風蘭よれよれ栽培日記

風蘭・富貴蘭の成長記録

島根産後暗み品種

2009-09-20 15:00:12 | 縞 物
 この木、福井県の某大棚からの紹介で島根県の山採りとの
ふれこみで購入したものです。
 当時の説明で、朝霞と月殿を足して割ったような葉芸で赤紫の
ルビー根を伸ばすとのことから、値段も手ごろだったので写真と
電話のやり取りだけで購入しました。

 斑が残るのは大体2枚目くらいまでで、3枚目にもなるとほぼ青になります。

 この写真ではまあまあ、ルビー根と言えるのかなと思う位ですが、
時期により根色が左右され根の伸長中ずっとこの色で伸びる
訳ではなく、根先がルビーっぽく色づく程度が殆どです。

 とにかく実生種のように増殖も良く、軸の泥など総合すると
どうも金華山ではとの思いもあります。しかし、経験豊富な某大棚か
らの購入品でもあり、真相はいかがなものでしょうか?


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徳島産ルビー根品種

2009-09-19 05:42:20 | 虎斑・牡丹芸

 先輩自ら採取したものなので天然種には違いないのでしょうが、
良く似た品種を多々目にする徳島産のルビー根品種です。
 本種は年間を通じルビー根なので、敢えて分類するならば霊峰
タイプではなく白鳥タイプでしょうか。棚に白鳥の株立ちがあるので
比較していますが、やはり良く似ています。しかし、葉色の濃淡や
新葉が伸びるときの斑の冴え具合など若干の差が見受けられる
ようなので、見比べたときの表現を同じとはせず良く似ているとして
おきます。
 先輩は、燈籠に着生していたものなので燈籠牡丹と仮名を
つけて愛倍していますが、我が家では一応採取地の無名品としています。

 今ではルビー根といってもそう珍しくもありませんが、一時期は非常に
もてはやされ、ねこもかしこもルビー根と騒いだものです。しかし、風蘭・富貴蘭
の葉芸や根色など、各々には一応の判断基準があるので、本当に基本に
則った判断・説明ならよいのですが、そこは人それぞれの価値観が入り込むのか
特に某オークションの出品説明など、一概に信じていいのかなといったものがよく
散見されます。単に根先だけが一時期ルビー根っぽく上がっているだけでも完璧
なルビー根のような説明になっていたりします。ですから、自分で見聞を重ね自分
なりの判断基準を設け、しっかりとした見極めをするように心がけたいものです。

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白雲閣

2009-09-18 01:55:15 | その他葉芸
 芽出しの白さとルビー根が魅力で、今も手放すことなく何かの変化をと
期待しながら棚に残している白雲閣です。
 勢いはありませんがルビー根を伸ばしています。

 子の芽出し時は紺覆の真鶴芸を現わし、その白さもあいまって非常に綺麗
なものですが、芸が強ければ、写真のように親木に成長しても立ちが白っぽく
あがり、中々の芸を見せ続けてくれます。

 金牡丹や白牡丹のような赤紫のルビー根ではありませんが、この
藤色模様のルビー根が何ともいえず好きな色合いで、私的には一番
かなというところです。価格的にも手に入れやすく、これだけ綺麗な
ルビー根も楽しめますし、子出しもいい方なので株立ち作りにも適し
ています。是非、一鉢は棚に並べてみてはいかがでしょうか。
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西出都

2009-09-17 09:00:06 | 覆 輪

 風蘭・富貴蘭に興味を持ち始めた頃の本種はまだまだ人気が高く、
登録名鑑の優秀品枠に腰を据えていました。今でも数々の変化種
が生まれるので根強い人気を保っているのでしょうかね。
 当時、行きつけの販売店さんに西出都からの変化種としての表が
張られており、黄金鶴・小町姫・真鶴・銀世界・王冠などと書かれてい
たのを思い出します。このころには玉錦もあったのでしょうが、私の近
辺ではあまり見聞きをすることがありませんでした。
 今では1番人気の西鶴もあり、今後もより新化した変化種をうむのか
楽しみ多く、手に入れやすい品種なので一鉢くらいは棚に並べるのも
いいかと思います。
 写真の西出都は、親木は随分前に手放してしまいましたが、その子を
残しておいたもので、別にもう一鉢があり、全部で3鉢になります。
 写真右側の木は50%遮光下で栽培し、左側ともう一つの鉢は直射下
での栽培です。直射で栽培のものは筬も良く詰まり、覆輪部分もクリーム
色でそこにアントシアニンが現れ、今のところ小型にまとまっています。
しかし、この程度の変化はよくあることで、環境を変えれば殆どのもの
は本来の姿に戻りやすく、中々固定するものはないようです。西鶴のよう
にあそこまで「付変わり」ともなればまず元種に戻ることはないでしょうが、
西出系は所持者の主観で分別が左右されやすく、購入する時は注意を
要するのかなとも思われます。

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有田川町楠本山採り

2009-09-16 08:46:52 | その他葉芸

 去年までは割と水やりの時間もとれたため、水ゴケも薄めにし早く乾くように
していたので根腐れも殆どなく、よく根を伸ばしてくれました。しかし、今年は
仕事の関係から思ったように水をやることが出来そうもなく、春先の植替えで
少し厚めに水ゴケを巻いたので苔がすぐに青く汚れてしまい、決して根に良い
環境ではなくなりました。さりとて、水やりの回数が減ったかといえばそうでも
なく、来年は、これまで通りに薄めに水ゴケを巻き、無精することなく乾けば
即冠水とがんばるようにしようと思います。とはいっても、大きく育てたい品種
、締めて作りたい品種等自分なりに完成形の姿を描いて作っているので、そこ
は鉢を使い分けたり水ゴケを巻く量を調整したりとやはり工夫は必要です。
 私はどちらかといえば大きく育てたい方なので、出来る限りに冠水するように
しています。活力剤や肥料も大事ですが、やはり基本は作棚にあった冠水を
行うのがいちばんで、根が少ないものや小さい割子などは十分注意の上水を
与える必要があるかと思いますが、すでに鉢の外に根を伸ばしているものなど
はそう神経質になる必要もなく、たっぷりと水を与えています。風蘭・富貴蘭、
これらは乾燥に強いというだけで植物であることに変わりはなく、水が必要なの
は他の植物と同じで上手に水やりをすれば、それだけでもよく育ってくれるもの
ですね。
 有田川町楠本区山採りです。
 左側が親株で、右側が今年の割子です。この木は、当初5芽あったのですが
内一芽を枯らし、私が買い受けた一芽を含め全部で4芽が其々趣味者の手に
分散されたようです。買受け当初(約10前)は中々増殖が進まず、これまで先
輩に譲った一芽と写真の親株と割子、それともう一芽の割子、これが私の元で
の増殖結果なので、分散されたものも含めてもそう数多くはないと思います。

 毎年この秋口が最も芸の冴える時期で、まるで葉が透けるようです。腰斑も良く現れています。

 上の親株は50%の遮光下ですが、この割子は、試しに先月8月より直射下
で作をしており、その差を比べるようにしています。そのため、葉の一部には
アントシアニンが見受けられるようになってきました。
 写真では、親株と割子の斑の冴え具合が大差ないように見えますが、
実際は日強く作っているためか、割子のほうが腰斑がよく現れているようです。
ただ、全体的な芸は親株の方が上ですね。




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