「適正価格」

　昨日の続きである。
　さて、”支援"とまでは行かなくても、「のんべぇ仲間」で気持ちなりとも手助けができんかと思っていたのであるが、いきなり親戚への使いを頼まれて、予定がすっかり狂ってしまった。

　帰ってきたのは夜８時ごろ、それから夕飯だ何だとやっていたので、「さかや」で話を聞くどころではなかった。

　それでも、引き続き幾つか調べた事があるので、報告しておく。
　まずは、蔵元の被害を伝える記事：
　　毎日新聞：新潟中越地震：酒どころ直撃　蔵元や小売店に大きな被害
　これを見ると、「久保田」の「朝日酒造」さんは、もちろん大変そうであるが、小さい蔵がやはり心配である。
　実際に、「朝日酒造」さんのHPを見ると、被害は甚大であったが１１月１０日に出荷の目処は立ったらしい。

　蔵にもよるが、小さな蔵だと、一番購買者の多い関東等にもあまり出ていないために、買って応援しようとしても、知られていなかったり、元々、卸す量が少なかったりしてそれも、難しくなってしまう。
　悩みどころである。

　それに、名が売れていても、昨日も書いた「ブローカー」に、「プレミア」化されていると、はやり買っても、支援になり難いようなのである。

　プレミア化の代表である「久保田」は、「久保田会」という組織があって、保冷などの品質管理を徹底し、しっかりした経営計画をもつ酒販店を会員として、適正な価格で品物を卸しているのであるが、「ブローカー」は、この「久保田会」を通さず、大量に仕入れる飲食店からの横流し等で入手していると言う。

　なので、やっぱり決心して「プレミア」のついた商品を買っても、それは既に「支払いの終わった」モノなので、「ブローカー」の懐を肥やすだけになるのである。
　「久保田会」のもうひとつの狙いも、「適正価格での販売」にあるようだが、小さな蔵が単独で作るのは難しいかもしれない。

　ちなみに、今日、話はできなかったけれど、昨日の「さかや」の閉店間際に駆け込んで購入した「久保田」の価格は、以下の通りである。

　720ml瓶
　　「久保田　紅寿　￥1,450」
　　「久保田　碧寿　￥2,150」

　ご参考まで。
　ちなみ、今日は「紅寿」をおいしく頂きました。