「物真似」という「芸」がある。
古くは、鳥や虫、獣の鳴き真似た事から始まった、最古の「芸」であると言う話もあり、実際、「寄席」では、江戸時代から続く重要な演目だったそうだ。
その芸風も、役者や歌手の「声色」をまねる「声色使い」から、更に、その人の仕草や見た目を真似する「形態模写」という芸に広がっていくのだが、その何れにしても「本物」に似ているか、が勝負であった。
その従来の「物真似」に、少し違った考えを持ち込んだのは、「コロッケ」辺りだろうか?
厳密に見ると「似ていない」のだが、どうも雰囲気と勢いで「見せて」しまうのである。
「似てないから、それで乗り切るしかないんですよ。」
と、「コロッケ」自身が、どこかで語っていた気がする。
その後、何度かの「物真似ブーム」を経て、「声色使い」も「形態模写」もレベルが上がっているが、この「雰囲気押し倒し」というワザも、結構増えてきていると思う。
しかし、「雰囲気押し倒し」タイプの物真似には、私にとっては弊害がある。
その例として、これを見て欲しい。
扉の写真は、ご存じ、「とんねるず」の「木梨憲武」なのだが、先日の「みなさんのおかげでしたっ!」総集編に登場した、彼が演じる「槇原敬之」が右である。
冷静に見れば、どー見ても「槇原敬之」には、見えないと思う。
だが、ひとたび、これを「木梨」が演じると、仕草や表情で「槇原敬之」に見せてしまうのである。
或る意味、「木梨」の「芸人」としての力量だと思う。
が、私の場合、これを一旦、「槇原敬之」だと認めてしまうと、もう、「槇原敬之」本人を見ても、なんとなく「木梨」が演じているように思えてしまうのである。
正に本末転倒であるが、本当なのでしょうがない。
同じ理由で、女優「ウーピー・ゴールドバーグ」も、以前、「みなさんの・・・」で、「ゴースト ニューヨークの恋人達」をパロッタ時に「木梨」が演じたのを見て以来、「ウーピー」も、「木梨」に見える私である。
これって、結局、私の中の印象が、「コピー」より「オリジナル」の方が薄いからそうなってしまうのだろうと思う。
だって、「ウーピー」も「マッキー」も、あんまり見ないんだもん。
皆さんにも、そういう事ってありません?!
ちなみ、アヤヤも私には「前田健」に見えています。(爆
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そもそも、長州力のモノマネなんて、コアなプロレスファンにしか通用するはずもなく、彼の語り口調、肉声なんて、オレですら数えるほども聞いたことないです。
にも拘らず、本家よりもテレビ、雑誌などへの露出度は高くなってしまい、長州力を知らない人たちでも、小力が出てくるとドッと沸くようになってしまいました。
プロレスファンのオレとしては、何とも複雑というか、不思議な感じがします。
イヤ、といっても別に、キレてないですよw
確かにそうですよねぇ。
わたしも少し前の長州しか知らないので、
「いや、似ているんだか何だか?」
と、悩んでいます。
故・橋本真也とも絡んでいたり、比較的プロレス団体は暖かく見てくれている気もしますが、彼が面白いから、プロレスも見よう、という流れには、ならないのでしょうね。
彼ら自身、プロレスが好きでやっていると思うので、ちょっと寂しく思っているのかなと思ったり