結局は、「現役」にこだわった工藤が悪そうだな。
「時間不足」で破談=工藤氏、現役続行に意欲―プロ野球(時事通信) - goo ニュース
横浜DeNAの監督就任が破談となった元西武投手の工藤公康氏は5日、横浜市内で報道陣に対応し、就任要請を受諾できなかった理由について「時間がなかったことと、タイミングの問題もあった」と説明した。
工藤氏は球団に対し、コーチ人事やトレーナーに関する要望を伝えてきたが、「どれが駄目だったということではない。話す時間が足りなかった」と強調した。高田繁ゼネラルマネジャー(GM)との意見の相違については、「(監督とGMが)一枚岩でなくてはならないというのは僕も同じ考え。自分は駄目になったが、他の人もいる。ベイスターズを強くしてくれれば」と語った。
自身の今後については、「現役を続けられるように頑張っていきたい。監督になったとしても、引退は考えていなかった」とした。
ヤフコメとか2ちゃんとかでは、DeNA・高田GMを責める声が多く、工藤はあんなチームで監督をやらない方がむしろ良かったんだと擁護する意見ばかり。
果たしてそうだろうか。
DeNAがネット上の意見の通り「売名」だけを考えているだけだとすれば、工藤におんぶにだっこで丸々乗っかっていたはず。
極端な話、対立した高田GMをいきなり解任することも考えられただろう。
それをせずにほぼ決まっていたはずの工藤を断った、という事実をもっと考えるべきだろう。
まず第一に、工藤本人の口からも出たとおり「現役続行」に意欲を見せたことが大きな問題だろう。
監督の経験もある高田GMからしてみると、そんな片手間で監督業が勤まるとは思っていないはず。
また、過去には数名プレイングマネージャーは存在していたが、最後の兼任監督である古田は、正直言って成功したとは言えない成績に終わってしまった。
時期こそ違えど、その失敗をした球団で監督を務めた高田GMが、そういった要求を飲めるわけがないだろう。
そもそも、工藤の肩がプロの選手として復活できる状態にないことは、あらゆる方面の情報から総合的に判断してあるのだろう。
次に、「時間が足りなかった」とある。
一説によると、工藤は前もって一部のコーチ人事をお願いしていたようだ。
正直なところ、今から交渉して引き受けてくれる人などそうそういるわけではないはず。
工藤に人脈があり、自分を監督にするのならこの人がコーチを引き受けてくれる、といった話でもない限り、球団側が水面下で交渉済みのコーチ人事で了承して貰うしかないのだろう。
それは、事情が事情であり、来季に限っては致し方のない部分ではないのだろうか。
選手の獲得についても、FA戦線は始まっており、横浜はすでに大幅に出遅れている。
戦力外選手の獲得やトレード交渉についても同様である。
1年通して球団主体の人事で戦い、来年オフに自分のやりたい方法を球団・GMと詰めればいいのではないだろうか。
高田GMが今日正式就任をし、その場で工藤との交渉打ち切りを発表するというのは異例中の異例だと思われる。
以下は全くの憶測なのだが、もしかしたら年俸面での折り合いもつかなかったのではないだろうか。
工藤は今年浪人の身であり収入は基本的にはなかった。
よって、今年の分も取り返そう、的な発想があったのではないだろうか。
現役続行の話も、コーチや選手人事についても、もう少し時間を取って話し合いをすれば妥協点を見つけることは可能なはず。
「信頼関係を築けなかった」と不穏当な言葉を発していることからしても、工藤側の要求があまりにもひどかったのだと思う。
または、GMの役割にまで踏み込もうとしたのかもしれない。
それでは、信頼関係など築けるはずもないだろう。
工藤は、1度ならず2度も引退のチャンスを逃してしまった。
そして、同時に指導者への道も自ら閉ざしてしまった。
昨年末の西武でも今回の横浜でも、引退の道筋を立てて貰ったり、次のステージのお膳立てまでしてもらったのにむげに断ってしまっている。
これでは今後、声をかけてくれる球団や監督がいなくなってしまうのではないだろうか。
以前にも述べたが、今の工藤はあまりにも「無残」だ。
自分自身、もう現役投手の肩書きには無理があることはわかっていると思うのだがなぁ。
じゃなきゃアメトーークで、それも運動神経のない芸人相手に野球に関わる仕事なんてしないだろ。
Numberの記事に
こんなのがある。
「自分を観てくれる球団を探すのに代理人と契約しないといけないし、1月上旬から2月にかけてアメリカへ行くことを考えれば、最低でも30、40メートルはしっかりと投げられる状態にしておかないといけないから。そのためには、12月の頭くらいまでには自分が投げられることを証明しないといけないんだよね。だからまず、自分が野球を続けられるかどうかの答えを出さない限りは先には進めない」
11月末の話らしい。
「自分が投げられることを証明しないといけない」と言っているということは、この時点では「投げられていない」ということになる。
ということはすなわち、来年頭のテストにはもう間に合わない、ということ。
それでも「現役」を言い続けるのはどうなんだ?
「ボロボロになるまで」と言う人もよくいるが、もうすでにボロボロなんだよ。
現役時代は緊張感があったりして、怪我があっても乗り越えられることは多々あると思うが、今みたいに浪人生活だといくら頭で意識しても身体は反応してくれず、ただ悪化の一途をたどるだけなのだろう。
まわりに「チームスタッフ」がいれば、戦力低下を避けるためにストップをかけてくれることもあるが、今は自分自身しかいないから止まることが出来なくなる。
年齢的にも、普通であればとっくに引退しているわけだし…。
来季も同じようにしていると、確実に忘れ去られた存在になるだろうな。
これだけの大投手の末期が、こんな寂しいモノになってしまいそうなのは忍びない。