海抜ゼロ計画@鶴見由布(2019/06/08)
メンバー 坂口(PL) 氏家 島崎 馬場 宮下
記録 島崎
6/7 天神バスターミナル~(高速バス)~別府北浜
6/8 別府北浜~鶴見岳~由布岳~湯布院~(高速バス)~天神バスターミナル
6/7
21:50地下鉄天神駅の改札に集合。筑肥線が遅れているそうで馬場君はタクシーで来ることになったそうだ。間に合うのか心配だ。他の4人で天神バスターミナルへ向かう。バスが来る前に馬場君も無事到着し、ほっと胸をなでおろした。ここから終点の別府北浜までノンストップとよのくに号の旅だ。バスの中では皆、話したり、寝たり、動画を見たりと思い思いに過ごしていた。12:30ごろに別府北浜に到着し、今夜の宿である快活クラブを目指す。バスで通った道にあったのですんなりと見つけることができた。ネカフェは初めてなので少しワクワクする。ファミリーブースを2部屋借りて分かれて休むことになった。このネカフェではソフトクリームが食べ放題だったので、坂口先輩と早速食べに行った。2人とも個性的なソフトクリームを作ってエネルギーを補給した。座布団を三枚ずつ敷いて敷布団とすることができたのでわりと快適な夜が過ごせた。
6/8
4:30起床で朝ご飯のパンを食べた。ネカフェのスープなどを飲んでまったりしていると男子は準備ができたみたいだったので急いで準備して店を後にした。馬場君はお隣さんがビリヤードをしていて床が揺れたので快適な眠りができなかったそうだ。今度はビジネスホテルに泊まりたいと言っていた。空は残念ながら雲に覆われていて朝日を見ることはできなかった。
天気は霧雨、雨は上がり昼からは晴れ間も見えるという天気予報を信じたい。河口から川沿いを遡上する一気登山道というコースなのだが、海抜ゼロからにこだわり河口付近で波を見ながら登山靴で川に入って歩いてから出発する。からすやトンビなど鳥がたくさんおり、鳥の鳴き声をBGMに川沿いを進んだ。この登山道は親切にも「一気登山道⇒」というような立て札が至る所にあった。途中の公園で水を汲み、コンビニによって朝ご飯などを食べた。コンビニからは朝の柔らかい光に照らされた別府湾とその先の陸にある建物などが見渡せて、幻想的できれいだった。登山道に戻りしばらくするとだんだん山道になってきた。
途中神社を抜けて、ロープウェイの駅を通って、時々休憩しながらどんどん登る。ずっと霧雨で雨と汗で服が濡れてくる。途中で馬場君のTシャツは綿100%であることが判明。氏家先輩はファイントラックのインナーを、坂口先輩はミレーのスケスケなインナーをお勧めしていた。水を6Lも持っていた宮下君はメンバーに説得され、水を捨てさせられた。せっかく持ってきた水に未練がある様子で頭からかぶってシャワーにして捨てていた。山頂に近づくにつれてウリハダカエデやハウチワカエデなどカエデ類が多くなり、明るく気持ちのいい森歩きを楽しんだ。山頂付近で群馬からお越しになったという感じの良い年配のご夫婦にお会いした。年をとっても二人で登山を楽しんでいるのはいいなと思う。
山頂についたときは0mから1375mまで登ってきたかと思うと感慨深かった。山頂には鹿と兎のような形の木があった。残念ながら山頂は霧が立ち込めていて何も見えなかったので、景色が見えない代わりに、身近にあるとりとめのないことに目が行く。山頂で休んでいると反対側から登ってこられた人々に出会った。私たちが海からやってきて由布岳に行くと知ったマダムの一人は、巡礼の旅にスペインに行ったそうでそこのクッキーを、もう一人は羊羹を下さった。ありがたい。
下りは氏家先輩を先頭にひたすら下っていく。途中で天気が回復してきて、日が差したので「木漏れ日だ!」と皆で喜んだ。天気の回復と温泉に入る時間が取れることを願って先を急いだ。光の加減で森の葉っぱの色の具合が刻一刻と変わりなんだか楽しい気分になってきた。天候が思わしくなく気まぐれなのも少しはいいかもしれない。
鶴見岳を下りて由布岳の東登山口に到着。ここで少し休憩をして由布岳に登る。このあたりになるとさすがに疲れが出てきた。登山口では、疲れて元気のない馬場君を見たおじさんが、車の中から栄養ドリンク3本とお菓子の詰め合わせを探してきて私たちに恵んでくださった。頑張り次第で温泉に入れるかが決まるため、温泉をモチベーションに由布岳を登る。ここからはひたすら登る、といった道で今までにたまった足の疲労を自覚させられ、さらに疲労を蓄積させながら登った。だんだん勾配が急になっていく。馬場君は登山ゾンビになって何も考えずただ足を動かすのがよいとアドバイスをしていた。途中、宮下君がきつそうだったので宮下君の荷物を先輩方がもつことになった。誰かの足が止まりそうになるたび、おじさんにもらった栄養ドリンクを飲み、晴れ間に見える眼科の景色を楽しみ、急登を登りきると、今度は岩場で、登ったと思ったら岩が出現する、の繰り返しだった。疲労のたまった足がいじめられる道だった。この時も頼りになる坂口先輩と氏家先輩が交代してザックを2つ持って岩を登ってくれた。少し時間がかかったがやはりこちらも霧が立ち込めている山頂に到着した。さすがに疲れを隠し切れない。やっとたどり着いた山頂でエネルギーを補給しながら西峰に行くか話し合い、時間的に厳しいということで西峰はあきらめて温泉に入れるように急いでおりよう、ということになった。
岩場は慎重に、それ以外は大急ぎで下る。下りで余裕が出てきたのか、山頂では落ち込んでいた宮下君の歌声が聞こえ始めた。元気になったみたいでよかった。下っていくと雲から出たのか、気持ちの良い草原を爽快に歩くことができた。温泉を目標にひたすら下った。結構下って、あとは森を抜けるだけというところになって、登山道を間違えていたことが発覚した。温泉はあきらめるしかないかもしれない。とり あえず、正しい森の入り口まで早歩きして、急いで森を抜ける。温泉は無理かもしれないがバスの時刻も迫っている。西登山口に降りたときは4:00だった。バスは4:30なので温泉に入る時間はないが、観光地なのでにぎやかな通りを駅に向かって急いで歩いた。途中でご利益のある水(多分温泉)が出ていたところがあったのでそこで手を洗った。バスターミナルに4:15過ぎにたどり着き、トイレで着替えて、発車3分前くらいに準備ができたのでバスに乗り込んだ。最後はぎりぎりだったがバスに間に合ってよかったと思う。
西峰に登ること、温泉に入ることが残念ながらできなかったので次にするときは、荷物をサブザックに統一してペースを速めて時間を短縮し、最終バスを抑えて時間にゆとりを持たせたいと思う。天気が良くなく、最後はばたばたしてしまったが、気温が高くなくて過ごしやすく、一日中山の中を歩くことができて楽しい山行だったと思う。