不条理み○きー

当面、きまぐれ一言法師です

「暗黒の時代・・・」

2005年11月24日 00時39分33秒 | Entertainment

 えっと、数日前に書こうとして書きそびれた記事。

 最近でこそ、何か本を読んでいるときに、
「それ、どんな本なの?」
 と聞かれて、
「ああ、SFだよ。」
 と返事しても、
「えーっ?SFなんて読んでいるの?」
と、返されることはなくなったが、以前のSFの認知度は、そんなものだった。
 
 SFファンダムで根強く語られている神話で、
「昔は、SFマガジンは、SMマガジンと並んで本屋に置かれていた。」
というのは、あながち何の誇張もないのだ。
(うちの田舎でも普通だったし^^;)

 もちろん、「SF」というジャンルは、比較的古くから日本でも認知されていたし、日本では押川春浪などの「冒険小説」というジャンルが有ったのだが、何故かいつまでも「カストリ小説」(は、言い過ぎか^^;)扱いされていたのは、日本文壇の器量の狭さか?!
 と、言うような固い考察は、専門家に任せるとしても、やっぱり、本当に一般的に「SF」というジャンルが扱われるようになってきたのは、「スターウォーズ」以降かな?と思う。

 そんな具合だったから、女性と「SF」について語り合う、なんて夢の夢だった。
 否、女性が「SF」を読んでいることすら希有だった。
 どこかで誰かが、「新井素子は、元祖『メガネっ子』なのだ!」と書いていた気がしたが、いやもう、パーツがどうとかアイテムがどうとか見てくれがどうとかではなく、『若い女性』が『SF』を愛読し、あまつさえ『書いてしまう』というのだから、旧世代のSFファンにとっては、晴天の霹靂、盆と正月とハロウィンが一緒に来たような騒ぎだったのである。

 だからこそ、私にとって、先日見た映画の「一言」は、じーんと来るものがあった。
 その作品は、「Back To The Future III」
 台詞の主は、タイムマシンを生み出した天才科学者「エメット・L・ブラウン博士」
 そして、その台詞はこんな感じである。
「ジュール・ベルヌを語れる女性と巡り会えるなんて。」

 その台詞で、思わず、そうそう、と頷いてしまうのと同時に、あのSF暗黒時代のことをしみじみと思い出したりしたのであった。
 いや、まあ、暗黒つーほど、深刻では無かったけれど。

 ちなみ、この映画で、「ジュールベルヌ」が好きな女性、クララを演じたメアリー・スティーンバージェン(Mary Steenburgen)が、「タイムマシンに乗ってきた男に惚れて連れ去られる」のは、これで2度目。
 1度目が、下の映画で、この時は、「過去から来た男」に惚れる「現代の女性」を演じていました。
 これで、辻褄があったのかな?!



タイム・アフター・タイム

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Ken)
2005-11-28 17:59:38
どちらの映画も観たのですが、10年くらい間隔が空いていたためか、同じ女優が演じているのには、気づきませんでした。

ジュール・ベルヌつながりだったんですね。

これはすごいや。
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ひっそりと (ぷよぱぱ)
2005-11-29 17:07:37
★駅の人

 メアリー・スティーンバージェンは、最初に見たときに、かなりお気に入りだったので、直ぐに解りましたよ^^

 しかし、「Time after Time」自体がマイナーなな作品だったので、案の定、あまり人気でなかったのが残念でしたけれどね。



 ちなみ、「Time after Time」は、H.G.ウェルズですから。
返信する
Unknown (Ken)
2005-12-03 01:11:57
> ちなみ、「Time after Time」は、H.G.ウェルズですから。



しまった!

それ、よく間違えるんですよ。
返信する

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