは例年、上級生と一緒に登山用品店に行く機会を設けているので焦って揃える必要もありません(今年の日程は未定です)。そんなわけで今回は、

に絞って紹介したいと思います。

 

九大ワンゲルの活動に沿った装備

 九大ワンゲルの部としての活動は、夏(主に日本アルプス)・秋(比較的近場)・春(最近は屋久島)の合宿、週末の歩荷やレンタカー登山が大きな軸です。私はこれらの活動に一通り参加してきたので、私の持っている装備を例に、九大ワンゲルの活動に必要な装備を紹介したいと思います。画像の横の文が切れている場合は横にスワイプしてください。

 

(1)合宿など

ザック;deuter Aircontact(75+10L) 35,000円

寝袋;mont-bell アルパインバローバッグ#3 13,000円

マット;ISUKA Comfy Lite Mattress 180 9,500円

靴;Caravan GK83_02 23,500円

ライト;GENTOS ヘッドウォーズ 3,480円(AMAZON)

レインウェア;(上)mont-bell レインダンサー 16,800円       (下)mont-bell レイントレッカー 7,400円

    一番容量を食うテントや食料などが無いので少ないと感じるかもしれません。
  • レインウェア→部員のほとんどが、このmont-bellのもの。理由はGORE-TEXという防水透湿性素材が使われているレインウェアの中で比較的安価な点。GORE-TEX以外の独自の素材を各メーカー出している(値段を抑えるため)が、耐水圧、透湿性の数値は劣る。特に重い荷物を背負ったりすると背中の蒸れが気になるのでGORE-TEXを使ったものが断トツおすすめ。
  • ザック→これは75(+10)L。九大ワンゲルの合宿では70L前後のものを使う。
  • ヘッドライト→基本的に山中では早朝使用する。最低200ルーメンは必要。
  • シューズ→合宿では最も重い人で20kg弱になるので、ハイカット、ソールは硬めのものがおすすめ。シューズは個人の足の形によって合うもの合わないものがあるので、慎重にお店の人と検討すべき(色んなメーカーを取り扱っている石井スポーツ博多店はおすすめ)。部員はcaravanのgrand kingを履いている人が多い。
  • 寝袋(青い筒状)→これは、化学繊維のもの。お金に余裕があれば、軽くてコンパクトなダウンを使ったものが絶対良いです。
  • スリーピングマット(黒い筒状)→これはエアーマット。コンパクトだが、蛇腹の折畳みマット(発砲ウレタン等)に比べて少し重くて設置に時間がかかる。個人の好みによる。
  • 食器、カトラリー類→素材はアルミやチタンが多い。正直スタッキングできればなんでも良い。
  • その他→テントや調理器具、ガス缶等は部の共同装備を使います。食料や水筒(プラティパス等)、着替えももちろん持って行きます。この"その他"が最もザックの容量を占める。

(2)服装(春先〜初秋の行動中)

tシャツ;mont-bell wic.T(九大ワンゲルT)

パンツ;mont-bell リッジラインパンツ 7,000円

靴下;GABOX メリノウールソックス 1,900円

 シンプルが好きです。

  • パンツ→mont-bellのリッジラインパンツは履いている部員が多い印象。ストレッチ性が良くてコスパ○。
  • 上半身→私は基本的にTシャツが好き。当然速乾性に優れた化学繊維(ポリエステル等)。冬はアンダーウェアの着用が推奨される。
  • 靴下→夏でも分厚い登山用の靴下(長時間の歩行による足への負荷軽減、吸汗 etc.)
  • その他→帽子やサングラスなどの紫外線対策も重要。防寒、防風用にウィンドブレーカーも必要だが、レインウェアでも代用可能。

(3)他のザック

mont-bell クロスランナーパック 15L 9,300円

THE NORTH FACE TELLUS 35L 21,450円

使う頻度は75Lのザックより圧倒的に高いです。

  • 35Lの方は、日帰り登山から週末のレンタカー合宿まで対応。15Lは糸島の低山など身軽に登ったり、走ったりする時に使用。私のようにふらっと日帰り登山に行く方は30L以下のザックがあると非常に使い勝手が良い。

 

本来なら部の共同装備も紹介したいところですが、ザッとこんな感じです。日帰り登山(糸島の低山など)をするのなら、山でも滑りにくい靴さえあれば服装やザックなどはあり合わせのものでも大丈夫だと個人的には思うので、とりあえず何も持っていない人は靴を買った方が良いと思います。

 

 

 

 

現役部員のおすすめアイテム

登山の装備の中には、持っていかなければいけないものと、便利でより快適に過ごせるようになる為のものに分かれます。特に後者は経験が多いほど発見できると思います。そこで3名の登山歴の長い58期の部員におすすめアイテムを聞き写真と簡単な説明を頂きました。私の感想も少し付けておきます。

・中島君

チタンマグ(snow peak)

「山の上で一服したいとき、サーモボトルに入れたお湯でラテを飲むのに愛用してます。ちょっと値は張りますが、チタン製をオススメします。ステンレスより軽くてサビに強い。チタンの風合いも良く、これでコーヒーを啜りながらオンライン授業を受けるのが最近のマイブームです。家でも外でも大活躍まちがいなし!!」(本人より)

 

中島君は先日のブログでも書いていたように生粋の糸島低山マニアです。私も糸島の山は好きなので、気が合うと勝手に思っています。チタンマグと聞いた時はとても共感しました。自己紹介でも述べたように、山頂で飲むコーヒーは本当に美味しいので是非試してみてください。


 

・福地さん

MEDALIST (APPLE&HONEY)

 

「シャリバテ対策に常備。飲めばだいたい回復できる。どこのお店でもだいたい売っている。似たようなゼリーはたくさんあるが、飲みやすさはこれが1番。」(本人より)

 

登山では三食分の食料の他に個人で行動食を持って行きます。エネルギーを切らさないためなので、おにぎりでもパンでもなんでも良いのですが、長期の登山の行動食で求められる条件は「日持ちする、軽量コンパクト」が基本です。そこで、こういったゼリー(この小ささで106kcal)がアウトドアショップなどでも広く取り扱われています。私は個人的にジェル系は苦手なので羊羹をよく持って行きます。行動食は人によって特徴が出るので面白いです。


 

・小山田さん(画像横の紹介文が見切れている場合は横にスワイプして下さい)

インナー

左:コロンビアの冬用インナー。コロンビアのオムニヒートに絶対的な信頼を持っていいるので愛用。

右:ファイントラックのスキンメッシュ。汗とかを吸着して外に逃してくれるので数日間着替えなくても快適。今年更にパワーアップしている。洗濯の仕方には注意。

靴袋入れ

合宿の移動日や下山後の観光でサンダルなどを履く場合、ビニール袋に登山靴入れるより安心。

スタッフサック

パッキングに便利な防水の袋。ビニール袋のように破れたり音がうるさかったりしない。自分は防寒着入れに使っている。

山の雑誌

「山と渓谷」「PEAKS」は、登山で必要な知識やトレーニング法、山道具、山系などの特集があり、かつ一冊でといろんな分野をまんべんなく網羅しているのでとても勉強になる。 「のぼろ」は西日本新聞社が出している季刊誌で、九州の山を紹介してくれるし、出てくる人もだいたい九州の人。とにかく九州の山に登りたくなる!

インソール

登山靴を履いてるうちに馴染んできてぶかぶかになりそうなときの救世主。カーブの位置や形などで数種類あった気がする。

小山田さんは5つも教えてくれました(各紹介文は本人より)。スタッフバッグや靴袋は私も見習わないといけないなと思いました。山の情報をインターネットで調べると自分の知りたい情報はすぐに得られますが、雑誌は思わぬ角度から情報が飛んできて新たな知識となることが多いです。インターネットに偏っている人は一冊買ってみると何か得られるかもしれません。インソールは陸上や他のスポーツでも使っている人が多いですね。登山で長時間歩くと足のアーチが落ちてきたり、様々な異常が出るので靴を選ぶ際にインソールや靴下もセットで考えた方が良さそうです。

 

3人ともなかなか面白いアイテムを紹介してくれました。特にジャンル等は指定しませんでしたが、さすがだなと感じました(3人とも高校は山岳部)。本当は部員やOBに片っ端から聞いてみたかったですね。時間も限られているので今回はできませんでしたが、一緒に山に行ったときに共有しましょう!

 

 

いかがでしたでしょうか。装備に関してはだいぶ荒っぽく紹介しましたが、気になったものがあればネットで調べたり、登山用品店に行って実物を試してみましょう。ただ、大事なのは山へ積極的に行くことです。行く回数が増えれば、不要なものと必要なものが分かってきます。

適切な装備で山を楽しみましょう!

(終わり)

 

 

 

 

 

 


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