九州大学ワンダーフォーゲル部

2016年冬に作りました。九州大学ワンダーフォーゲル部公式のブログです。部活動の内容を紹介していきます。

秋のレンタカー登山 木曽駒 八ヶ岳

2017-10-12 17:51:17 | 秋合宿

2017/10/59

参加者: 廣瀬 樋口 長友 久保田 柴田 山根 米村

記録: 久保田

10/5 深夜割ドライブ

 20時に姪浜のオリックスレンタカーに集合、出発。箱崎ルミエールにてユーヤと樋口くんと合流。貝塚食堂で腹ごしらえし、いざ出発。明日のユニバ開演時刻が目標。運転は2年生3人でまわした。深夜といえどもまだ1日目なので元気に運転できた。順調にユニバまでの最後のサービスエリア、四宮名塩に4時半ごろ到着。ここで6時ごろまで時間を潰すことに。Y氏は1,000円のリッチガチャガチャで可愛らしいミサンガをゲットした。5時ごろから24人は仮眠。13人は走りに行くなどと言っていた。これが若さの違いか。

10/6 ユニバ

 ふと目を覚ますと6時半だった。寝坊だ。そういえば遠く遥か彼方でアラームが聞こえていた気がしないでもない。イートインコーナーにいた13人に謝りつつ急いで出発。ユニバには8時過ぎに到着。さすが雨予報の平日、ほとんど並ばずにゲートをくぐれた。少し遅れて到着した3年生と合流し、みんなでハリウッドドリーム、フライングダイナソーに乗った。絶叫系が苦手にも関わらず涙を流しながらフライングダイナソーに乗った理志先輩には感銘を受けた。その後各自解散し、雨で空いているユニバを満喫した。途中体力が限界を迎え、並びながら意識を失い倒れそうになることもあったが、それすらも面白くて楽しかった。1年分くらい遊び尽くし、謎の達成感とともにユニバを後にした。近くの温泉へ行き、雨で冷え切った体を温めた。時間も遅かったのでコンビニで軽くご飯を済ませ高速に乗った。次に目指すは木曽駒ヶ岳。ちひろと私で運転したが、ユニバでの体力消耗はとてつもなかったらしく、運転しながらも時々意識がふわっと遠のく瞬間が恐ろしくてたまらなかった。この時の運転が1番過酷だった。3時ごろ恵那峡SAに着き、気絶するように寝た。後部座席の彼らは恐ろしい運転の中起きることもなく、朝まで気絶したままだった。

10/7 木曽駒ヶ岳

 8時ごろに目覚めた。疲れすぎていてとりあえずみんな無言でぼーっとした。何もすることがないのでとりあえず発車した。1時間半程走り、朝ごはんを食べた。ご飯の力はすごい。みんな元気になった。木曽駒ヶ岳の麓のロープーウエイを目指した。11時過ぎに到着。お昼ご飯を近くのパン屋さんで買って、バス、ロープーウエイと乗り継いだ。この木曽駒ヶ岳ロープーウエイは全長、高度差ともに日本一らしい。下は晴れていたが、ロープーウエイで登っていくとガス。頂上駅では雨だった。雨の中歩き出す。足元や見える範囲だけでもどれだけ綺麗に紅葉しているかがよく分かった。目を瞑るともうそこにはカールの紅葉の絶景があった。40分ほどで宝剣山荘に着いた。雨と風で冷え切っていたので中で休憩させてもらうことに。先ほど買ったパンとこっそり買っていたぶどうでお昼ごはん。外の天気を伺いながら1時間ほど過ごすも回復しそうにないので、さっと登って降りることに。中岳頂上までは20分ほど、のはずが5分ほどで着いてしまった。あまりの楽登山に呆気にとられつつも、やみくもに頂上にあった岩に登った。ガスっているため登ったところで何が見えるわけでもない。しかしそこに岩があるから

各々岩の好きなところに座り、お馴染みユーヤのリコーダー頂上コンサートに聴き入った。寒さに凍えながら何も見えない頂上を独特の方法で楽しみ、爆速で下山した。天気が回復しそうになかったため駒ヶ岳までは行かなかった。千畳敷まで降りると下の方に少し晴れ間が。紅葉と雲海の美しさに息を呑んだ。短い虹も見えた。満足な登山だった。

   ガスの晴れ間から現れた千畳敷の紅葉

下山後近くにあった温泉へ。泉質が良く、お肌ツルスベになった。八ヶ岳方面へ向かいつつ、通りがかりのソースカツ丼屋に入った。何気なく入ったが有名店だったようで行列。見たことのないボリュームとお肉の美味しさに感動。幸せすぎた。山道のプロ、ユーヤ運転手で麦草峠を目指す。あまりの安全運転にしっかりとシートベルトをして眠りに落ちてしまった。麦草峠には夜中にもかかわらず車がたくさん止まっていた。白駒池駐車場でささやかな優勝、就寝。満月と星がとてもきれいだった。

10/8 白駒池、茶臼山、縞枯山、北横岳

  8時過ぎに起床。この日は最高の青空。駐車場内の土産物屋が開いたようなので、そこで飲み物とパンやドーナツを買って出発。まずは駐車場から歩いて10分ほどの白駒池へ。鮮やかに染まった紅葉と青空、それらが反射する湖面。圧巻だった。

  白駒池と紅葉

そのまま登山道へ入り茶臼山へ。地面が緩い上に岩だらけで歩きにくい所もあったが1時間半ほどで頂上へ。想像以上の眺めに驚いた。やや雲がかかっていたが遠く北アルプスまで望めた。

  茶臼山山頂にて

続いて縞枯山へ。縞枯山ピークの手前、その名前の由来でもある縞枯現象を見ることができた。緑と白の縞模様がとても綺麗だった。

  縞枯現象。上の方が分かりやすく縞模様になっている。

縞枯山頂上は開けていなかったため通過。ハイジの家を思わせる縞枯山荘を通過し坪庭へ。ハイマツと小さな葉が赤く染まった木々が綺麗だった。やや雲行きが怪しくなってきたが勢いで北横岳へ。北八ヶ岳ロープーウエイからのアクセスが良いためか富士山並みの人の多さ。前のペースでゆっくり登った。頂上到着。やはりガス。寒い。こんな時にはやっぱり彼に演奏してもらうしかない。リクエストすると人が多いと渋りながらも演奏してくれた。珍しいことでもないのか周りの人がこちらを気にすることはなかった。素晴らしい演奏だった。少し雲が切れた時に斜面の紅葉も見れた。綺麗だった。

  北横岳山頂にて。ガス。寒い。

頂上でゆっくり過ごし下山。下山しながら、「ちゃうす!」という茶臼山にちなんだ挨拶が流行し、やたらとちゃうすを使った会話も始まり笑いが止まらなかった。が、13人の顔からはやや憐れみの目が。うん、ちゃうす。2時間ほどで駐車場まで着いた。そのまま温泉へ。今晩のお食事は、テンホウという長崎県内で有名らしきラーメン屋さん。ラーメン屋でありながら1番人気の坦々麺と大量の餃子をいただいた。安くてすごく美味しかった。その後本気の優勝に備えた買い物をし、本気で優勝しても明日必ず福岡へ帰れそうな所まで運転。結局長野から瀬戸まで行った。着いたのは3時ごろでそこから優勝が始まった。本当に楽しかった、が、気がつくと9時前だった。誰もいつ寝たか覚えてないそう。きっと、また、気絶したんだ。

10/9 帰福

 お酒が抜けるのを待つため、朝定食を食べ、ソフトクリームまで食べてまったりした。11時ごろ出発。瀬戸からは距離も短かったため気楽に帰った。心配していた渋滞もなく、早めに到着、解散した。

 

 5日間で走行距離が2,000キロを超えるというとんでもない行程だったが、体力の限り楽しみ尽くせた。なかなか足を伸ばせない、中央アルプスや八ヶ岳連峰の紅葉を堪能できたのは貴重な経験だったと思う。今度はもうちょっとゆっくり楽しみたいな。笑


2017 夏合宿 雲ノ平 水晶岳 槍ヶ岳

2017-10-12 11:04:00 | 夏合宿

北アルプス 先発
2017/8/14〜8/20
参加者
片山 久保 久保田 長友 坂口 三原
記録者
長友

8/13
夕方頃片山先輩宅にチャリで集合し松の屋でトンカツを食べてから今宿のルミエールに買い出しに行った。参加者6人のうち2人は現地集合であったので買い出しは4人で行われた。予想よりも時間がかかり最終電車で箱崎の本田先輩の家に向かった。本田先輩は私たちがお邪魔する少し前までバイトをしていて疲れていだはずなのに快く迎えてくださりありがたい気持ちでいっぱいになった。寝かせてくれるだけでもありがたいのになんと!本田先輩はその後手作り杏仁豆腐をご馳走してくれたり夜通し台所に立ち朝ごはん&お弁当まで作ってくださった。ちなみに朝ごはんはマグロカレーで昼ご飯はキーマカレーとおにぎりと名前を忘れたおかずだった。絶品で合宿前からこんな幸せあって良いのかと不安になるほどだった。1日目終わり。

8/14
移動日。見送りに来てくださった光岡先輩と奥田先輩がキンキンに冷えたスイカとビッグマンとマヨをくださった。このスイカは曲者で電車の中で網棚に乗せていたところ結露してしまい知らないおばさんにポタポタ水を降らせてしまったり網棚の上を転がり私たちをヒヤヒヤさせたりした。スイカが落ちて来た時のシミュレーションをしたりしつつ爆睡し続けあっという間に富山についた。昨日あまり寝ないでよかった。富山駅では残り2人と合流した。富山駅は北アルプスの天然水が汲み放題で感激した。その感激もつかの間、私たちはスイカの存在を思い出した。ザックにどうやっても入らないこいつをどうしようと会議した結果真夜中ではあるがスイカを食べ始めた。ものすごく甘くて美味しかった。が、量が多く最後の方はみんな無言で押し込んでいった。6人で大玉スイカを完食したところで2日目終わり。

8/15
朝の5時ごろ起床しバスに乗り込む。2時間弱バスに揺られ折立の登山口に到着。折立登山口の女子トイレは詰まりに詰まって悲惨なことになっていた。それはさておき、この日は薬師沢キャンプ場まで歩いた。太郎兵衛平小屋で屋飯を食べている大人たちを横目に、小屋に計画書を提出し、薬師沢キャンプ場まで歩いた。

太郎兵衛平で

8/16
この日は雲ノ平キャンプ場まで歩いた。途中2時間くらい急登が続き苦戦しまくったもののなんとか登りきった。この途中で急登が大好きで、楽しいねぇ楽しいねぇと言いながらものすごい速度で登っていくおじさんと出会った。(通称天国ジジイ)急登が終わると楽な道ですぐに雲ノ平山荘についた。するとらっきーなことに到着とほぼ同時に大雨が降り出した。この絶妙なタイミングのおかげでテントを濡らさないという目的で雲の平山荘宿泊が決定した。夜には黒部源流の歴史に関するスライドショーがあったりと最高の山荘だった。やっぱ最後の秘境は違うなぁと思った。

8/17

朝起きて外を見ているてみると、なんだか大きな影が見える。水晶岳だ。ようやく待ちに待ったいい天気がやって来た。水晶岳が朝日で燃えてとても綺麗だった。

雲ノ平山荘から日の出前の水晶岳

祖父岳まで登りそこからまずは水晶岳までピストンした。後方には薬師岳が凛とそびえ立っていた。たよりも距離が遠く疲れたが山頂では雲が切れたので景色は良かった。

薬師岳

 

水晶岳岳から見た雲ノ平

水晶岳山頂

その後戻って鷲羽岳を踏み、そこからガンガン下って三俣キャンプ場で泊まった。本当は先までいく予定だったが天国ジジイが三俣キャンプ場を推しまくっていたので三俣キャンプ場にしたのだが、何がそんなに良くて推していたのかちょっとよくわからなくて残念だった。

 

鷲羽岳山頂

三俣蓮華山荘から鷲羽岳

 

8/18
この日は槍ヶ岳山荘まで行く予定だったが、3時に起床すると大雨だったので、雨が弱まるまで待機することにした。9時ごろに雨が弱まったので、重い腰を上げて今日は双六小屋まで移動することにした。ガスっている中三俣蓮華岳を登り、3時間ほどで小屋に着いた。三俣蓮華のテン場よりもこのテン場の方がよっぽどよかった。ちょうどお昼時だったので、お腹が減った。小屋のご飯がとても輝いて見える。気が付いたら食べてしまっていた。その後テントに戻ると、壱号と書かれた他大学のテントが張られていたのだが、これが今にも壊れそうなテントで、ちょっと壊れたないかなと悪い期待をしてしまっていた。すると壱号を試すかのように大雨が降って来た。大丈夫かなという心配な気待ちと、何が起こらんかなという期待をしながら雨の中テントで待機した。1時間ほどで雨が上がったので、外に出て壱号の様子をみると、何と中の人がパン一で服やら寝袋やらあらゆるものを絞りまくっていた。彼らは溜まったもんじゃなかったであろうが、みんな大爆笑だった。

8/19

5時にテン場を出発した。西鎌尾根ほんっとうにガスりまくっていたのに私達が槍ヶ岳山荘に着きサブの準備をしていると雲が切れた。これはきっと晴れ男の久保先輩のおかげだろう。山荘の方がこんなに晴れるのはいつぶりかなぁと言っていたほどでとても美しかった。槍ヶ岳山荘では各々気に入ったシャツを購入したり、物資輸送用のヘリコプターを見たりして楽しんだ。槍の穂先まではずっとはしご場と鎖場だった。思っていたほど混雑してはなく、意外とゆっくり出来た。本来はここで一泊の予定だったが、腰を痛めている人もいたり、何より温泉が恋しくなってしまい、大キレットは断念し横尾山荘まで下山した。

槍の穂先

物資輸送のヘリコプター。迫力が凄かった。

槍ヶ岳山頂。かなり狭い

チングルマ

8/20
キャンプ場から上高地まで歩いた。2時間ほどで到着しすぐさまお風呂に入ろうと思ったが開館時刻になっていなかった。そのため仕方なく先に昼食をとることにした。6人とも
山賊定食という名のいわゆる唐揚げ定食を注文した。ものすっごく美味しかったのに久々に油物を食べたためか何人かは油にやられ食べきれなかった。炭水化物ばかりとっていたんだなと実感した瞬間であった。その後お風呂に入り完全に下界の人間と化した後ソフトクリームを食べ、バスに乗ってこのあと続く富士山の旅へと出発した。この日は甲府の24時間のスーパー銭湯で寝た

8/21

今日は富士山の天気がよく無さそうだったので、登山を明日の延期し、甲府のワイナリーに行った。朝からもう酔っ払った。今日はちょうど大きな花火大会が泊まっていた銭湯の近くであって、少しだけ鑑賞した。そして夜も温野菜で優勝した。みんなかなり酔っ払ってしまったが、明日の登山に向け再び銭湯で寝た。

以上終わり。

2017 富士山御来光登山に続く


2017 御来光富士登山 8/22〜8/23

2017-10-12 10:39:55 | 夏合宿

2017 御来光富士登山 8/22〜8/23

記録: 坂口

 

8/22(火)

 

北アルプス先発隊の合宿終了後、せっかくなら天気がいい日を待って富士山に登りたいということで、山梨県笛吹市にあるスーパー銭湯、瑰泉で骨を休めていた6名。ついにこの日、富士山へと向かうことになった。若干、というかかなり名残惜しい気持ちを抱えつつ(なにしろしばらく山入りしていた身には瑰泉はほんとに極楽だった…)、河口湖駅を経由してバスで吉田口五合目まで移動する。

 

 

五合目(写真を撮り忘れたのでネットの拾い画)

 

夕方頃に到着してまず驚いたのは、人の多さ!富士登山は時期が限られているということもあり、混み合うとは聞いていたが、想像をだいぶ超えていた。また五合目は観光地としても人気のようで、中国人など外国の方も沢山いた。

 

そんな賑わいの中バスから降り立った6人だったが、明らかに、浮いている、、。そう、やたらデカくてゴツいザックのせいだ。周りはみんな大きくてもせいぜい40ℓぐらいなのだから無理もない。案の定というべきか、たまたま五合目で取材をしていた山と渓谷社のライターの方々に、私たちは声を掛けられたのだった。どうもあちらはザックの大きさに目がとまって声を掛けてくださったようだったが、ごめんなさいこれを背負って登るわけではないんです…サブなんです…。何はともあれいくつか質問に答えて取材は終わり、ザックとともに写真を撮ってもらってお別れした。来年の5月発売の「富士山ブック」に載るようだが、果たして6人中何人が5月まで覚えていられるだろうか…大いに疑問である。

 

 

これが富士山ブック。レトロ感強め。

 

予期せぬ取材が終わった後は、必要なものだけサブに詰め、メインを厄介払いすべくロッカーに預けたのだが、このロッカー、やたら高い。なんと1回1000円!そりゃあ富士山ほどの高さともなれば、身軽にして登山できるのはめちゃめちゃ有難いけども、、高いものは高い。観光地と化した五合目の商魂のたくましさを感じた。その後は辺りをぶらぶらし、食堂で夕食を食べた。ここでまた山と渓谷社のお2人と再会。食べ終わってしまうと20時の出発まで特にやることもなく、そのまま食堂で時間を潰すことに。あまりに暇すぎて、紙コップを口にみたてて鳥マネをする遊びがあいり先輩を中心に謎に流行した(うまく表現できませんが、誰しも一度はやったことあるはず、アレですアレ!)。今思うと謎だけど、とても楽しかった。

 

 

こんな感じのアレ。絵心は…ご察しで…

 

ようやく20時になり、いざ出発。受付で入山料1000円と引き換えに木札をもらう。(この木札を見せたら特典がつく観光スポットが富士山周辺には約70ヶ所もあるらしい!)なかなか経験できないナイトハイク、それも日本最高峰の富士山なのだからテンションは割と上がっている(この時点ではまだ元気)。道は暗いが幅が広く、しばらく平坦な砂利道で歩きやすい。次第に傾斜が出てきて、樹林帯の中を歩き、六合目へ。まだまだ元気…なのだが、七合目へと向かう道は同じような傾斜のザレた道をひたすらジグザグに登っていく感じで、はっきりいって退屈な道に感じた。そのためこの時点で既に、「富士山登るの、2度目はないかな…」との声も…。

 

 

道は単調でも、やっぱり夜景は綺麗!

 

七合目あたりから足元に岩場が出てきて気分転換になったが、同時にところどころ渋滞もするようになった。そして何より、寒い!!風が強いために、ダウンとレインウェアを着込んでもまだ寒さを感じる。この標高でこれなんだから、山頂はどんだけ激サムなんだよ…と不安になりつつ登る、のぼる。

 

 

夏真っ盛りの8月に撮られた写真とは思えない。

 

(たぶんそろそろ)8/23(水)

 

途中、雨が降ってきたことに加え、山頂に早く着きすぎてしまいそうだったので、八合目あたりの小屋の軒下で長めに休憩した。休憩といえば、私たちが休憩するたびに見かける外国人のグループがいたのだが、その中の一人が大阪のおばちゃんも顔負けの、上下ともにヒョウ柄のド派手なジャージを着ていたのが印象的だった。余りにも派手すぎて、個人的には山頂からの景色とかよりも彼の方が強烈に記憶に残ってしまうぐらい、それはもうとにかくド派手な…。

 

休憩後、再出発してからも快調なペースで高度を上げ、2時頃には山頂の小屋、山口屋に着いてしまった。驚いたことにこんな場所にも自販機があった!日の出は5時頃だし、小屋も3時にしか開かないので、それまでは容赦なく風が吹きつける場所でひたすら待つことになる。この時が1番キツかった。

ほんとに、キツかった。

余りの寒さに持参していた寝袋を広げてちひろ先輩と一緒にくるまり、久保先輩が出してくれたツェルトも広げ、とにかく持っているものを総動員して何とか耐えた。

 

そして3時。小屋が開くやいなや、凍えていた御来光待ちの人々がなだれ込む。三原ちゃん(この呼び方も謎に流行った)とははぐれてしまっていたが、私たち5人も小屋に入り、ラーメンを注文した。冷えた体に温かさが沁み渡って、ただでさえ美味しいラーメンがもうすんばらしい味だった。後から三原ちゃんも同じ小屋にいたこともわかり、ひと安心。食べ終わると場所を空けなければいけないため、再び外へ出て日の出を待つ。ひょっとしたら短時間だったのかもしれないが、とても長く感じ、もう何でもいいけんとりあえず早よ日あがれや‼と自棄になってきた頃…。

 

 

 

言葉のいらない美しさ。しかしそれ以上に感動したのが、陽の光の暖かさ。さっきまで凍えていた体がぬくまり、景色の綺麗さを味わう心の余裕が生まれる。下界に降りたら忘れてしまうんだろうけど、太陽ほんと偉大だわ…と痛感した。

 

 

ちなみに混み具合はこんな感じ。

陽の光を堪能したところで、せっかくならということで、火口をぐるりと一周するお鉢巡りに繰り出すことに。 

 

 

ここがホントの日本最高峰、剣ヶ峰。片山先輩、完全防備っぷりがすごいです。

 

 

富士山の影。見事なまでの円錐形。

 

お鉢巡りを終えると、登りと同様吉田ルートで下山した。といっても、吉田ルートの中でも登りと下りのルートが別れているため、下りやすかった。砂利と土が混じった滑りやすい足元で、ストックを使ってそろそろ下りている人が多かったが、むしろ滑りながら走り下りた方が楽だし爽快だった。全員ほぼずっと走っていたので下りはかなり早く感じた。

 

五合目へ戻りメインを回収すると、すぐにバスに乗り込み再び河口湖駅へと戻った。近くの旅館で温泉に入ってさっぱりし、帰福、帰省、観光と各々の目的に向けて解散となった。

 

北アルプス登山に引き続き、このメンバーで約10日間一緒に行動することになりましたが、あっという間に感じるぐらいとても楽しかったです!充実した時間をありがとうございました!(そしてブログ、遅れに遅れてすみません…)


ノリと勢いの南アルプス全山縦走!

2017-10-10 13:10:39 | 夏合宿

南アルプス全山縦走

北部 2017/8/10~8/17

南部 2017/8/17~8/24

 

メンバー:B2 隈部 木村 廣瀬

記録:隈部

 

南アルプス全山縦走行きたくない?

ノリで2年を誘って集まったのは自分合わせて3人だった。南アルプスには日本百名山が10座あり、ほぼ一筆書きで縦走できるので、学生時代しかできないチャンスだと思ったからだ。

北部

鳳凰三山(2840m)

甲斐駒ケ岳(2967m)

仙丈ヶ岳(3033m)

北岳(3192m)

間ノ岳(3189m)

南部

塩見岳(3047m)

悪沢岳(3141m)

赤石岳(3120m)

聖岳(3013m)

光岳(2591m)

 北部前半を公式合宿とし、南部後半を有志による山行とした。サブピストン、夕食を何回か小屋で頂くという少しセコい全山縦走となった…

 

8/17(木)

北岳肩の小屋ー北岳ー間ノ岳ー三峰岳ー熊の平小屋

 

北岳で皆と別れた私達は間ノ岳へ向かった。本来の予定では前半合宿で間ノ岳まで行く予定だったが、 雨で動けなかったため、有志隊だけとなってしまった。間ノ岳直前で晴れ、農鳥岳や、これから先の山々が望めた。間ノ岳からくだり、10:30頃、熊の平小屋に到着。雨でびしょ濡れになった装備を洗う。そろそろ山で暮らす人になれそうだった。夕食は熊の平小屋。優しい管理人さんからメニューを伺うと、なんと角煮!!!ご飯・味噌汁おかわり自由!!!!涙が止まらなかった。

 

イケメンのH君

洗濯中・・・

8/18(金)

熊の平小屋ー塩見岳ー塩見小屋ー三伏峠小屋

 

小屋を出て塩見岳を登る。人が少ない!標識がない!!道が細い!!!ホントに縦走路かと思うくらいの登山道だった。塩見岳直前は晴れており、絶景。ガレ場の凄まじい登りの様子が分かった。が、登りつめるとガス。展望は0。元気が無くなった。塩見小屋まで下ると雨が降り始めた…雷も鳴り出した。イライラしつつ、三伏峠小屋まで爆速で歩いた。今夜も小屋飯。2000円かと思いきや、まさかの2500円。帰りたくなった。

 

北荒倉岳から見る塩見岳

8/19(土)

三伏峠小屋ー小河内岳避難小屋ー高山裏避難小屋ー荒川三山ー荒川小屋

 

17日の遅れを取り戻すために、この日はコースタイム13時間行動することを決意していた。2時に起きると外は満天の星空。前日の雨が嘘のように感じられ、モチベーションが上がった。日の出を見つつ、小河内岳避難小屋へ。小屋に入ると、管理人さんから「山に入って何日目?」と聞かれる。相当クサかったのだろう。なんと、食糧が余ってるらしく、即席麺とコーヒーを頂いた。涙が止まらなかった。ありがとうございました。テンション爆上がりの私達はコースタイムの60%の時間で荒川中岳の麓に着いた。すると、超絶急登が待ち構えていた。直登するとイキる廣瀬。途中で諦めてジグザグ。登りきると既に全員満身創痍だった。分岐にデポし、悪沢岳をサブピストンした。霧が晴れ、鳳凰三山のオベリスクまで見えた。その日は荒川小屋まで下った。快晴のもと、熊の平小屋で洗った装備を完全に乾かした。

 

小河内避難小屋と夜明け

地獄の激坂

荒川小屋前のお花畑

8/20(日)

荒川小屋ー赤石岳ー赤石岳避難小屋ー百間洞山の家

 

この日はコースタイムに余裕があった。日の出とともに起床。天気も良く、富士山がはっきり見えた。赤石岳の雪渓を楽しみつつ登った。赤石岳では前半のオベリスクや甲斐駒ケ岳まで見えた!赤石岳避難小屋でゆっくり休憩をしようと立ち寄るとポップコーンを貰った。合うと思いコーラを購入。その後、ツアー客の皆さんと合流、おにぎりやチョコなどをお裾分けしてもらえた。さらに、ここでも食糧が余っているらしく、切り餅やずんだの素、フリーズドライ食品を頂いた。人の温かさに触れ、涙が止まらなかった。ありがとうございました。ツアーの方々や小屋の管理人さんたちとお喋りをした後、百間洞山の家まで下った。下る途中、事件発生。突然の便意。小屋まで40分。走るしかないと思い、2人を置いて超爆速で下った。正直今までの登山で1番キツかった。無事2人と合流した。11:30頃だったと思う。この日は夕食を小屋で頂くことにした。メニューは、トンカツ!(実は熊の平でその情報は聞いていた)。美味しすぎて全員で泣いた。デザートに赤石岳で買ったリンゴを食べた。最高の一日だった。

朝焼けと富士山

赤石岳の残雪

 

トンカツ

8/21(月)

百間洞山の家ー兎岳ー聖岳ー聖平小屋ー上河内岳ー茶臼小屋

 

メインザックでのコースタイムが長い日だった。安定の2時起床4時出発。序盤のアップダウンに心がやられた。兎岳でウサギを見た。こっちに向かって走ってきたので蹴られるかと思った。ウサギがたくさん生息しているから兎岳なのかと思ったが、違うらしい。兎岳頂上では久しぶりのブロッケン現象が見られた!ここから聖岳まで激下りからの超絶登りで、かなりシンドかった…なんとか登りきろうとしたそのとき、直前で廣瀬と木村がダッシュ!廣瀬が前転してこけた。聖岳では晴天、今まで登ってきた悪沢岳、赤石岳が圧巻だった。ここから霧の中、聖平小屋までひたすら下った。聖平小屋ではサービスでフルーツポンチがもらえた。また登り。上河内岳までダラダラ登り、惰性で茶臼小屋までたどり着いた。小屋の方が、「良いものあげるから、テント設営したらおいで。」期待に胸を膨らませつつ、小屋に向かうと、なんとメロンを貰った。泣いた。

 

兎岳のウサギ

聖兎のコル

8/22(火)

 茶臼小屋ー茶臼岳ー光小屋ー光岳ー茶臼小屋

この日は終日サブ行動。正直ここまでメインで歩いてきた私たちにとっては、旅のエピローグみたいなもんだった。しりとりしながら暇を潰しつつ…光小屋にコースタイムの半分くらいで着いた。光小屋で色違いの、てかりTシャツを購入。光岳山頂で廣瀬が光った。(画像は自粛します。)この日もメロンを頂いた。

メロン

 8/23(水)

 ついに登山行動最終日。この日は下るだけ。どうしても早く帰りたかったので、バスの時間は固定なのに意味もなく2時に起きた。ひたすら下って…吊り橋を渡り…感動のゴール。と思った。しかし、ここからが長かった。アスファルトの道をダラダラ白樺荘まで歩く…途中、優しい方に車に乗せてもらい白樺荘に9時頃到着した。ほぼ2週間ぶりの風呂。全身を3周くらい洗った!露天風呂からニホンカモシカを見れた。(山では1回も見てない。)温泉でくつろぎタイムを過ごし、バスに乗った。静岡駅に18時頃着き、鈍行電車に乗り込んだ。片山隊が富士山から下山していたみたいなので、名古屋駅から合流。この日は姫路駅付近の漫画喫茶で始発まで過ごした。

感動のゴール

二ホンカモシカ

 8/24(木)

帰福。

 

正直、雨の北岳で心は折れかけ、他の皆と一緒に下山しようかと思ったが、今となっては最後まで頑張ってよかったと思う。後半はほぼ晴れて、南アルプス南部の絶景を味わえ、百名山を2週間で10座登った達成感も得られ充実した合宿になった。途中でサポートして頂いた方、感謝しています。

 


2017 夏合宿先発 南アルプス北部縦走

2017-10-10 12:39:52 | 夏合宿

夏合宿 2017 8/11~8/18 南アルプス北部縦走(鳳凰三山・甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳・北岳)

メンバー:

2年 隈部(PL) 廣瀬 木村 樋口 細矢 兒玉 西尾

1年    竹中 鶴田 山根

記録:竹中 鶴田

 

8月10日

天気は曇り。なかなか暑い。 ルミエールに集合して食料を買い揃えた。その後、哀愁を感じる箱崎キャンパスを通り過ぎ、一同は中華料理屋に向かった。そこの料理屋ではラム肉や、魚のよくわからないもの、豚の胃の炒め物などをいただいた。私はラム肉を食べてしばらくするとどうしても羊の感じがあってあんまりたくさん食べきれなかったが、たくさん食べ切れる人もいて好みってやっぱりあるんだなあと感じた。服の受け取りのために遅れた細矢先輩は自分だけアイスを頼み、全員から冷ややか目線を浴びた。そのために先輩は「やっぱ無しで」とアイスの注文を取り消すなど波乱の幕開けだった。この隊の行動計画は前年度の奥田隊の流れをくんでおり、メインの行動時間が長めで、優しくはない登山コースであることも分かった。廣瀬先輩の家に向かい、準備を整えた。ここでパスタにかけるミートソースに関するアクシデント、ガス缶不足説などが生じたが、ソースはなんとかなると判断され、家主の廣瀬先輩が箱崎キャンパスに確認しに回ってくださることによってガス缶問題は解消した。そののち、大富豪が行われ、細矢先輩は人を金で釣る行為により全員を敵に回し、都落ちをすることになった。

 

 8月11日

天気曇り。暑い。電車に乗るために箱崎駅に向かうと、4時代にもかかわらずチャリで劉先輩が見送りに来てくださった。さらに、ヨーグルトもくださり本当に頭が上がらないと思った。4:50発の始発電車に乗り、長い電車苦行は始まった。乗り換えが1時間から2時間半程度ごとには必ずあるため、オールにより疲れた体は何度も鞭打たれるように乗り換えをすることになった。甲府駅に12日8分前に着き、駅近くの吉野家に寄った。食べ終わって会計に行こうとするやいなや廣瀬先輩が会計票をとって奢ってくださった。先輩の懐の深さに感激しました。そのあとは甲府駅で銀マットを敷いて横になり何度もパトロールしているおじさんと目があった。こちらを警戒するというよりはその周りを警戒してあるみたいで少しだけパトロールの方が仲間のように感じられた。

 

 8月12日

3時半起床。天気は小雨。やや寒い。甲府駅から夜叉神峠までのバスがひとでごったがえしていたが、結局は全員乗り込めた。峠に着くと、高いところに来たために肌で寒さを感じた。防寒着をもう少し持ってくればよかったのにと初っ端から反省した。少し準備してから、今日の目的地である南御室小屋を目指した。途中鹿を見つけたり、逃げられたりしながら、意外とすんなり小屋までつき、テントを立てた。廣瀬先輩はおやつかご飯がわりにハンバーグ(コンビニのプライベートブランド)をカレーメシの上に乗せてコッフェルで温めるという料理を作ってありとても美味しそうだった。コッフェルがそのために焦げてしまっていたが、もし荷物に余裕ができたら検討してみようかなと思った。小屋にはおでんなるものがあり、誘惑させられたがここではなんとかこらえた。

 

 8月13日

2時半ごろ起床。天気は曇りと晴れの間。 南御室小屋から少し歩くとそれまで木に覆われていた景色はうってかわって稜線から見える綺麗な景色になってさらにやる気が出て来た。薬師岳、観音岳を登ったあと、オベリスク(地蔵岳)に向かった。オベリスクの頂上は大きな岩でできており、マリオの壁キックが必要に感じられるほどだった。あまりにも急で少し濡れており、コースにも頂上までの道は書いていなかったのであと少しのところで断念した。ちなみにこのオベリスクはあまりのとんがり方のためにのちのアサヨ峰や北岳肩の小屋からもかんたんに探すことができた。これで鳳凰三山すべてに巡ったことになる。この際廣瀬先輩が手に若干の傷を負ったので、赤チンで消毒した。そうすると、赤チンが強力すぎて色がなかなか落ちなくなってしまった。この赤チンは4日後の17日時点でも残ったままだった。昼食は、豚を加工したものを圧縮してペラペラになった食パンやレタス、マヨネーズでサンドイッチをした。なかなか美味しいものでした。その後、早川尾根小屋に着き、オベリスクによって行動時間が2、3時間増えて8時間になったことやその小屋が無人小屋であり、使用が認められていることもあって小屋泊をすることができた。テントと違って足を完全に伸ばし切れる小屋は体力を大いに回復してくれた。夕食は鯖缶に炊き込みご飯でした。数人が鯖缶1つをそのまま分け合って食べたのは秘密です。

 

 8月14日

3時起床。天気は曇り。結構寒い。昨日の夕食によりコッフェルは大ダメージを被り、さばの炊き込みご飯の焦げ(おこげとはなんか違う)が底に広がっていた。朝食は雑炊と味噌汁の予定だったが雑炊は失敗して汁無しになり、さらに焦げによってその風味は完全に破壊された。焦げをすすっているような感覚だった。なんとか全員で食いきった。4時すぎに出発し、アサヨ峰、栗沢山に登った。霧は出てなく、遠くの山々までみることができた。そこから仙水峠に行き、昼食の焼き豚サンドを食べた。余ったマヨネーズは隈部先輩が飲み干した。僕も見習わないといけないと思った。仙水峠にメインザックを置き、サブザックで甲斐駒ケ岳に登った。頂上までは3時間ほどかかり、サブザックでもなかなかきつかった。登っている最中には霧が出でいたが、登頂すると霧が晴れて景色がよく見えたのでよかった。そこから、仙水峠まで下山し、北沢峠こもれび山荘まで移動した。夜ご飯はパスタだった。コッフェルの焦げはまだ取れてなかったため、茹で汁はドブのような色をしていた。夜ご飯後、先輩方は山荘でお酒を買って飲んでいた。今夜は特にあつい夜となった。

 

8月15日

午前2時30分に起床。天気は曇り。朝ごはんは棒ラーメンだった。おいしかったが雑炊の焦げがまだ残っていた。その後、4時に仙丈ヶ岳に向けて出発した。1時間ほど歩いたところで雨が降り始めてしまった。そこからは雨の中ひたすら登り、まるで修行のようだった。出発から5時間ほど歩き仙丈ヶ岳の頂上に着いた。標高は3,033m。人生初の3,000m越えだったが雨で全く景色が見えず、実感は薄かった。そこから2時間半かけて下山した。下山後は昼飯のフルグラを食べた。やはり既製品は美味しい。だが、量が多すぎた。吐くほど食べた。昼飯を食べた後、バスに乗り、広河原まで移動した。広河原は自販機やアイス、お土産売り場があり、とても文明が栄えていた。僕達は誘惑に負けてアイスを買った。久しぶりのアイスは身に染みて美味しかった。その後、キャンプ場まで移動した時に事件は起きた。なんと、6テンの中がびしょ濡れになっていたのだ。前日にテントをたてたときにフライをよく張ってなかったのが原因だと考えられる。6テンの人のタオルを総動員して中を拭いたが解消しなかった。このとき、僕の家に帰りたい欲はピークに達した。しかし、次回への教訓と言う意味では良い経験になったと思う。夜ご飯は、団子汁だった。団子は粉に水を加えてこねて作った。廣瀬先輩はとても得意げにこねていたが、横でこねていた細谷先輩の方が上手だとみんなに言われて少しすねていた。そんな、調理をしている隣で他のグループがすき焼きを作っていた。肉をながらく食べていない僕たちにとっては羨ましい他なかった。団子汁は美味しかったがすき焼きのせいでだいぶ色あせて見えてしまった。すき焼きなんて下界でもそうそう食えないのに…

8月16日

2時起床。天気は小雨。朝ご飯は昨日の夜の余りの団子汁だった。食後、木村先輩に実は鍋に蛾がダイブしていたことが告げられた。非常に幸先が悪かった。それに加えこの日は雨の中、前日使った濡れたレインを着てメインザックで標高約1,500m上げという最悪のコンディションだった。4時に北岳に向けて出発した。最初から最後までほとんどが登りで本当にきつかった。11時ごろに標高3,000mの北岳の肩の小屋に着いた。雨が激しかったこともあり、この日は北岳の肩の小屋でテント泊をすることになった。テントは前日同様濡れていて、しかもシュラフまで少し浸水していて、本当に最悪の気分だった。しかし、数時間後雨が止み、霧が晴れて、なんと富士山を見ることができた。この瞬間、鬱な気分は吹き飛び、本当に登ってよかったと思えた。夜ご飯は例のミートなしミートソーススパゲティだったが富士山を見ながらのご飯はとても美味しかった。

 

8月17日

午前2時起床。霧がかかっていた。風が強くありえないぐらい寒かった。5時に北岳の肩の小屋を出発し北岳に登った。25分で山頂に登ることができた。日の出を見ることが出来れば最高だったのだが、前日に富士山を見れたので良しとした。ここで全山隊の隈部先輩、木村先輩、廣瀬先輩とはお別れした。樋口先輩からドライフルーツのパイナップルをもらった廣瀬先輩は本当に嬉しそうだった。僕らよりも1週間も長く山にこもる3人の先輩方には本当に尊敬した。下山隊は前日と同じルートで広河原まで下山した。下りは相当足にきて辛かった。広河原から甲府市街までタクシーで行った。みんなで温泉に行こうとなり、タクシードライバーさんに教えてもらったところに行った。シャワーは固定されていて、温度調節もできないほど古い銭湯だったがこれはこれで思い出に残った。その後、14時43分甲府駅発の電車に乗り、約10時間かけて姫路まで行った。始発までの約4時間はカラオケで時間を潰した。

 

8月18日

姫路から始発の電車に乗った。広島周辺は人が多く、なかなか座れずに辛かったが無事に16時30分ごろ博多に着くことができた。今回の合宿では天気に恵まれない場面が多かったが、その分いい景色には大きな感動を得ることができたし、この経験は次に必ず生きると思う。このような合宿の計画を立てて、連れて行ってくれた先輩方、本当にありがとうございました。