えっと、数日前に書こうとして書きそびれた記事。
最近でこそ、何か本を読んでいるときに、
「それ、どんな本なの?」
と聞かれて、
「ああ、SFだよ。」
と返事しても、
「えーっ?SFなんて読んでいるの?」
と、返されることはなくなったが、以前のSFの認知度は、そんなものだった。
SFファンダムで根強く語られている神話で、
「昔は、SFマガジンは、SMマガジンと並んで本屋に置かれていた。」
というのは、あながち何の誇張もないのだ。
(うちの田舎でも普通だったし^^;)
もちろん、「SF」というジャンルは、比較的古くから日本でも認知されていたし、日本では押川春浪などの「冒険小説」というジャンルが有ったのだが、何故かいつまでも「カストリ小説」(は、言い過ぎか^^;)扱いされていたのは、日本文壇の器量の狭さか?!
と、言うような固い考察は、専門家に任せるとしても、やっぱり、本当に一般的に「SF」というジャンルが扱われるようになってきたのは、「スターウォーズ」以降かな?と思う。
そんな具合だったから、女性と「SF」について語り合う、なんて夢の夢だった。
否、女性が「SF」を読んでいることすら希有だった。
どこかで誰かが、「新井素子は、元祖『メガネっ子』なのだ!」と書いていた気がしたが、いやもう、パーツがどうとかアイテムがどうとか見てくれがどうとかではなく、『若い女性』が『SF』を愛読し、あまつさえ『書いてしまう』というのだから、旧世代のSFファンにとっては、晴天の霹靂、盆と正月とハロウィンが一緒に来たような騒ぎだったのである。
だからこそ、私にとって、先日見た映画の「一言」は、じーんと来るものがあった。
その作品は、「Back To The Future III」
台詞の主は、タイムマシンを生み出した天才科学者「エメット・L・ブラウン博士」
そして、その台詞はこんな感じである。
「ジュール・ベルヌを語れる女性と巡り会えるなんて。」
その台詞で、思わず、そうそう、と頷いてしまうのと同時に、あのSF暗黒時代のことをしみじみと思い出したりしたのであった。
いや、まあ、暗黒つーほど、深刻では無かったけれど。
ちなみ、この映画で、「ジュールベルヌ」が好きな女性、クララを演じたメアリー・スティーンバージェン(Mary Steenburgen)が、「タイムマシンに乗ってきた男に惚れて連れ去られる」のは、これで2度目。
1度目が、下の映画で、この時は、「過去から来た男」に惚れる「現代の女性」を演じていました。
これで、辻褄があったのかな?!
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しまった!
それ、よく間違えるんですよ。
メアリー・スティーンバージェンは、最初に見たときに、かなりお気に入りだったので、直ぐに解りましたよ^^
しかし、「Time after Time」自体がマイナーなな作品だったので、案の定、あまり人気でなかったのが残念でしたけれどね。
ちなみ、「Time after Time」は、H.G.ウェルズですから。
ジュール・ベルヌつながりだったんですね。
これはすごいや。