九州大学ワンダーフォーゲル部

2016年冬に作りました。九州大学ワンダーフォーゲル部公式のブログです。部活動の内容を紹介していきます。

Annapurna Circuit Trekking vol.1

2020-06-14 00:48:40 | 個人活動(海外)

参加者:田村、鶴田、竹中(57期)

文責:田村

~目次~

1.序章

2.ネパールへ

3.カトマンズ~マナン

4.マナン~ポカラ

5.ポカラ~カトマンズ

6.帰国

7.準備編

8.さいごに

---------------------------------------

1.序章

2018年。色々あった夏が終わり、少し涼しくなってきた頃のことだった。誰から誘われたのかもう定かではないが、自分たちもネパールへ行こう!となった。僕たち57期はそれまで複数人での海外遠征を行っていなかった。しかし、当ブログの過去の記事にもあるように、代々ワンゲルの先輩方はアンナプルナB.Cへの内院トレッキングやキリマンジャロ登山など積極的な海外遠征を行っている。ならば、と、せっかくならばまだ行っていないであろうヒマラヤのトレッキングコースを制覇しようとなった。

ところで、ネパールには大きく二つの有名で人気なトレッキングの聖地がある。エベレスト区域とアンナプルナ区域である。もちろん、8000m峰を踏破するわけではなく、ネパールでは"丘"とされる6000m以下のトレッキングを楽しむことが出来る。エベレスト区域にはE.B.C(エベレストベースキャンプ)やゴーキョ・ピーク、カラパタールといった迫力のある見どころが多くある。しかし僕は行っていないのでよくわからない。ここに行ったT田、Y村、お嬢、N尾あたりに聞いてみて欲しい。

▼参考文献

OGPイメージ

ビビりな女子のネパールトレッキング 前編 (ブログウィーク第4弾) - 九州大学ワンダーフォーゲル部

こんにちは。58期の福地です。これは私がネパールのエベレストの近くでトレッキングをしてきたときの話です。かなり長いです。前半と後半に分けまし...

ビビりな女子のネパールトレッキング 前編 (ブログウィーク第4弾) - 九州大学ワンダーフォーゲル部

 

さて、今回僕が行ったのは、アンナプルナ・サーキットというトレッキングコースである。

アンナプルナという、8000m峰の中では最も最近まで登頂ができなかった最難関の名峰のまわりを1周するコースで、途中にはThorung La Passという5416m世界最高標高の峠がある。この峠を越えることは世界中のトレッカーの夢であり、巨大な"豊穣の女神"アンナプルナ山群の外周を制することを意味する。

世界一、という言葉に惹かれて何としても行きたくなってしまった僕たちはその場で航空券を取り、情報収集を始めた。ヒマラヤは3月から乾季に入るので、3月がベストシーズンであること。高い標高でも、日本のアルプスを縦走できる体力があればそこまで難なく歩くことが出来ること。この時点でターゲットと定め、日程の確保とお金の確保をした。ここ辺りの準備編については、この記事の最後の方にまとめておく。

 

2.ネパールへ

福岡ー羽田ー北京ー成都ーカトマンズ

3/4 どたばたの出発

実はこの前日まで神奈川県の川崎にて用事があり、ちょうど羽田から帰福したばかりであった。急いで食料など消耗品を買い足して、実家で夕飯を食べた。予定の飛行機は福岡を21時45分に出発するスカイマークの羽田行き最終便である。

実はこの時僕は伊都の中で引っ越しを予定しており、荷物は実家と祖母の家の二カ所に分散して保管していた。

ところで僕はかなりの"あわてんぼう"である。行き当たりばったりで動くと何かよくやらかしてしまう。

しかし、今回は大計画だったのでちゃんと1時間ほど余裕を持って出発することにした。玄関にて登山靴をはこうと思ったその時、

登山靴がない…

なぜだ、、、靴類などはこんなことが起きないように実家に持ってきているのに…

登山靴の所在が分からずめっちゃ焦った。おばあちゃんに連絡するも家になさそうだとの連絡。結局賭けに出た。実家にないので車で祖母の家に行き、自分で探すことを決意した。祖母の家まで車で30分。そこから実家の最寄まで電車と徒歩で20分。探索の時間も考えると、かなりぎりぎりだった。最悪めちゃ高い明日の朝の便で羽田に飛ぶことを考えながら、祖母家に向かった。父は車を飛ばし運転をしてくれたし、母は実家で靴を探してくれている。弟たちまで慌てているし、祖母は自宅で靴を探し続けている。僕からの連絡を受けた竹中は空港にて一人寂しく待っているし…竹中いつも集合場所に着くの早すぎるって。。

結局めちゃあっさり見つかりました。おばあちゃんが見つけてくれて玄関までもって来てくれました。。本当にありがとう。。。

結局、空港から3駅ほどさらに遠ざかってしまった赤間駅からスタートになってしまった。しかし、博多駅での圧倒的乗り換え経験により、問題なく保安検査場を通過することが出来、無事1日ぶりに羽田に戻ってこれた。これまた誰かから聞いた、羽田の国際線は椅子が寝るのにちょうどよく空港泊に適している。という情報を基に行ってみた。とても良い感じ。。目の前のローソンで耳栓を買い、24時間運営の日本最大の空港の喧騒に包まれながら夜12時ごろに眠りについた。

 

3/5 初の中国にドキドキ

なんだかんだよく眠れた。朝7時くらいに誰かが椅子を揺らすまであまり起きなかったように思う。朝天気が良かったので展望台に行くとANAの飛行機たちがたくさん!

▲遠くにスカイツリーが見える展望台

国際線ターミナルは見どころが多い。一通り散策を済ましてお腹がすいたので、今回最後の日本での食事とした。

確か吉野家かすき家だったと思う。安くておいしい日本の国民食を食べて豪華な国際線の建物を抜けて、ついに出国の時が来た。

▲人がたくさんの搭乗口。にぎやかでいい感じの場所だった。

ここでこれからお世話になるアジア最強のSIM2Flyをアクティベートする。ソフトバンクの回線に繋がったら成功だ。これはタイの大手携帯電話会社AISという会社が販売しているもので、なんとアジアを中心に14か国で4GB 8日間でJPY1,380という破格のパフォーマンス。期間延長はLINE Payで簡単にできる。これだけでタイが素敵な国であることがわかる。まだ行ったことがないので絶対行くと誓った。ちなみにネパールではNCELLにつながる。エベレスト方面では旧国営のNTCの方が強いので、空港でそちらを買う方が良いらしい。

ともかく、中国でももちろん使えるし、香港のSIM扱いなので特別なことをしなくても、LINEもTwitterもInstagramも制限なく使える。もはや家宝レベルである。気になった人はこちらからどうぞ。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00XR5HJHM/ref%3Dcm_sw_em_r_mt_dp_U_Hyn5Eb81GXD34

話がそれてしまったが、今話としては中国国際航空の機内で美味しい機内食を食べながら韓国上空を飛んでいる頃だろうか。余談だが、ここから出てくる中国の航空会社の機内食は美味しいし量も多い。2種類から選ぶことが出来た。

▲まさかの横向き(汗)これはチキンかな。そういえば確かチキンorフィッシュだったような気がしなくもない。チキンの方を食べたかった。がっつり行きたい気分だったので。

▲案外、軍事境界線の近くを飛ぶ。中国は北朝鮮の同盟国だったと思うのだが、この飛行機は北朝鮮領空を飛ぶことはなかったようだった。

▲乗っていたのはこの飛行機。大きくてなかなか過ごしやすい機内だった。(写真はないです。。)

ところで、この中国国際航空は中国のフラグシップ航空であり、スターアライアンスメンバーでもある。おかげさまで今回ANAのマイルがとても溜まった。CAさんには男の人もいた。イケメンと美女でサービスの質も高いが全行程合わせて5万円台。ANAのライトユーザーとしては信じられない値段でのハイサービスだった。

4時間ほどのフライトで無事北京に着いた。この空港は上海と並び中国で最も大きい空港の一つである。そして外国人はここで指紋を登録することになる。僕たちの時はトランジットビザは不要だったが、国内線乗り換えは少し面倒だった。中国語はわからないし、英語はあまり伝わらないし。何かしらの用紙に乗り継ぎ便の情報を書いて持っていったら認めてもらえた。僕は指紋をすんなり取ってもらえたが、竹中は苦戦していた。自動読み取り機で日本語の説明もあったのでそこそこに親切。税関を通り、専用列車で国内線ターミナルへ移動した。

▲北京の夕暮れ。なんとなく中国東北部の赤い夕焼けの色だなと感じた。

ちょうどここで日本時間で19時くらい。次のフライトまでは4時間以上あったためのんびり夕飯を食べることにした。国内線なので、肩身が狭いかなと思っていたが全くそんなことはない。僕らが日本人であったからかペプシのコーラをおまけしてくれた。本場の中華料理を食べることが出来てかなり満足。トマトラーメン美味しかった。パクチーは乗せないでほしかったが…

▲北京空港のトマトラーメン

64元=1024円くらいか。物価の安さをここではあまり実感せず。空港散策をしたが特に面白いものはなく、搭乗口付近の自動販売機で飲み物を見た時に違いが面白かったくらいか。桃茶が個人的に気に入ったので飲み終わった後もボトルとしてしばらく使うことにした。

▲桃茶

夜も更けてきて、日本時間で23時近くに搭乗し、四川省の省都、成都(Chengdu、チェンドゥ)に飛ぶ。地味に3時間というまあまあな時間を過ごしたが、ここでもまさかの機内食が出た。

▲ヨーグルトをはじめとし、軽食がたくさん。マフィン美味しかった。

この深圳航空はびっくりするくらいCAさんが美人だった。竹中にもこれを話そうとしたが寝てた。時間はもう深夜だし仕方ないか。CAさんの真っ赤の制服に整った顔立ちは日本とはまた違う中華美人の風であった。ところで、機内には中国の夢とかの冊子があった。なんとなく読んでいたがさっぱりわからなかったので、僕も軽く眠ることにした。

 

3/6 ついにネパールの地を踏む!

深圳航空の機内で日をまたいだ。また、ここからこのブログの時間も現地時間をベースにする。

北京を22時ごろに出発した当機が成都に着いたのは午前1時過ぎ、思ったより多くいたお客さんとともにゲートを出る。

そこはタクシーの客引きがひしめく場所だった。はじめはスルーした僕たちだったが、国際線のターミナルに行きたかったので甘えて客引きにつかまってみた。これがやらかしであった。親切な男女だったが、50元ほどぼったくられた。たしか昼ならターミナル間移動がただだったはずだし、先に通過した鶴田は同じくらいの時間に徒歩で移動したらしい。800円あればネパールでは一泊できるのに…などと考えても始まらない。

成都の国際線ターミナルには日本人のブログでは少し有名な"寝床"が存在する。ここの仮眠スペースは飛行機の往来がない時間帯には閉じてしまうが、その近くの中華料理屋のとなりのスペースが光を遮りいい感じになる。僕たちもそこで寝ると決めていた。僕たちの寝床に行くとそこには先客がいた。欧米系の彼らはいかにも大きなザックを持っており、僕たちと同じ目的であることが伺えた。また、関西から来たという大学生二人組にも出会った。お互い深夜に徘徊していたので警戒していたが、あちらが僕たちを日本人だと気が付いて声をかけてくれた。彼らもまたネパールへ行くらしい。軽く挨拶をして、彼らと少し距離を開けて、持ってきていたシュラフを広げた。今日はここまで。全くの見知らぬ土地だったがしっかり眠ることが出来た。

▲台湾の蔡英文総統のような見た目の人だった。簡単に乗せられてしまったが普通のいい人で害はなかったので今となってはいい思い出。

▲この日の寝床。写真右側の壁が光をさえぎってくれるため寝るのに適している。この写真は朝撮ったものかな。

 

翌朝は空港職員の足音で目が覚めた。隣の中華料理屋の朝は早く、もう営業を開始していた。ところでここ成都は三国志で劉備率いる蜀の国の都として栄えた都市である。いまでも中国有数の大都会として知られている。地下鉄に乗れば成都パンダ繁育研究基地にもいくことが出来る。この日僕たちは12時半の飛行機でネパールへ飛ぶ予定だったので、朝ごはんを食べて空港内を探索するだけにした。

▲この日の朝ごはん。成都にも朝マックは存在していた。

四川料理屋もあったが、めちゃ辛いことが想像できたので、東アジア最後の食事は慣れたマクドナルドで採ることにした。日本と変わらぬ味。外国に行くとマックがホームになるというがなるほど。支払いの際に現金を渡すと露骨に嫌な顔をされたが、ごめんねと思いつつやり過ごす。この国は決済方法が進化しており、圧倒的にスマホ決済の比率が高い。ここ成都でも現金を利用する人は皆無で、おそらく僕たちのような外国人くらいだろう。

ここらへんで人民元がなくなってしまったため、ATMで下す。なぜかこの時の設定をやらかしており、その後1万円くらいリボ払いのような感じで飛んで行ってしまった。まあ、いいか。

長い通路を歩き、中国人民ではない方で税関を通る。保安検査では靴を脱いで検査だったが、僕はここで引っかかった。なんかいかがわしい粉でもついていたのだろう。登山靴怪しいもんね。丁寧だったけど体中をタッチされて疑いが晴れた。ひとまず安心。やっと、ネパールの首都、カトマンズへのフライトが始まる。

▲カトマンズって中国語だとこう書くんだね。。

時刻は12時半。次にここから出る飛行機は関空行だったのでここまでなら日本が近いと感じているが、これから先はヒマラヤの向こう側。容易に日本に戻ることはできない。なんて、全く思わずこれから先のことにとてもワクワクしながら他の多くの乗客とともに遠くに待っていた飛行機へと進んだ。

▲ずっとお世話になっている中国国際航空

この飛行機の搭乗時間は3時間半ほど。カトマンズと日本は3時間15分の時差がある。隣にいたのはネパール人の方で、薬草(?)の取引をしているようだった。中国へは何回も来ているらしく、僕たちのような人によく会ってきたそうだった。「カトマンズはとても素晴らしいところだから、いい時間を過ごしてきておいで」優しい人だった。しかし、この人搭乗中にCAさんに何度も飲み物のお代わりをしていたのがおかしくて面白かった。ここら辺ではよくあることよくあることらしい。

▲当機の機内食。豆と肉のお弁当の味付けは絶妙に良かった。飲み物はかなりの頻度でおかわりが出来る。

おじさんと話をしたり、トイレに行ったりくつろいだりしているうちに、白銀の大地が左側に見えるようになってきた!

▲中国とネパールの国境付近からの景色

まぎれもなくこれが世界の屋根"ヒマラヤ山脈"である。空の青さと対比されてその神々しさが際立っている。数日後にあの中にいると思うとわくわくが止まらない。隣のおじさんに許可をもらって写真をたくさん撮った。

※ネパール語ではヒマールと呼ぶ。意味は雪山で、サンスクリット語では雪の住みかというらしい。いかにも世界の屋根って感じがして良いですね。

いつの間にかヒマラヤ山脈を越えていたらしい。徐々に高度を下げるとそこにはかなりの大きさを持つ都会が現れた。カトマンズである。天気は晴れ。気温は高く、それまでの服装では汗ばむほどだった。

▲カトマンズのトリブバン国際空港は小さくてかわいらしい空港である。

竹中とふたり、ザックを受け取り、事前に用意していた観光ビザを出して入国した。検査などはとても簡易的で大丈夫か?と疑うほどであったが大丈夫らしい。

ここから2週間のネパールでの思い出に入っていくことにする。

つづく。。。

追記。ここまでで11400文字を超えています。。どれくらいになるのやら…


復帰戦

2020-06-09 22:24:03 | 夏合宿

文責:利根龍二 参加者:利根龍二

 

九州一周のトラウマ(はじめに)



2018年夏休み、帰省先で観たあの高校球児の有志の姿にぼくは心を打たれた。何かあるとすぐに影響をうけまくるぼくの心は燃えていた。何かやろう。でも、何する。あ、そう言えば、ワンゲルの先輩でチャリ旅たのしいぜ!って言ってる人いたな。よし、九州一周しよう。一瞬の思い付きだった。今思うと、バカだ。思いついたら行動せずにはいられない人間のぼくは、ネットでチャリ旅記事を探し、持ち物をリスト化し、それらをamazonでポチポチ買っていった。よし、これであとは商品が届くのを待つだけ。この時、野球の試合はまだ続いていた。

さあ、荷物が届いてさあ出発。計画は30分くらいでたててしまった。ほぼ無計画と言える。amazonで色々と買い過ぎたせいで、出発時に財布の中に入っていたのは2万円だった。ぜんぜん、足りるだろうと思っていたがこのせいで、大地獄をみる羽目になった。道中の詳細は省くが、一言でいうとぼくはチャリ旅恐怖症に陥った。道中はほとんど雨だった。台風にも襲われた。あれもこれもと積み込み重くなった荷物のせいで、何度もパンクした。予算がなかったので、大雨の日も野宿だった。着替えも全て濡れてしまっていたので、濡れたまま寝た日もあった。無計画にチャリ旅を実行した自分のせいだ。なんてバカなんだ。

チャリ旅を終えると、普通なら、一度チャリ旅をすると、最高だった!またやりたい!そう思うのだろう。それくらい、チャリ旅は人を魅了する力があると確かに思う。でもぼくは、もうやりたくない。はじめて、チャリ旅をする人にはよく計画を練っていってほしい。でないと、きっとこうなる。こんなトラウマがあって、1年半チャリ旅を中断していた。その代わりに鉄道旅をよくしていた。2020年春休み、何かのきっかけでロードバイクいじりにハマり、速く走れるようになったこのチャリでチャリ旅をしたいと思った。そして、九州一周旅の失態を踏まえ、荷物の軽量化、天候の確認を徹底を行い、四国一周旅を実行することになったのであった。

 

最高のスタート(1日目)


2月26日:坂出~徳島
実家の兵庫から、坂出まで輪行、そして組み立て11時出発進行。昼は高松でうどんを食す。コシがあって、うみゃい!とりあえず、こうやって言っておけば、うどんの食レポは何とかなる。しかし、ほんとに美味しかった。夜は、徳島の新鮮な魚介類わんさかわんさか。宿代より高くついてしまった。疲労感はほとんど残っていない、明日からのライドが楽しみ。最高のスタートがきれた。

 

満点の星空(2日目)



2月27日:徳島~室戸岬
7時起床予定が、起きたのは9時45分。やばい。チェックアウトまで残り15分。急いで、準備しチャックアウトには何とか間に合う。徳島が生んだ鬼のチャリ乗り、青木君がおすすめしてくれたそば米汁を朝食にとる。やさしいお味。そして安い。300円以下で朝食が食べれてしまう。

 

ナイスな情報ありがとう。昼飯、NHK朝ドラ「ウェルかめ」のロケ地、美波町でとる。豚玉だった。19時ごろ日が落ちた。街灯のほとんどない海沿いを走った。そこで見た水平線上から真上まで広がる星空が忘れられない。プラネタリウム。星空にうっとりしながら、30km程海沿いを漕いだ。20時、目的地、室戸ジオパーク到着。ここには風呂がある。体に染みた。管理人さんに、閉館した後、敷地にテントを張っても良いか聞くと、こころよくokしてくれた。室戸町の人はきっとみんなこころが暖かいのだろう。晩飯、この時間(午後九時)はコンビニ・飲食店はあたりには一切ないので、チョコレートとラスクで空腹を満たし、就寝。

 

 

カツオ寿司(3日目)



2月28日:室戸岬~高知
6時起床。室戸岬から朝日を眺む。朝日をパシャリ、良い写真。すぐさまLINEのアイコンに設定した。

この日はゆっくりと海沿いの景色を眺めながら、チャリを漕ぐ。ぼくはどんな大人になりたいのかな、たしかそんなことを考えていた。今思うと、ナニもの思いにふけってんだ。と思うが、ぼーっと将来を考えたりできるのも、チャリ旅の魅力かもしれない。そんなこんなで高知市到着。高知なら当然カツオだ!昨日は、チョコとラスクで我慢した。今日は値段も気にせず、うまいものを食うぞ!明神丸本店に行く。店内に入ると、丁寧に店員さんが迎えてくれる。高級感のある店内、お客さんは見るからに富裕層。クロックス、ジャージ姿の私は明らかに浮いていたが、まあ許してほしい。カツオ寿司を食らう。うみゃい。え、それだけ?そう。これだけ。どう頑張っても味が思い出せない。。。この日はホテルでゆっくりと就寝。

 

スーパースターなおばあちゃん(4日目)



2月29日:高知~四万十市
9時起床。駅前広場で荷造りをしていると恰幅の良いおばあさんに声を掛けられる。どこ行くの?とおばさん。坂出から右回りで、四国一周してます。とぼくは答える。あら、そうなの。頑張ってねと立ち去る。5分後、私若いもんが頑張ってる姿好きなんよー。がんばってね。はい。と1000円。頂いてしまった。渡すとすぐに立ち去ってしまう。かっこいい。また5分後、おばさん来る。これも足しにし、と1000円。驚き、嬉しい。すぐに立ち去ろうとするが、こんな優しいおばあさんは見たことない。スーパースターに思えた。記憶にしっかりとどめておきたい。ほんとに嬉しかったしありがたかった。おばあさん、どうか長生きしてください。

画像は国道沿いにいた自由なニワトリたち。

 

思い出の沈下橋(5日目)



3月1日:四万十市~宇和島
昨日は、四万十川キャンプ場で野宿。7時半、テントの外から聞こえる声に目が覚める。見ると、サッカー少年団がすぐ傍で練習している。これはお邪魔しました。すぐに荷造りをし出発。四万十川沿いを北上した。四万十川、懐かしい。小学生の頃一度きた。沈下橋、父さんが飛び込んで死にかけた所だ。パシャリ。家族LINEに送信。

17時、宇和島到着。宇和島は鯛めしが有名だ。かどやで鯛めしを食らう。鯛の刺身とだしが白飯に絡んでめっちゃうまかった。愛媛に行った際は是非!

熱いお湯との向き合い方(6日目)



3月2日:宇和島~松山
松山に向けて出発。宇和島~八幡浜までの山道、あちこちにみかん畑があった。とってものどかだった。

17時、松山到着。道後温泉に向かう。神の湯、思ったより入湯者は少なかった。正面にあるお湯の流れ口には圧巻。ここには、いかにも神様!!ってかんじの人がでかでかと彫られている。なんかご利益ありそう。てか、お湯がアッチい。ぼくは熱いお湯が苦手だ。熱くなったら、冷水シャワーを浴びる、そしてまた湯船に浸かる。これを何度も繰り返す。寒暖差がキモチいい。これがぼくの熱いお湯との付き合い方。苦手なものはある。でもそれとどう向き合うか。それが大事。

 

異端な人(7日目)



3月3日:松山~坂出
6時半、起床してさあ出発。途中、75Lのリュックを背負い一輪車で山道を登る大学生に出会った。一輪車とは驚いた。駅伝部に所属しているらしく、なんと箱根駅伝にも出ているらしい。なんという猛者だ。その人に出会って自転車なんてまだ楽なもんだと思った。当初は新居浜市のキャンプ場で一泊する予定だったが、短縮し坂出まで走りゴール!時刻は午後5時半。兵庫の実家に着くと、母さんがお風呂を沸かして、ご馳走を作って待ってくれていた。最高だわ。

 

おわりに



ここまで、ぼくの旅録を読んでくださりありがとうございました。九州一周旅のトラウマも克服し、チャリ旅の魅力にも気づけた気がします。次は夏の北海道でチャリ旅したい!!!


宝満山の魅力を語る (ブログウィーク第9弾)

2020-06-06 19:00:00 | うちでワンゲル

 

こんにちは、58期の小山田です。
ワンゲルブログウィーク、楽しんでいますか?

9回目は私が担当させていただきます!

写真が少なく長ったらしい文章が続きますが、最後までで読んでいただけるとありがたいです。

~自己紹介~
 とにかく山が好きです。高校でも山岳部でしたが、九大ワンゲルに入って完全に沼にはまりました。HPの部員紹介で「下界でどんなことがあっても山に登れば心も晴れる。人生の喜怒哀楽を宝満山と共にする名前通りの正真正銘の山女。」って書かれました。(が、この文が一番似合う人は他にいると思います。私は2番目ですね。)山行きたいといつも思っていますが、金・体力・暇が足りません…(笑)週3の兼サーしながら忙しい中では結構登っているほうだと思います。

それでは本題の宝満山について、お話ししていきたいと思います。
マジで統一感ないです、文体メチャクチャです、ご注意ください。


宝満山がなぜ好きかと言われても、正直パッと応えられないことに気づいたのはこのブログを書くことが決まった時のこと。登りたくなる気持ちは理屈じゃないんだよなあ(笑)。
でも、糸島低山になんか対抗心あるし、歩荷や三郡縦走で来るだけのワンゲラーの皆さんに宝満山や太宰府のよさを知ってもらいたいのもあるので宝満山のいいことろ、好きなところを頑張って文章にしてみました。4部構成です。宝満山のことだけでなく、自分が思う山の楽しみ方もゴリゴリ織り交ぜております。
※以下の文章は宝満山に行ったことある人向けになっているかもしれません。行ったことがない人、わかりにくかったらすみません。

ご来光、人が多すぎました。

①交通の便良すぎ!
西鉄太宰府駅からまほろば号で10分足らずで登山口のかまど神社に到着するし、そのまほろば号は30分に1本の間隔で運行しているし、どこから乗っても運賃100円!!控えめに言って神。(そのためワンゲラーは都府楼前駅から乗っている)博多駅から太宰府駅行の西鉄バスも出ているのでエコラーは交通費をかなり抑えることができる。もちろん神社近くには駐車場も用意してある。
他地域に比べ登山口へのアクセスがいい福岡の中でも、宝満山はトップクラスに入ると思う。(私が知ってる中では)登山口へこんなにバスが出てるの、当たり前じゃないんですよ。
…え?伊都から遠いって?それは伊都の立地がわr…とにかく都心部からのアクセスは糸島には負けませんよ。(でもむしろ公共交通機関を使わずに手軽に低山に行ける伊都の立地、羨ましいです。特にこのご時世。山が近いキャンパス、大学生ワンゲラーにとってはありがたいですよね。)

②多くの人を受け入れてくれる難易度と多様な楽しみ方
標高は829mでかまど神社から登ると標高差は660mくらい。(私のYAMAPの記録参照)正面登山道はひたすら石段で、危険箇所はほぼない。(もちろん油断は禁物ですが)
そのため、普段登山をしない人でも体力がある程度あれば登ることができる。きついだろうけど、山頂に着くと普段の生活で感じないような達成感は得られるはず。わたしもワンゲル以外の知り合いを連れて何度も登った。初めて来た人は道中や山頂の景色に感動してくれる人が多く、なんだかこっちも嬉しくなる。
でもその一方で、我々ワンゲラーや登山ガチ勢も楽しめるようになっている。歩荷をすればいいトレーニングになる。日本アルプスなどを数日かけてがっつり縦走したい人たちにとっては近場の山を定期的に登って地道に体力や筋力をつけていくことがとても大事なので、宝満山のレベルはもってこい。入部当初は「遠くても九州内の山まで。アルプスとかはレベル高すぎるけんいいや。」と思っていた私も宝満山歩荷のおかげで屋久島にも富士山にも南アルプスにも行けるようになったのだから。宝満山歩荷めんどくせー、石段ばっかでだりーとか思っているそこのあなた、宝満山からどこへでも登れるようになれると思ったらモチベーション上がりません?なんか夢がひろがりませんか?
もちろん重い荷物を背負って時間をかけて登るだけでなく、トレランで山頂まで駆け上がるのもよきよき。ある部員が一日で宝満10往復やってましたね。すごい。私もそろそろ違う宝満の楽しみ方を味わいたいのでちょっとタイムアタックしてみたいなと思ったり。(体力ないくせに言ってみる)

とにかく、宝満山に来る人たちは、登山歴も目的も格好もさまざま。でかいザックを背負い歩荷や縦走をしているワンゲラーの他にも、見ててほほえましい家族連れ、高校生男子の集団、キャンプ場で山飯作って食べるのを楽しみに登る人、毎日宝満山の人、バチバチメイクのお姉さん、仕事がない隙にパッと登りに来る人、全身山の格好でそろえているおばさま、最近登山始めましたの人、すんごいスピードで通り抜けていく人、本当にいろんな人とすれちがう。休日の挨拶の回数は尋常じゃない。ソロでも孤独感を感じない。平日の昼間でさえも何人か人を見かける。
そして休憩中にそんな人たちとおしゃべりするのも楽しみだったりする。「大きい荷物やね~」からの「トレーニングです」「中は水です」の会話がほとんどだが、たまに別の話題で盛り上がったりもする。行く予定の山や今まで行った山の話をするのも楽しい。真夏の歩荷中に3合目でパイナップルをくれた優しいお方もいた。野北に岩登りできるところがあるよーって教えてくれた人もいた。いろんな人と会話をすると山の価値観が広がるなーって感じます。
 というかここまで正面登山道でのお話しかしてませんが、それ以外にもめっちゃルートありますからね。はよ開拓したい。一番気になっているのは猫谷川新道です。誰か行きましょう。

③下山後の観光
まあいくら交通の便がよいといっても歩荷のためだけに太宰府までいくのは面倒だという人のために。宝満山歩荷だけで帰るのはもったいない。登山の前や下山後にどっか寄ってみたらどうでしょうか。
ということで、宝満山周辺のおすすめスポットを紹介。というか観光案内です。(太宰府天満宮はあまりにも有名なのでそれ以外でいきます。あと載せてないけど都府楼前駅周辺の観光もしていってくれたら嬉しいです。)山関係ないかも。やっと写真がたくさん出てきます。

○竈門神社
 登山口の神社にガラス張りの建物があるってなかなかない。おしゃれすぎる。最近は『鬼滅の刃』の聖地巡礼で訪れる人が多いようです。


 そしてそして、主祭神の玉依姫命(たまよりひめのみこと)は縁結びの神様として有名。「恋みくじ」というものがあるが、大吉が出ても当たっていない気がする人はきっと参拝をサボっているせい?まあいつも神社の前をスルーしていく人の運勢はしったこっちゃないですよね。(わたし調べ)「登らせていただきます」と感謝の気持ちで、登山の安全祈願のためにもきちんと参拝していきましょう。
(桜の写真)
ホームページ→ https://kamadojinja.or.jp/

○山の図書館
正面登山道登山口のすぐそばにある、とにかく山に関する書籍ばかりの図書館。ずっとおれる。薪ストーブのある室内の雰囲気が素敵。自分が一番お気に入りの書籍はパタゴニア地方の写真集。
ホームページ→http://yamatosyo.starfree.jp/

○宝満茶屋 新・山公
山の図書館のお隣にある、そば&ジビエの店。私は行ったことがないので早く行きたい。「♯チベット仏像」のハッシュタグが気になる。
Instagram→ https://www.instagram.com/sin_yamakou/

○宝満山 参拝隧道
 下山して太宰府駅まで歩いていくと、最後の方、道の左手に現れるトンネル。そのまま天満宮の裏につながっている。「千と千尋の神隠し」に出てくるトンネルっぽい。麻生太吉さんが昭和3年に寄進したもので、太宰府天満宮の境内の中の唯一の私有地。境内の一番奥の「お石茶屋」を営んでいた「お石さん」に惚れた麻生さんが彼女のために作った、なんてロマンティックな伝説も残っている。まほろば号に乗り遅れたときはぜひここまで歩いてトンネルを通ってみよう!!!
参考HP→https://www.aso-group.jp/history/achievement_26.html

④宝満山×歴史は面白いよ

 宝満山に限らず、山の醍醐味ってこれだと思うんですよね~。山の由来とか調べるの楽しいですよ。歴史だけじゃなくて、前回のブログにもあった植生、あとは地理や地学なども山で学べちゃいますし。こういうことも興味を持って調べてみると登山の楽しみ方が広がりますよ。(でもそんな勉強とかお堅いこと考えたずに「山に行きたいから山に行く」みたいなスタンスも大事ですよ。私も普段登るときは山行きたいしかかんがえてないことがほとんどなので。登っている途中で「あ、こんなのあったんや」って気づいて気が向いたらちょっと後で調べる程度です。)

はい、前置きが長くなりましたが、以下、宝満山の歴史です。

宝満山はですね、天武天皇の時代に信蓮上人という方が開山したみたいです。上人が修行していると突然高貴な女人が現れて、「われは玉依姫なり。この国たみをしずめ守り、皇統を守護するものなり。」と告げるやいなや金剛神の姿になり九頭の龍馬に乗って飛んでいったそうです。このことを信蓮が時の天皇に奏聞し、天皇が有司に宣下し建てられたのが今日の宝満上宮(山頂にある竈門神社の上宮)にあたるらしいです。上宮の御社殿は北を向いて建てられており、はるか海の彼方の大陸を意識していたのかもしれません。

玉依姫にまつわる馬蹄石や竈門岩は山頂付近でみることができますよ!   

以降、宝満山は神仏の鎮まる山として尊崇され、遣隋使や遣唐使が大陸に渡る前に安全や成功を祈願したそうでです。あの有名な最長や空海も来ていたらしい!!あとは、大宰府政庁の鬼門封じとして国家的祭祀が営まれてきたとか。(「鬼滅の刃」の聖地巡礼は宝満山登山もセットでやってほしいなと個人的には思う)
中世から近世にかけては修験道の山として栄えます。鎌倉時代末には彦山(今の英彦山)から宝満山まで、修験道の霊場が完成していたそうです。(個人的に宝満山の歴史で一番のエモエモポイント。これを知って英彦山から宝満山まで自分の足でたどってみたい欲がでてきましたあ!!!!)
戦国時代も戦乱の被害を受けながらも小早川氏や黒田氏の寄進を受けながら整備されていたそうです。
ただ残念なことに、明治時代の廃仏毀釈によって修験道・仏教関連のものはいろいろ破壊されてしまいました…。
でも、歴史と信仰の跡を求めて登山する人は後を絶たなかったのです。1982年には、開祖心蓮上人の千三百年忌を期に宝満山伏の末裔が中心となり「宝満山修験会」が再び結成され、以来、毎年5月には、峰入りや採燈大護摩供などの行事が厳修されています。

参考文献:竈門神社のHP、「九州の岳人たちーその登山史ー」(日本山岳会福岡支部 編)

とな感じで紹介させていただきました。興味ない人にはつまらなかったかもしれませんすいません。

でも私が伝えたかったのは、この山にはこういう歴史があるんだと知ることで、山に行ったときにじかに歴史に触れることができるよ、ってことです。山って人間の寿命よりはるかに長い時間そこに存在しているわけですからね。昔からある木とか石とか触れるだけでちょっとタイムスリップした気分になれません?数百年前を生きていた人と同じ場所に立って同じ景色を見て同じものに触れて…ってなんかロマンを感じません?(私だけですか?)

 

以上、4つに分けて宝満山の魅力をお伝えしました。
文章ほんとグダグダですね、申し訳ないです…
でも一つの山からここまで話すネタを作ったのは我ながら頑張りました。
宝満山を好きになってくれる人が一人でも増えてくれると嬉しいです。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

 


ワクワク 植物博士へのインタビュー (ブログウィーク第8弾)

2020-06-04 16:41:27 | うちでワンゲル

ー今日は自称植物博士にお話をお聞きしたいと思います。自己紹介をどうぞ

 2年の島崎です。

ー自己紹介そんだけかい!? 少なっ!!  それでは内容の方をどうぞ (いや、インタビュアー適当すぎ?まあいっかーww)

今日は植物についてお話ししたいと思います。私は植物が大好きで、自他共に植物博士と認定されています(絶対に!!) 

(ーあれ、自他ともになんだ、自称かと思ってた)

 それは、なんと、去年の誕生日プレゼントに植物図鑑をもらうほど!!(本当はキノコ図鑑が欲しかったのに… まああんまり変わらないからいっかー 十分満足(^^♪ しかも持ち運びに便利だぜ!)  コロナウイルスの影響で県をまたいでの移動ができないから福岡の山でしぶしぶ我慢している皆さんや歩荷訓練で同じ山ばっかりに登っているみんなに朗報です! ほんの少しの植物を知っているだけで山歩きが100倍楽しくなる方法をお教えします  さて皆さん、松とヒノキと杉の違いは分かりますか? 某山岳部員は実物を見てもあんなん全部一緒やん!! と叫んでいましたが、まあ常識として知っていないと恥ずかしいと私は思いますね。 

ー常識なの!!   Oh no~♪ you say good bye and I say hello~ (←私はいつもOh no って思うとこの曲が頭に流れてくる ビートルズのhello goodbye の途中の部分) では植物博士! その違いを教えてください

 

それはこちらです じゃじゃーん

ーえーっと、つまり、松はつんつん 頭に刺さると痛いよね~♪ ヒノキは平べったくてよく見たらYの形があるぜだぜ ひゅ~ひゅ~♪ ヒノキの実はいい香り~♪  杉はギザギザのやつ!! gizagiza てことですかね

そうですね 分かりやすく歌にしてみると、(カエルの歌に合わせて) 「松はつんつん頭に刺さると痛いよね~ ツン ツン ツン ツン イタイタイタイタ(>_<) ツンツンツン」って感じですかね~

ーなるほど、わかりやすいですね♡ BTY(これはby the way の略です) 植物博士はこのブログで何が一番のポイントだと思いますか?

 私がこのブログで一番言いたいことは植物に目を向けることで、1週間ごとっていう短い期間でも、同じ山に登る時に植物を見ることで楽しみが増えたり、少しの変化でも季節の移り変わりを感じることができるから、みんなに覚えなくてもいいけど少しは植物に目を向けてもらいたいっていうことです。

ー博士! わたし、山ごとの植物の特徴とかあったら知りたいです!! 

そう、それをお話ししたいなって思ってたんです good question ですね ふだんどんな山に登られますか?

ー ん~、一番好きな山は皿倉山なんですけど、たぶんみんな遠すぎていかないんじゃないかな~ (ちなみに、福智山系をよく縦走してましたね) 1つ前のブログは個人的に面白かったですヨ♡ まあ後は、王道の三郡縦走とかですかね~

 

じゃあ、とりあえずその2つの山について紹介しますね、私も春に三郡縦走を毎週してたことがあるんですけど、その時はマムシグサの、最初只の棒切れがだんだん大きくなって最後にはちゃんとした花っぽくになっちゃうっていうのにびっくりしましたね~(ちなみにあれは葉っぱです) 詳しく言うと、一週目:茶色の細い棒きれ  2週目:マムシグサっぽいシルエットが見られるようになる  3週目:マムシグサっぽさが加速 白鳥のくちばしみたいな  4週目:だんだん葉っぱが枯れていく…  5週目:マムシグサの中から赤い実がチラッと見えてくる その後は是非足を運ばれてみてください♡ マムシグサが首を長くして待ってるはず…

三郡縦走だと、スミレが登山道に生えていて場所ごとで色とか形が変わっていたりして、可愛いし、(キュンキュン) 楽しい♪ 一番見つけてテンションがあがったのはギンリョウソウ(ユウレイダケ)っていう植物で、植物のくせに光合成をせずに腐食した葉っぱとかを栄養として生きていて、白いふわふわしたのが生えているんですけど、 図鑑で見ていただけだったから実物を見てすごいれしかったですね~ でも、その時すごく急いでいて、一緒に歩いていた友達も植物に1㎜も興味なかったので、ちょっと悲しかったですね~ だからこそ、みんなに興味を持ってもらって一緒にワクワクを共有したいですね!

これがギンリョウソウ

ーじゃあ勉強しますね!! 次は福智山系についてお願いします!

 

 福智山系はやっぱり草原ですからね~ しかも、土壌が石灰岩質なので特有の植物がみられるんです!!(キラキラ) 詳しく知りたい方はこの本をご覧ください⇒熊谷信孝さんという方が書かれた「貫・福智山地の自然と植物」

 

個人的には福智山系の中では、カンドコロやフタリシズカ、モミジイチゴなどが見られましたね~ あとは、けっこうシダ植物がたくさん生えていて、ワラビやコゴミがあって、それらの調理法とかを調べて友達と共有しあったり、ワラビとコゴミとゼンマイの違いを講習会したりしました。 皆さんもそれぞれの山で気になる植物とかあったら、友達と共有したり、自分で調べてみたりしたら面白いと思います。

ー Ah bon!! 楽しそうですね!! でもワラビとかゼンマイとか食べれるし、そういうの分かってたら人生楽しくなりそう♪ 個人的には薬草とか興味ありますね

 

そうなんですね、私はそんなに食べる系の草には詳しくないので、勉強してみますね! まあ家にフキノトウとミョウガがあるくらいかな~雑草としてヨモギも生えてる… (雑草生えたら草取り大変だから生えないでほしいな~  なんかでも、雑草という名前の草はないんだって_____ )  地元の登山協会の野草を食べる会っていうのに行ったことがあるんですけど、そこでは椿の花をてんぷらにして食べていて、私も食べさせてもらったんですけど、とてもとても美味しかったです(^^♪ それからは椿の花見たら美味しそうって思うようになりましたね~  

ー椿の花か~ そういうイメージなかったですね 確かにおいしそう! (ていうか、野草を食べる会とかめっちゃ魅力的♡ いいなあ)  あとおすすめの山とかありますか?

 福岡県で有名なのは馬見山のアブラチャンとか、古処山のツゲとかですね~ あとは、英彦山のヒメシャガですね!

ーヒメシャガってなんか強そうで魅力的な名前ですね‼(ヒメ+シャガシャガ) (あら、もうこんな時間だわ oh no~♪~)  植物博士、そろそろお時間です

 

えーーーー もう時間なんですか? もっと話したいことたくさん(富士山よりたくさん何ならアコンカグア山でもいい)あったのに…  

ーでも博士、そうしないと原稿の締め切りに間に合わないんですよ ((´Д⊂グスン)

ーそれでは最後に一言よろしいですか?

 ん~そうですね、私もまだまだ悩みがつきません (。´・ω・)ん?間違えた 学びがつきません (宿題の締め切りが閉まってて、、間違えちゃったw)  はい、えーしきりなおしますね。

私もまだまだ学びがつきません ので、次皆さんにお会いする頃にはもっともっとレベル&パワーアップしたわたくしにお会いできると思います 期待してチョ 今回は福岡県の山に絞ってお話ししましたが、福岡県の山でもまだまだ紹介しきれなかった魅力がたくさんありますし、他県の山とか世界の山にもその山ごとに魅力的な植物がたくさんあると思うので、ワンゲルのみんなが少しでも植物に興味を持って下さったら、うれしいです。 植物だけでなく、皆さんが思う山の魅力をたくさん共有できたらと思います。

ー本日はありがとうございました。 パチパチパチ そういえば、スケッチ上手ですね!

はい、組織学のスケッチで鍛えられたので(笑)

ー組織学? なんやねんそれ んーわたし頭固いからちょっとわかんない  組織学かー 会社の組織を学ぶ感じかな________ 

(体の組織です)

             THE END END END ... 


 


鬼の中島と行く福智山全山縦走(2020/02/08)(ブログウィーク第7弾)

2020-06-02 19:00:00 | うちでワンゲル

こんにちわ! ワンダーフォーゲル部主将の折田です。

主将とは言っても、登山を始めたのは大学からで、別に大した実力があるわけではないですが。知識や経験は副部長や主務の方が豊富ですし。そんな感じなので、僕は歴代の主将の方々とは違って、「自分が引っ張る!」という感じではなく、部を支える方に徹してます。たまにはそういう主将がいてもいいよね笑 なんか最近はそれすら副部長と主務に任せてる気もしますが…まあ気のせいでしょう!

ちなみに僕はマイペースで登山をしています。一回も登山をしない月もあれば、週に3回以上登るときもあったり。ほんと気まぐれです笑 登るときも自分のペースで歩くので、他の人が後ろにいるときは怒られることも。他の人に合わせてペース調整するの苦手なんですよね… 瀬田とか増田とか中島とか、僕が何も考えずに歩いていてもついてきてくれるのでホントにありがたいです。彼らの方が体力あるしそりゃそうか。

そんなどうでもいい話はほどほどにして、そろそろ本題の福智山縦走について話します。この縦走路、本当は福智山で一泊するものらしいんですが一日で行っちゃったよ!っていう話です。


メンバー 中島、折田

記録 折田

 

それでは、今回の福智山縦走の話を始めます!

きっかけは期末テストの終わりが近づいた時期の、中島の「春休みになったら、どっか山行かない?」という一言だった。僕もそろそろ体を動かしたいと思っていた時期だったので、了承すると、さっそく中島から簡易的な計画書が送られてきた(さすが副部長。仕事が早い!)。

で、送られてきた計画書がこれ

ルートはJR採銅所駅からJR八幡駅までをほぼまっすぐに北上!

距離感わからない方は、googleマップでも使って調べてみてください!

僕「…いや、長くない!? 山道を30km近く歩くの?」

中島「いやいや、折田なら行けるって」

みたいな会話を何回か繰り返した後、まあなんだかんだ言って、きつい山行は今までもいくつかやってきたし(クリスマス縦走とか乗鞍レンタカーとか)福智山から先はそんなにアップダウンないし(←きついのは福智山より手前でした)何とかなるか…と思いながら、行くことになった。

 

で、登山当日。ワンゲルにしては珍しく(?)、始発の電車に二人とも間に合う。そのまま中洲川端駅で降りてバスで北九州へ。バスの途中で福智山とかが見えたらしい。僕は寝てたから知らないけど。

バスを降りると北九州名物?のモノレールへ。二人とも田舎出身のため、珍しい乗り物に興味津々。

なんかカーブでめっちゃ傾いてたけどこういう乗り物なのかな…。まあいいや。

企救丘駅でモノレールを降りると志井公園駅までダッシュ。何しろ乗り換え時間が3分くらいしかないのに駅が200mくらい離れる。息を切らしながらなんとか電車に乗り込む。電車で少しエネルギー補給しているうちに、出発地点の採銅所駅に到着。

 

7時45分ごろに採銅所駅を出発。もちろん僕が前を歩く。YAMAPの記録によると、500m弱登る道を、40分ちょっとで登ったようなので、結構とばして歩いたんだろう。正直あんまり覚えてない笑 そんなこんなで最初の山、牛斬山に到着。

最初の山頂だしのんびり休もうと考えていると、突然中島から「今日は休憩短めで、時間に厳しく行こうと思う。折田のために(?)心を鬼にするわ。」とまさかの宣言。いや、僕のためなら休憩長くしてよ…という声もむなしく、きっちり5分後に「出発するぞ。」とせかされる。

しぶしぶ牛斬山からリスタート。もう少しやすみたかったな… そんなことを考えながら歩いていると、やたらと道が開けてきた。

草スキーができるんじゃないかって思うくらいの見晴らしの良い急な坂が現れる。「こういうの下るの楽しいだろうな」と考えながら登る。きつい… 何とか坂を乗り越えるも、休憩時間はたったの三分。鬼め…

リスタートするも、激坂ふたたび。ここまではっきりしてると潔いよね。どっかの若杉山も見習ってほしい。そんなことをぶつぶつ言いながら登る。

そうしているうちに赤牟田の辻に到着。この時点で9:37 コースタイムより1時間くらい早いペースで来てる。もちろん、鬼の中島がそれを休憩時間に還元してくれるわけもなく、4分で出発。

 

その後、念仏坂という角度が70~80度くらいある坂(壁?)を下り(↑上2枚の写真で伝わるかな…)、テクテク歩くこと50分で本日のメイン、福智山に到着。

鬼が頂上の景色を写真に撮るのに夢中になっている間にしっかり休憩。福智山、貴重な休憩時間をありがとう(20分近く休憩できた!)と感謝し、出発する。近くの水場で水質が不安定な水をペットボトルに補給し(飲まずに済みました)、のんびり歩く。途中で本日の最後の山、皿倉山も見える(奥の白い建物がある山が皿倉山)。

その後は尺岳、音滝山、白畑山、建郷山と登って行った…らしい。ごめんなさい、長すぎてあんまり覚えてない笑 とりあえず覚えていることは、

  • コースタイムより速いペースで歩いている
  • 休憩が3~5分ずつしかない
  • 僕が一日の縦走で歩く最長距離を更新
  • 「皿倉山まで残り10km」の看板でやたら喜ぶ

そんな感じだったと思う。12~13kmの間の記憶ないってこの縦走の半分くらいを占めてるはずなのに…

 

気を取り直して、市の瀬峠から記録しておこう。このあたりから僕が体力的にきつくなり始める。権現山は迂回路があったので、そっちを通るつもりだったが、分岐で間違えて権現山を通る道を選んでしまう。中島曰く、

「わざわざ権現山を通る道を選ぶなんて、さすがワンゲル部長だね。」

どうやら彼は道を間違えていることに気づいていたらしい。いや、教えてよ…てかなんでそんなに楽しそうなんだよ…こっちはこんなにきついのに… 残念ながら僕が気づいたときにはすでに戻る方が遠回りになるくらい進んでいたので、そのまま権現山を通って進むことになる。個人的にはこの山がこの縦走で一番きつかったと思う。何しろ200mくらい登るし。文字通りひいひい言いながら頂上へ到着。

その後は林道を通って皿倉山に到着。権現山から皿倉山まではそれほど遠くなかった。皿倉山はケーブルカーで6分で着く山らしく、家族連れやカップルが多い。へとへとのワンゲラー二人にはとても場違いな感じがする。

↑しっかり恋人の聖地「天空ドーム」でも写真を撮る。男同士で待っていると先に写真を撮っていたカップルがすぐ譲ってくれました笑

少し下ったところにある、国見岩で写真を撮りつつ、最後の休憩をとる。八幡の街が一望できる素敵なスポットだったのでぜひ見に行ってほしい。

さすがに最後の休憩は15分くらいとった。本当はもう少し長くとりたかったが、風で寒いので仕方ない。中島が優しくなったと思った読者もいるかもしれないが、

僕「ケーブルカーで下山したい。」

鬼の中島「ワンゲルだからダメ。」

こんな感じで最後まで鬼のままだった。仕方なく八幡駅までとぼとぼ歩く。途中、八幡駅行のマイクロバスもあったが、誘惑に負けず、とぼとぼ歩く。

で、16時23分。ついに八幡駅に到着! 行動時間8時間38分、距離28.4km、獲得標高2167mの長い長い縦走が終わった。

 

八幡駅到着後は、銭湯で汗を流し、秘密のケンミンショーに出てたらしいチキンカツちゃんぽんを食べて、伊都に帰った。

こうして福智山縦走は無事に終わった。次の日筋肉痛がひどかったことも書いておく。


一応中島の名誉のために、登山中に中島が「後輩には優しくする。」と言っていたことも記録しておく。

おしまい