夏合宿 八ヶ岳縦走 2019.8.21〜28
<メンバー>
A隊:坂口、田中、小林、斎藤、小野 B隊:氏家、三橋、武谷、松井
記録:小野
8.21
合宿の始まりは、今宿のルミエールだった。激安スーパーのため、合宿の買い出しにはもってこいだ。19時に集まったのは、坂口、氏家、小林、斎藤、松井、小野である。一通り購入を済ませたのち、今宿駅まで徒歩で移動し、筑肥線、地下鉄空港線で藤崎駅へ。この日の夜は坂口家にお世話になった。明朝の寝坊を心配しつつ、各自眠りについた。
8.22
ワンゲルの朝は早い。4時半ごろに起床して、5時半ごろには坂口宅を出た。まだ人もまばらな地下鉄に乗り、博多駅へ。博多駅では三橋、武谷と合流。博多駅からは格安チケットで新幹線に乗る。姫路駅までこだまで約4時間の旅。車内では各自自由な時間を過ごした。後にこの新幹線の偉大さをメンバーは思い知らされる。
本来であれば、この日のうちに登山開始地点の小淵沢まで向かう予定であったのだが、翌日の八ヶ岳周辺は悪天候が予測されていたため、話し合いの結果この日は姫路に留まることにした。
となればやることは一つ…
観光だ!!
こんなことしたり…
こんなことして楽しみました。
姫路市立動物園、安いのにめちゃくちゃ時間潰せて楽しかった。
この日の夜は駅前の快活クラブで一夜を過ごすことに。ネットカフェと言って侮ることなかれ、そのあまりの快適性、コスパの良さにメンバーは一夜にして快活信者になりました。
8.23
1日遅れで姫路を発つ。快活クラブの無料モーニングを食い、朝8時半の電車に乗る予定だった…が、ここで恐れていた事態が起きてしまう。寝坊である。本人のプライバシーを尊重してここでは寝坊した人をSとする。Sさんが起きたのは快活クラブを出る5分前だった。まさか本当に寝坊しているとは誰も思っていなかったので誰もSさんを起こさなかったのだ…何とかダッシュで予定の電車に乗ることができたのでよかった。今日は青春18きっぷを使ってひたすら東へ向かう。名古屋駅に着くと、帰路についていた南アルプス隊の皆さんと遭遇。10分程度しか話せなかったが、お互いの疲れを癒すには十分な時間だった。
その後、順調に列車は進み、予定通り小淵沢駅に着いた。途中の中津川駅で食べた信州そばがとてもおいしかった。うどん王国福岡ではこの味は体験できないだろう。
小淵沢駅に着くと、明日から我々が挑む八ヶ岳が雄々しく姿を現していた。
駅には小洒落た展望台が併設されていたので登ってみると八ヶ岳はもちろん、富士山も望むこともできた。そんな美しい自然を背景に、地元の高校生であろうか、恋仲にあると思われる男女が青春のひと時を楽しんでいた。あまりにも絵になるその光景に我々は息を呑まれた。空気を読んで早々に退散したが、大切なひと時をメインザックを抱えた変な集団が邪魔してしまったことをこの場を借りてお詫びしたい。 (↓空気を読むワンゲラー達)
小淵沢駅前は閑散としていたが、近くによさげな定食屋さんがあったので入店。下界での最後の晩餐に皆舌鼓を打った。
夕食後は、予約しておいたジャンボタクシーを使って登山口である観音平へ向かった。観音平に着くと、そこには闇しかなかった。闇、ひたすら闇。しかも風にそよぐ木々の音がなんか不気味。それに加えて運転手さんが熊が出る話をしていたので、急に怖くなった。でも今夜はここでテント泊するしかないので覚悟を決めてさっさと寝た。幸いクマは出なかったが、あまりよく眠れなかった。
8.24
いよいよ登山行動開始である。天気は快晴。まずは編笠山を目指す。樹木が生い茂る中、順調に歩いてゆく。道は歩きやすかった。初めて富士山が見えた時は感動した。木々が消え始めると、山頂に着いた。
山頂では風が強く、寒かったので早々に編笠山を後にした。少し下ると青年小屋という小屋があったのでそこで休憩をとった。そこからアップダウンを繰り返しながら歩いていくと、権現小屋に着いた。ここで昼食を摂る。簡易サンドイッチで腹を満たし、ピストン行動で権現岳へ。
山頂付近は巨石がゴロゴロしており、結構危ない所もあった。みんなスリルを楽しんでいたが、筆者はチキンなので傍観していた。
権現岳下山後は再び権現小屋に戻り、アップダウンを繰り返していく。今日はキレット小屋というところでテントを張る予定なのだが、権現岳を過ぎればもう山はない。よゆーよゆー、山楽しい〜なんて思っていたら
なんかえげつないハシゴあるんですけど。もうこんなんカイジの世界じゃん、失敗したら地下労働のやつじゃんとか思いつつなんとか梯子をクリア。ちなみに百戦錬磨の坂口さんはめっちゃ速く下ってました。
その後は特にトラブルもなくなんやかんやでキレット小屋に到着。この日の夜はカレーだった。
8.25
やっぱりワンゲルの朝は早い。3時起床。朝というより夜やん。朝食は昨日の残りのカレーを使ってカレーうどんだった。やはり1日置いたカレーは旨かった。そして5時にキレット小屋を出発。この日はまず赤岳を目指す。赤岳は八ヶ岳の中で最も標高が高いらしい。
登っている途中に雲海から朝日が顔を出した。赤岳の登山道は礫石が多く、道も細いところがあったりと危ない所も多かったが、景色は絶景だった。山頂が近づくと、登山客も増えてきた。どこから来たの〜、若いね〜という問いかけに対してテンプレ通り応対しているうちに登頂。
いつのまにか赤岳があんなに遠くに位置していた。
燎平のiPhoneXを以ってしてもうまく朝日を撮影することができなかったが、本当に神々しい日の出だった。
縞枯山からは明日登る蓼科山もよく見えた。岩場の道を下ると雨池峠に着いた。この辺り一帯は湿原地帯で、ロープウェイも近くにあることから観光地化していた。トイレを求めて一部のメンバーはロープウェイの駅まで向かったが、筆者はそっち側に行ってしまうと千と千尋の神隠しよろしく帰ってこれなくなる気がしたので行かなかった。
よく撮れてますね。
この景色自体は幻想的だが、この池の水を飲めと言われて飲めるだろうか。ナスDでも躊躇するだろう。煮沸しておいた水を飲もうとした刹那、明らかに飲んだらヤバい臭いがしたので結局この日一部のメンバーは水無しで出発した。
山頂にも岩がゴロゴロしていた。植物の気配もない。雲に包まれているせいで薄暗く、黄泉の国みたいな雰囲気だ。ただ鳥居もあって神秘的な雰囲気でもあった。絶え間なく強い風に乗って雲が流れ込み、自分の横を通り過ぎていく。なんだか天気の子になった気分だ。数分前までは晴れていたとおじさんが教えてくれたがこれはこれでアリな景色だと思った。
よくわからんモニュメントで写真を撮ってもらうくらいにはテンションが上がっていました。
いろんな動物と触れ合ったり、美味しいソフトクリームを食べて楽しみました。あとお風呂にも入って皆綺麗さっぱりしました。筆者はなぜかシャワーを浴びている時に両鼻から鼻血が噴出した。全然止まらなかった。ちなみにそっちの人ではない。