「てんかん」だからってよりは、本人の自覚の問題

そろそろ、性善説を基とした国のシステム作りを変えていくべきではないか？

＜鹿沼６人死亡＞「３年前の事故も発作」　持病を申告せず （毎日新聞） - Yahoo!ニュース

　栃木県鹿沼市で登校中の市立北押原小の児童６人がクレーン車にはねられ死亡した事故で、逮捕された運転手、柴田将人容疑者（２６）が３年前に起こした人身事故について「発作が原因だったかもしれない」などと供述していることが２７日、捜査関係者への取材で分かった。柴田容疑者は当時の取り調べに、てんかんの持病を申告せず、「居眠りが原因」と説明していた。
　柴田容疑者は０８年４月９日朝、鹿沼市御成橋町の交差点で、歩道を歩いていた小学５年の男児を車ではね、右足骨折の重傷を負わせた。自動車運転過失傷害罪で起訴され、同年１２月、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されたが、判決で「仕事の疲れからの眠気」が原因と認定されていた。
　０２年の道交法改正で、てんかん患者は過去に５年以上発作がなく、今後も起こる恐れがないなど一定条件を満たせば、運転免許を取得できるようになった。しかし、当時の事故原因として発作の関連が分かっていれば、免許取り消しや更新拒否になっていた可能性がある。

前の事故の時に嘘をついたことが大本。
いや、その前から嘘をついて免許を取っていたのだろう。
それを本人は自覚していた、ということになる。
自動車運転過失致死罪が本当に正しい罪状になるのか？
事故の性質上、危険運転致死罪には法文からすると問えないだろう。
「未必の故意」が成立して殺人罪として罰することは出来ないのだろうか。

いやまぁ、たぶん出来ないでしょう。
日本の法律は、本当に整備されていませんから。
法律の改正はどこか「御法度」的な所があるようで、現実には即していないことが多くあります。
自動車過失、危険運転等もとってつけたような罪状であり、今回のような事故は（…というか、これは事件だな）まるで想定されていない。

てんかん患者の免許取得に関しても、正しく申告してくれれば管理することも可能かもしれないが、素直に申告する人の方が少ないのではないだろうか。
言えば取りにくくなるだろうし、「薬飲んでいるから発作出てないし」と軽く考えている人もかなりいると思う。
意識が飛ぶことがどれだけ危険なのか本人が一番よくわかっているはずなのに、それなのにこのバカみたいに１度ならず２度も大きな過ちを起こしてしまっている。
一歩間違えば自分も死んじゃうわけでしょ。

車の運転に関しては、もっともっといろいろ厳しくすべきだと思うね。
個人情報の管理となって嫌がる人は多いかもしれないが、医療機関か健康保険機関から警察に対し、意識障害を伴う症状の人やアルコール・薬物等の依存症患者がいたら通達する仕組みとかやるべきではないか。
で、通達を受けたら一時的に「運転欠格者」として扱い、治療が進んで問題ないレベルと認められたら復帰するとかね。
「関係者」を名乗る人から反発受けそうだなぁ。(；・∀・)
でもね、結局はこういった「意識レベルの低いバカ」が存在する以上、どうしても差別・区別の対象とならざるを得ないと思うよ。

飲酒運転以上にこういった危険な状態で運転している輩は多く存在しているはず。
精神的な病の患者もそうだし、ちょくちょくニュースになる能力が相当衰えてしまった老人なんかもそう。
四六時中危険な状態にもかかわらず、本人は自覚していないんだよね。
確実な提供者からの情報を基に、ある程度の強制的な抑制は必要なはずなんだが、すぐ人権問題にしたがるのも多いし厄介だね。（;´Д｀）