「いよゝ夏のまっさかりになりましたネ。
毎日 大変なくらい鍛われていることでしょうネ。
先日 お父さんの誕生祝いは本当にありがとう。その後電話したんですけど、まだ おそくなっている様で通じませんでした。
よろしく言ってくれとのことです。」
ありふれたひとこと。
だれでも思いつきそうなひとこと。
だが、それは、おふくろから貰ったはがきに書かれていた、唯一無二の言葉でもある。
ぼくらが、それに気付くのは、もうそこにおふくろがいなくなってからだったりする。
そんな切なさを、書き記した本である。
ご両親が健在な方も、是非、読んでみて欲しい。
リリー・フランキー 「東京タワー オカンとボクと時々、オトン」
今朝、満員電車で目を潤ませていたのはわたしです。
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